ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーのNLD政権、衝撃の省庁再編

水面下でさまざまに蠢く新政権のデッサン、ちょっと表に出てきました。アウンサンスーチー氏は、少なくとも15省庁を減らす意向なのだと側近が明らかに。

NLDの側近、ゲタ顔でおなじみのウィンテイン氏がアウンサンスーチー氏宅で会談後、明らかにしました。省庁を少なくとも15省庁減らす意向であると

現在36省庁から実に4割(!)も減らして21か22省庁にするのだと明言。

リストラ候補は、運輸省鉄道省の合併、協力省の廃止など。私的には保健省がどうなるのか、ものすごく気になるのですが。

日本国でも厚生省と労働省厚生労働省になったように(←今でも旧厚生と旧労働はしっくりいっていないのだけど)、ネピトー中の省庁で悲喜こもごもの人事劇や抗争がこれから展開するのでしょう。

これまでの発言からは、軍事政権下で論功行賞的に無駄に増えてしまった大臣ポストを減らして、仕事をしない大臣にお引き取り願うという意図は語られてきました。ただ、それに比べて、日本の行財政改革のように公務員の数を減らして財政健全化をめざすという側面はあまり明確ではないような気もします。そこらへんどうなるのか注目したいところ。まさか、大臣が15人減ったけれど役人の数は変わらず単純に足し算の巨大省庁がいくつも出来上がる・・・なんてことも、まさかではなかったりして・・

もっとも、私がこの目で見た範囲でも減るものは減ってはいます。たとえば軍医医大(DSMA)の学生定員。2014年の2回目訪問時にはすでに、教室の前半分にしか机はなく後ろ半分はがらんどう(さすがに写真掲載は自粛)。学生募集定員が削減されたためとのことでした。そんな感じで、ネピトーにおいてそれなりには減るのかなあとは思っておりますが、募集定員減ではなくて生首を切るのは簡単ではありません。さらに、先進国の行財政改革においては「公務員減らし」と「民営化の流れ」がセットになっているわけで、ミャンマーの現36省庁体制で動いていたものの一部を民間で担ってゆく力が「今すでに」あるのだろうかと懸念されます。その帰趨によっては反NLD運動なぞ発生して(軍が鎮静に動かず)、アラブの春の予後転帰みたいなことになっては困るので息をのんで見つめています。これどう転ぶか。。。

 

現地各紙には衝撃をもって、このゲタ顔が並んでいます。
イヤなことの発表にはアウンサンスーチー氏じゃなくて大体このゲタ顔出してきますね(笑)

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ソースはVoice

ဝန္ႀကီးဌာန ၁၅ ခုခန္႔ ဖ်က္သိမ္းမည္ ဟုဆို... - The Voice Weekly | Facebook

 

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