ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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アウンサンスーチー氏とNLD

ミャンマー軍の「クーデター」には新型コロナも1枚影響か? アウンサンスーチー氏に懸念されるシナリオ

ミャンマーの軍によるアウンサンスーチー氏拘束と全権掌握案件、メディアに「クーデター」と報じられているものについて。昨日からTV(MBS「ミント!」)や神戸新聞で解説をおこなっているところですが、こちらでも医学分野からの分析を記しておきます。コロ…

今週のニューズウィークにはマトモな論説。でも日本語タイトルがぶち壊し

ニューズウィーク誌。欧米メディアの多くと同様、ラカイン州の問題について”白人的上から目線”は以前からあったものの、今週号には欧米系メディアとしては割とマトモな論説が載っています。 ラカイン州のイスラム教徒は、英植民地時代に統治者イギリスの「準…

大統領交代後、初のNSDC会合(2018.6.8)

ウィンミン大統領になって初めて、NLD政権になって以来でも2度目のNSDC(National Defense and Secirity council)会合開催。ラカイン州案件。 総選挙前の2014年あたりには注目を集めたこのツーショット。最近ではあまり注目も集めなくなりましたが、久々の…

ティンチョー大統領、本人姿を現さぬ突然の辞任発表に想う

今日3月21日、ティンチョー大統領が辞任したと大統領府発表。ネット内の反応は、お疲れさまでした・・・と平穏なものが多いようです。 イラワジ紙からの事実関係の要旨。ティンチョー大統領の辞任が3月21日発表された。2年足らずの任期。 彼が、自分の…

アウンサンスーチー氏が国連演説に現れなかった深いワケ

アウンサンスーチー氏がロヒンギャ問題の渦中、NYの国連本部に現れず副大統領を代理で派遣したことが欧米人権屋さんたちの非難の的のひとつになっています。しかし、あのときアウンサンスーチー氏が離れていたら、非常事態宣言やらクーデターが起こって国が…

ミャンマーメディアはアウンサンスーチー氏訪日をどう報じているのか

アウンサンスーチー氏訪日真っ最中のいま。ミャンマーメディアは彼女の訪日をどう報じているのかチェックしてみました。 1.イラワジ紙ミャンマー語版このメディアは英語版とミャンマー語の内容が必ずしも一致しないので、ミャンマー語を(google翻訳であや…

アウンサンスーチー氏のタイ訪問が終わったら駆けつけた出稼ぎ労働者が解雇されちゃった

タイに出稼ぎに行っているミャンマー人が200万人とも400万人ともいわれるなかで、アウンサンスーチー氏がタイ訪問中にミャンマー人出稼ぎ労働者たちと対話集会がおこなわれました。が、彼女がミャンマーに戻ると、集会に参加していた出稼ぎ労働者たちがクビ…

アウンサンスーチー氏の移動手段はこんなだった!と勝手にアップしてしまうミャンマーマスコミにも驚

これはMizzima紙のフェイスブックページにいきなりアップされた写真です。記事はなく、単なる個人の頁から転載。タイ訪問から帰路機内での隠し撮り写真。 クレジットは単に「Suu Kyi has been found on the plane returning from Thailand.(原文ミャンマー…

ミャンマー人が赤い液体を吐き出すあの光景が消滅するかもしれない(NLD政権がふるう大なた)

ミャンマーの街を歩いていると、いきなり赤い液体をピッと吐き出す人を再々見かけます。そして、歩道の端はたいてい、この「吐き出された赤い液体」がこびりついて染みのようになっています。噛みたばこです。ビンロウの実+αをくちゃくちゃ咬んでピッと吐く…

アウンサンスーチー氏が日本に複雑なまなざしを向ける歴史的経緯のコンパクトな解説(イラワジ)

アウンサンスーチー氏が日本に複雑な感情を抱いているらしいというのはヤンゴン邦人社会の巷で耳にするところではありますが、その経緯を総合的かつコンパクトに解説する良記事がイラワジ紙に載っています。かいつまんで紹介 2016年5月6日付イラワジ誌。東…

ミャンマー現地紙、アウンサンスーチーvs岸田会談は素直な(表面的?)報道ぶり。大統領会談はベタ扱い

岸田外務大臣のミャンマー訪問。現地紙の報道ぶり。前政権にはとっても厳しかったイラワジ紙は会見内容を”批判”も”持ち上げ”もなく淡々と伝えています。最後に付け加えみたいに”大統領とも会った”と。 2016年5月3日の会談後の記者会見。岸田外相の「われわ…

国内メディアが報じない部分、アウンサンスーチー氏演説

2度にわたる白内障手術を終えたアウンサンスーチー氏。くっきり見える視力を取り戻して、ミャンマー旧暦正月はじめての演説にのぞみました。現地紙のアップから、日本メディアが報じない部分を紹介します。 アウンサンスーチー氏の17日演説は日本の各紙に少…

アウンサンスーチー氏が手術を受けていた

ミャンマーでM6.9の大地震が発生しているのに、アウンサンスーチーが陣頭指揮をとったり現場入りしたりの(当然期待される)画が現地メディアに載らないなあと思ったら、手術を受けていたのでした。 アウンサンスーチー氏の白内障の手術を先週と本日(2016.…

いまミャンマー人のフェイスブックに出回ってる不思議な絵

いまミャンマー人のフェイスブックに不思議な絵が出回っています。バゴーのお寺の境内で、アウンサンスーチー氏とおぼしき女性とミンアウンフライン将軍とおぼしき男性がツーショットで・・・ ミャンマー人のフェイスブックでシェアされているのがこの画像。…

