ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマー社会に禁煙を定着させる、当局の強い意志

この写真は、ミャンマー国鉄環状線の車内です。車両は日本国有鉄道JR西日本ミャンマー国鉄と流れてきた中古車(キハ181系)ですから、日本の表示が残っています。

 

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奇しくも日本とミャンマーの禁煙表示が仲良く並びました。

日本のは禁煙と書いてあるだけですが、巨大なミャンマーのは、タバコの絵がやたらリアルな上、「違反したら罰金じゃ!」と大書してあります。まるで迫力が違います。

ドアの上には、「禁煙」「ゴミを捨ててはいけない」「キスしたりいちゃついてはいけない」のセット表示があります。でも、「ゴミ禁止」「キス禁止」は通り一遍ですし、乗客を観察していても、ゴミ捨てる人もキスする人も実際に目にすることが出来ます。でも「禁煙」だけが大迫力で念をおされているのです。

では、喫煙しても良いデッキはどうなっているでしょうか。この通り!

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おどろおどろしいドクロマークがニラミを効かせています。「タバコは体に悪いぞえ」と。このドクロマークの前でタバコを吸っておいしいでしょうか。なわけないですね(笑)

ミャンマー当局の強い意志が伝わってきます。

この国、「依存性のあるもの」には散々手を焼いてきました。「黄金の三角地帯」で採れるやつ。全国にメタドンクリニックが41か所配置(大部分は北部シャン州やカチン州)されていたりします。そんな想いも込められているのでしょう、ドクロマーク。

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