ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの病気

ミャンマーの麻疹(はしか)、日本に持ち込まれる第三位に

日本に麻疹(はしか)が輸入されるとき、その火元はどこか。日本の国立感染症研究所が公表しているグラフ、今年に入ってミャンマーが第3位にランクインしています。 日本では2015年にWHOから麻疹排除認定を受けています。これは日本国内に(土着の)麻疹が存…

ヤンゴンの狂犬病は業界で国際的注目

ヤンゴンの街を歩けば野良犬に当たり、咬まれる人もしょっちゅう出ていて、狂犬病の犠牲者も多いのは、生活実感としてよくわかる処でありますが、国際的注目を浴びつつあります。 outbreaknews。感染症アウトブレイクの専門サイトで、感染症オタク的な話題が…

ワンコインで功徳を積んで来世の環境を良くする方法:その5(鳥を放そう!)

ミャンマーでワンコイン(500円以内)で徳を積んで来生の環境を良くする方法、その5は「鳥の解放」です。 上座部仏教の考え方、富める者もそうじゃなくても、自分の出来る範囲でパヤー(寺院)に寄進したり、貧しき人々に施しをすれば功徳を積めて、よりよ…

【ご注意】イエロー・クレイジー・アント(アリ)がヤンゴンの日常そこらへんにいる

2017年の初夏は日本でヒアリ騒動が起こりました。ヒアリの脅威自体は今後も(”騒動”と認識されなくても)継続してゆきますが、ミャンマーのアリ事情は? Yellow clazy antと通称される特定外来生物のアシナガキアリがヤンゴンの日常生活エリアにふつうにいま…

日本で大騒動の「ヒアリ(火蟻)」ミャンマーはこうなっている

多少なりとも日本の報道に接しておられる方は、ヒアリ(火蟻)で大騒動になっていることは把握しておられると思います。尼崎・神戸港・大阪港・名古屋港・東京港・横浜港、そして内陸部の数か所。ではミャンマーではどうなのか。 日本のヒアリ騒動は大変です…

ご注意!ヤンゴンのデング熱、犠牲8例発生(イラワジ紙)

今季のヤンゴン、すでにデング熱の犠牲者8例発生とイラワジ紙報道。ご注意ください。 公衆衛生当局発表、今年のデング熱は1477例報告、8例死亡、2010年以来最悪ペースと。 ヤンゴンで発生目立つのはHlinetharyar Townshipで200例以上、 South Dagon, Dala,…

ミャンマー語の咳エチケットよびかけポスターはこのサイトから造れる

昨年から鳥インフルエンザが例年以上のペースで世界中に拡がり、特に中国のヒト感染急増ではWHOが緊急に警告を出す状況になっています。鳥インフルエンザに限らず、呼吸器系感染症の対策には「咳エチケット」が重要になります。その啓発ポスター、ミャンマー…

ミャンマー シャン州で牛が謎の死80頭・・が認識

シャン州で牛80頭がナゾの死を遂げ、専門家サイト通じて国際的に認識される・・ということになっています。 シャン州東部、外国人が立ち入る場所ではありませんが、SNSの力もあり、専門家のサイト(ProMED)に載る騒動に。場所はKutkaiの街を中心にNaungva…

ミャンマーのジカウイルス感染症発生情報(想定内です。パニック不要)

時間の問題とはずっと言われてきたことですが、ミャンマーのジカウイルス感染症。7Daysの報道、そして、外務省の渡航情報。格別想定外のことが起こったわけではなくパニックにならず、基本的な注意事項の確認を。 以下、外務省の渡航情報をコピペします。お…

ミャンマーにはジカウイルス感染症(ジカ熱)がないという報道があるけれど・・・-

公式情報がなかなか出てこないミャンマーのジカ熱どうなってるのかな・・・2016.9.19付けグローバルタイムズ、新華社ソースで、いまのところ疑い例なしと報道。 シンガポールのジカウイルス感染症が300例を越え、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムと…

ヤンゴン日本人会報に書きました①(ジカウイルス感染症)

ヤンゴン日本人会報に書いた原稿に、ちょっと追加して紹介。ジカウイルス感染症(通称ジカ熱)。このところシンガポールの国内感染が発生し話題になっているところに、フィリピンでも国内感染が確認されました。公式にはミャンマーではまだ報告されていませ…

日本のデング熱輸入例、ミャンマー発は5位だけど渡航者のリスクは世界一かもしれない

日本の国立感染症研究所(感染研)から、「 日本の輸入デング熱症例の動向について」というレポートが出ています。ミャンマーはメダルこそ逃したものの、渡航者あたりでみればダントツになりそうな勢いです。蚊にはご注意を。。。 感染研から発表された数字…

「はしか」でバタバタ子供が亡くなる現実が明らかになった(ナゾの病気騒動の顛末)

先日紹介した、ナガ州で30人以上の子供が謎の病気でバタバタ亡くなっていることが国外からの報道で明らかになっている問題、顛末は麻疹(はしか)だったということで決着。 詳細は先日の記事をご覧いただくとして、ナゾの奇病が麻疹だったというのは、これ…

