ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの鉄道

1年で103人も亡くなってしまう死のハイウェイ、それでも少し改善(ヤンゴンーマンダレー線)

ヤンゴンーネピトーーマンダレー線のハイウェイ。ネピトーに用があるけれど飛行機がとれなくてやむなくここを走ったことがあるという方は少なからずおられるかと思います。ここが死のハイウェーであることはそれなりに知られていますが、それでも若干の改善…

全然ハイテク化されてないミャンマーの鉄道がそこそこ正確に走るワケ

ヤンゴン環状線に乗られたことのある方は、「案外思ったより時刻表どおり来るなあ」と感想をもたれた方も多いと思います。あの博物館モノの線路と中古車でナゼ?と。乗務員室で見えてくるそのワケを紹介。 インドやアフリカの途上国で鉄道に乗ったらカオスな…

ヤンゴン環状線の乗務員室から見えてきた現実(その3:動画クイズです。チャレンジを)

ヤンゴン環状線乗務員室から見えてくる現実、動画編。今回はクイズです。解答は動画に出てきますのでぜひチャレンジを。 この動画はヤンゴン環状線 パラミ駅ーイェグー駅の一駅間約3分間です。 この一駅間で見えるものを5つの選択肢から選んでください。 Q…

ヤンゴン環状線の運転台から見えてきた現実(その2:ミャンマー国鉄の線路は恋の花盛り)

ミャンマーの鉄道、ヤンゴン環状線の運転席から見えるシリーズ、その2は、夜の線路は恋人たちの楽園だった! ヤンゴン環状線の乗務員室、助士席に座ってグルリと回る機会を得て、乗務員室から見えてくる現実。 仲睦まじく線路敷地を歩くカップル。日も傾き…

ヤンゴン環状線の運転台から見えてきた現実(その1:線路に集う多彩なひとびと)

ある幸運に恵まれまして、ヤンゴン環状線の助士席に乗って時折スタッフの説明聞きながらぐるっと一周することになりました。この3時間あまり「機関助士」しながら見えてきた現実その1。その線路には、実にさまざまな生命体があふれ返っています。 日本の電…

ミャンマーに渡った広島電鉄が受けているVIP扱い

ヤンゴンに渡った広島電鉄の中古車がすごいVIP待遇。キハ40なんて目じゃないぐらいなスタッフの力の入り方です。 操縦するのはパイロット!キハ40を運転してるロンジー姿のおっちゃんとは格が違う! 案内するのはもっとエライ3本ラインの人。手首にのぞく金…

「みんがらばー!はしれはまかぜ」という本をAmazonで見つけた

偶然Amazonで見つけて思わず予約注文を入れてしまった本。「みんがらばー!」はもちろんミャンマーの挨拶。「はまかぜ」は、ミャンマー国鉄に譲渡されたキハ181の前職(大阪―浜坂・鳥取の特急)。 まだ発売されていなくて1月30日発売とありますから、…

実はヤンゴンとニッポンの田舎は共通項・・・と思いつく写真

2枚の写真を見比べてください。まったく一緒ですね。どこかのおっちゃんが、まったくおんなじボックスシート(クロスシート)でおんなじ姿勢で船を漕いでいる。おんなじ空気が流れている。どちらも2015年9〜10月のほぼ同期撮影。 服装に注目。上の写真はロ…

ヤンゴンの道路ますますカオス化、環状線を実用に使おう!(2)

前回に続いてヤンゴン環状線を実用に使う話。今回気が付いて軽い驚きというか感慨は、JETRO事務所のアクセス地図に最寄り駅が記され、「電車で来る」ことを前提とした案内があったことでした。 公的機関であれ民間企業であれ飲食店や商店であれ、日本人の利…

ヤンゴンの道路ますますカオス化、環状線を実用に使おう!(1)

ヤンゴンの道路のカオス化がますます進行しています。地元の人間も時間が読めない。 自慢の日本車を駆って私をホテルまでピックアップに来てくれる軍医さんたち、ほぼ日本人と同じ時間感覚の持ち主であることはこれまでの実績でわかるのですが、今回の訪問で…

ここ数年でヤンゴンから消えた光景

写真整理していました。ヤンゴンで消えちゃったもの、もうすぐ消えそうなもの。変化の激しさを実感です。 一目で大阪市バスとわかるバス。いつの間にかラッピング広告か韓国バスかになってしまいました。でもイーストホテルはこの頃すでにきれいでした。 こ…

ミャンマービールがキリン傘下へ

ミャンマージャポンの速報で、キリンがミャンマービールを買収して社長が日本人になると報じています。 【速報】キリン「ミャンマービール」を買収:MYANMAR★JAPON ONLINE 【続報】「ミャンマービール」社長に藤川氏、キリンHDが役員過半数派遣へ:MYANMAR★J…

初来日のミャンマー人が撮ったもの(その3:来日ミャンマー人を喜ばせるワザ)

国際学会(WCAP2015)シンポジウムで初来日したミャンマーの教授たちのアテンド。もっともウケたものに、新幹線!があります。 学会の会場は九州大学医学部百年講堂。福岡空港に直接入出国した彼らには新幹線に乗る機会がありません。そこで新幹線体験もプレ…

ミャンマーの鉄道博物館。。。じゃなくって、現役施設!(その2)

引き続き、ミャンマー鉄道博物館、もとい、現役施設の紹介。国鉄バゴー駅の反対側へ歩いてゆきます。見えているのは駅長さんの背中。 SLの転車台をみながら車庫にゆくと、こんな簡易車両が昼寝をしています。 これは、こんな可愛い客車を引っ張ってトコトコ…

ミャンマーの鉄道博物館。。。じゃなくって、現役施設!(その1)

ミャンマーの鉄道で検索すると、日本から渡った中古車がいっぱいヒットしますが、実は地上側にもとっても懐かしいものが並んでいます。40代以上の人にとっては、子供心に遠い土地に思いをはせながら眺めていた光景。 これは切符売り場。もちろんパソコン端末…

ミャンマー社会に禁煙を定着させる、当局の強い意志

この写真は、ミャンマー国鉄環状線の車内です。車両は日本国有鉄道⇒JR西日本⇒ミャンマー国鉄と流れてきた中古車(キハ181系)ですから、日本の表示が残っています。 奇しくも日本とミャンマーの禁煙表示が仲良く並びました。 日本のは禁煙と書いてあるだ…

ミャンマー人と付き合うヒント:ミャンマー人は個人主義か

ミャンマーで長くビジネスに携わる生き字引のような方からうかがいました。「ミャンマー人は個人主義である」と。その意味は後述するとして、街で素顔のミャンマー人を観察してみましょう。 まずはこの写真です。ヤンゴン環状線のシートで、おばちゃんが気持…

ミャンマーを読み解く一枚(素焼きのツボ)

ミャンマーを読み解く今日の一枚(素焼きのツボ) ミャンマーの鉄道に乗っていると、駅のプラットフォームでこんな素焼きのツボを見かけます。中に入っているのは真水です。通りかかった人は中の水を自由に飲んで良いことになっています。素焼きですから、気…