ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの鉄道博物館。。。じゃなくって、現役施設!(その1)

ミャンマーの鉄道で検索すると、日本から渡った中古車がいっぱいヒットしますが、実は地上側にもとっても懐かしいものが並んでいます。40代以上の人にとっては、子供心に遠い土地に思いをはせながら眺めていた光景。

 

これは切符売り場。もちろんパソコン端末なんかありません。
窓口に乗客がやってきて、「〇〇までください」と言ったら、その「〇〇駅」のところを探して、ボール紙に印刷された切符を抜出し、今日の日付をポンと押して渡します。ここにない駅に行きたいお客には、カーボン紙で複写になった手書きの切符を作成して渡します。

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列車が出発すると、駅長さんは「鉄道電話」で隣駅の駅長さんに「出発したよ!」と連絡を入れます。赤い電話機がそれです。横についているハンドルをグルグルっと回すとお話が出来ます。グルグル、もしもし、〇〇▽□、グルグルって感じで会話します。

赤い大きな箱で、「閉塞」を管理します。隣の駅や信号場まで、一定の区間にひとつの列車しか入れないようにして、衝突しないように管理するのですが、ここからメダルの変型判みたいなのが出てきて、それを運転士に渡し隣駅まで持っていってもらいます。40代以上の人は、急行列車の運転士が巨大な輪投げのお化けみたいなの(タブレットといえば医療コミュニティでは錠剤のことですが、鉄道コミュニティではこの輪投げのお化けみたいなやつを指します)を、通過駅の棒にヒョイとひっかける名人芸を見た記憶のある人もいると思いますが、あれに入っているのが赤い箱から出てくるメダルもどきです。

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さて、駅のはずれに行くと、高床式住居の足をさらに3倍ぐらいにのばした小屋が建っています。信号小屋です。中はこうなっています。

 いっぱいならんだレバーをガッチャンと動かすと、ポイントが切り替わります。

この信号小屋の中は「土禁」になっています。寺院と同様、靴を脱いで入る神聖な場所です。

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この配線図を見ながら、間違えないようにガッチャン、ガッチャンと切り替えます。

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この信号小屋から見える風景。右側に行く線路は、モウラミャイン方面へ。左側の線路はネピトーからマンダレーへ。列車が正しい方向に行ったか確認!

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ミャンマー国内の足といえば、先日紹介した「しょっちゅう突っ込んでしまう高速バス」を使う方が多いですが、素朴な鉄道もなかなかオツです。

ミャンマーの高速バスはしばしば突っ込んでしまうから後席に乗ろう - ミャンマーよもやま情報局

日本のODAがどどっと流れ込んでくる分野でもあるので、今のうちかもしれません、こういう写真。