ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーを読み解く一枚(素焼きのツボ)

ミャンマーを読み解く今日の一枚(素焼きのツボ)

ミャンマーの鉄道に乗っていると、駅のプラットフォームでこんな素焼きのツボを見かけます。中に入っているのは真水です。通りかかった人は中の水を自由に飲んで良いことになっています。素焼きですから、気化熱で中の水はヒンヤリします。無料です。暑い暑いミャンマーで、地元の人は重宝しています。

これは鉄道駅だけでなく、道端にも設置されていたりします。では道端のは、中の水は誰が用意するの?と思いますが、「近所の人」みたいです。名も知らぬ通りすがりの人のために「おもてなしの心」で水を用意する。上座部仏教国のここでは、いま親切なこと良いことをしておけば、来世に良い人生になると信じられています。そこで、損得勘定ではとてもあり得ない行動をとる人々がいます。ぜひ来世でも素敵な人生を歩んでもらいたいものです。

なお、われわれ日本人は、この水には手を出さない方が良いでしょう。旅行者下痢症の原因になります。ミネラルウォーターを飲みましょう。

 

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