ミャンマーの新政権の正副大統領は見えてきたけれど・・・誰も言わない心配なコト

ミャンマーの正副大統領が見えてきた件は日本の報道でも報じられているところです。いかにも”良い人”顔のスーチー財団の人。この顔見て、(3月11日現在)誰も言わないのだけれど私的にちょっと不安なことは・・・ 新たに、アウンサンスーチー氏の操られ人形…

ミャンマーのNLD政権、衝撃の省庁再編

水面下でさまざまに蠢く新政権のデッサン、ちょっと表に出てきました。アウンサンスーチー氏は、少なくとも15省庁を減らす意向なのだと側近が明らかに。 NLDの側近、ゲタ顔でおなじみのウィンテイン氏がアウンサンスーチー氏宅で会談後、明らかにしまし…

ミャンマーNLD政権は大臣の大リストラを敢行と表明

次期NLD政権では大臣や副大臣の椅子をバッサリ削るぞ! と、ウィンテイン氏が表明しました。いま大臣が36人、副大臣が100人いるのを、その要否を含めて精査するぞと。でもアウンサンスーチー氏は首切りはやらないと言ってるわけで・・・ 表明したのは、アウ…

ミャンマー独立記念日。オモテとウラの国民的英雄の表情

ミャンマーの独立記念日、1月4日の光景をいくつかピックアップ。フェイスブックの「いいね」数はオモテの英雄2000台、ウラの英雄5000台でウラの圧勝(笑) 金のかかったオモロイことやってくれるのは、影の国民的英雄、タンシュエ孫。 エッフェル塔をバック…

アウンサンスーチー氏の年始巻頭言はケネディ調

アウンサンスーチー氏の2016年念頭挨拶でミャンマー国民に呼びかけた演説。 イラワジ誌に掲載されておりますが、ポピュリズムの正反対。ミャンマー国民に媚びることなく、ケネディの名言「国家が諸君のために何をなしうるかを問うのではなく諸君が国家に…

ミャンマー2015年の記録。保存版の記事2つ

jb6kc7 2015年のミャンマーは激動の年でした。保存版の記事2つ紹介。いずれもイラワジ紙。ウェブ魚拓もとっておきましたので、ご利用ください。 ミャンマー時の人2015年 いくつわかるかな? ベスト5までは比較的簡単ですが、6〜10位が本文見ない…

タイの冤罪事件、ミャンマー人にトンデモ死刑判決で沸騰するミャンマー世論:その3 要人の動き

タイ版冤罪トンデモ判決でミャンマー人出稼ぎ労働者2名が死刑にされそうな事件でミャンマー世論が沸騰している件、抗議のうねりはますます空高く炎上しています。シェダゴンパヤーで、NLD本部前で。そしてミャンマー軍トップも動いた。 シュエダゴンパヤ…

アウンサンスーチー氏とミャンマー軍の距離感を嗅ぎ取れる画像

アウンサンスーチー氏はミャンマー軍の人材に相当なる信頼感を抱いているということが読み取れる画像

ミャンマーの副大統領の公邸公開、表に出るのは今のうち

しばしば面白いイラワジ紙の写真。今回はなにやらピカピカ豪邸の写真です。私は(おそらく海外ビジネスパーソンの多くも)これを見て、てっきりどこかの大使公邸の写真だと思いました。 こういうパーティー用のパブリックスペースと、個人の住居が同居してい…

ミャンマーの闇将軍がアウンサンスーチー政権にウンと言った!という報道

ミャンマーの闇将軍といえば、タンシュエ氏。前回紹介したアウンサンスーチー政権にウンと言った”らしい”との現地報道。 アウンサンスーチー氏と、この闇将軍とが”会ったらしい”との報道は、最初BBC⇒現地ミャンマー紙⇒そして昨日は日本の新聞各紙も「会った…

アウンサンスーチー氏とキーパーソンズ会談の表情を見比べると透けて見えてくること

昨日のアウンサンスーチー氏vsミンアウンフライン将軍会談、アウンサンスーチー氏vsテインセイン大統領会談。いずれも選挙後の正式会談としては初とあって各メディア大報道です。日本語報道も各紙それなりのスペースを与えられていますので、事実関係はそ…

大使たちとアウンサンスーチー氏のお見合いで・・・

アウンサンスーチー氏と各国大使たちのお見合い会。出席したのは日中英仏独豪米加露イスラエル・ノルウェー・デンマークの特命全権大使たち。 終始友好的雰囲気で執り行われ、幾人かの大使たちはイラワジ紙の取材に答えて「アウンサンスーチー氏は、軍と協調…

宴のあと、ミャンマー総選挙後に起こること占い(3)それでも必要なミャンマー軍の存在意義

NLDが議席の過半数を占めNLD主導内閣を組んでからも、ミャンマー軍は一定の存在感を維持します。NLDは日本のどこかの政党みたく自衛隊不要論を唱えてもいないし、話しあいをすれば中国は怖くないなんてことも言っていません(少なくとも私の知る限り、どんな…

アウンサンスーチー氏が直面する難題、ロヒンギャ問題

来年3月からNLD主導政権で直面する難題のひとつがロヒンギャ問題。 ロヒンギャ族という言葉自体、ミャンマー人の大多数は使ってほしくないと思っていて、ベンガル人というのが文句言われない呼称です。ミャンマーでは違法移民とみなされ、つまり、正式に認…

宴のあと、ミャンマー総選挙後に起こること占い(2)アウンサンスーチー氏と我がニッポン

宴のあと、これから起こることその2は、ずばりアウンサンスーチー氏です。 現地の調査研究の滞在中、ミャンマー人ドクターのみならず現地に在住する日本人のみなさんにも色々お話をうかがう機会があります。ミャンマーの現実を肌で知っているみなさんから垣…