ミャンマー・ナガ州で小児30名以上がナゾの病気で亡くなっていると国際報道に載っているが・・・

ミャンマーの外側から国際報道で伝わってきた「ミャンマーの子供が詳細不明の疾患で30名以上バタバタ亡くなっている」話。 ミャンマーーインド国境のナガ州で、6月中旬から正体不明の(感染症と目される)疾患で少なくとも30名以上の子供がばたばた亡く…

蚊対策の産経記事、取材コメントしました(2016.7.12)

ミャンマーのみならず日本でも蚊のシーズンに入り、蚊対策の報道が出ています。管理人が産経新聞の取材コメントをしましたので、よろしければご参照ください。うまくまとまった良記事です。 ジカ熱やデング熱…蚊が媒介する病気は様々 「刺されない」対策しっ…

【ご注意】 ミャンマーでパラチフス感染したケースが話題になっています

ミャンマーから日本に帰国してパラチフス感染が確認されるケースが目立っており渡航医学界隈の話題になっています。日本で診断されたパラチフス症例の過半数がミャンマー帰りです。パラチフスの紹介。ミャンマー滞在中ご注意を! 日本の国立国際医療研究セン…

ご注意、ジカウイルス感染症は隣国のチェンマイまで来ています

ジカウイルス感染症。ブラジル中南米オンリーの流行じゃなくて、隣国タイでもしっかり流行地図に色がついているのは以前にも紹介しましたが、今回、チェンマイで確認されました。 チェンマイといえば、ミャンマーとの往来が多い場所。イラワジ紙の本拠がある…

ミャンマーのミネラルウォーター、驚きの実態

ミャンマーで売られているミネラルウォーター、特に20リットルの配達版の1割は基準を満たさぬモグリの業者で下痢や寄生虫のリスクも・・・という驚愕の報告。 ミャンマーではこのところ、中小の飲料水業者がにょきにょきと増えています。その製品の一部では…

ミャンマーで買える虫よけでお勧めはこれ。

ミャンマーで買える、使える虫よけと買い方。ジカ熱は隣国タイやラオスでも報告が出てきて、デング熱もシンガポールで史上最大規模の感染者数が予想されてる2016年。アジアでは蚊に刺されない対策はますます重要になります。ヤンゴン中心部で手に入る製…

ジカ熱の非常事態宣言とミャンマー生活(ミャンマーにかかわる皆さまへ)

昨日2月2日、WHOがジカ熱の流行をめぐり緊急事態宣言「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」を宣言しました。今回はこれが具体的にミャンマー生活にどうかかわるか解説します。 まず何…

感染報告が隣国まで迫っているジカ熱。ミャンマーのみなさまもご注意を

ここ最近、ブラジル・コロンビア・エルサルバドルを中心とする中南米でジカ熱の流行が話題化しています。妊婦感染による先天性異常(小頭症)の発生が話題の中心ですが、神経系合併症(ギランバレー症候群)の問題もあります。いまのところ分布地図にミャンマ…

ミャンマーの街角からお犬様が消えないワケ

ミャンマーの都市にも街にも村にも溶け込んでるお犬様。狂犬病のリスクを指摘されながらも、一向に消えない背景に、「犬が食ってゆける」現実があります。ヤンゴン市内でさえ、駅のホームにも、商店街にも、飲食街にも、高級ホテルにも、学校にも、およそ野…

ミャンマーでワクチン由来のポリオ感染発生していることが世界中で報道されている

ミャンマーでワクチンに由来するポリオウイルスによる発症者が2例、WHOから発表され世界レベルの話題になっています。ミャンマー保健当局からWHOに報告されたのはこれまでのところ2例。さらに加えて別の3例が検査中です。 今年10月には16カ月児が、また、…

パンデミック症候群~国境を越える処方箋~(エネルギーフォーラム新書)のリリース、ミャンマーの写真もいろいろ

新著をだしました。 パンデミック症候群 〜国境を越える処方箋〜(エネルギーフォーラム新書) ISBN ISBN978-4-88555-454-4 ¥900+Tax エネルギーフォーラム / パンデミック症候群 パンデミック症候群 国境を越える処方箋books.rakuten.co.jp 国境を越え…

ミャンマーのデング熱感染者数が激増、今年前半で1万人超

デング熱。感染者数が激増し、今年前半ではやくも1万人超。死亡例も45例でており、今後のなりゆきが懸念されます。 昨年東京代々木公園の発生で三桁の数字が日本の報道をにぎわせたデング熱、ミャンマーでは桁2つ違うわけですが、今年の数字は昨年2014年…

東京FM「未来授業」第四話(2014.11.6)

東京FM「未来授業」第四話です。 「感染症の時代を生き抜く」をテーマに半蔵門のスタジオから7分ほどお話させていただきました。東京FMのHPからダウンロードいただけます。 あらゆる感染症に共通の「身を守るワザ」を解説しています。後半はエボラのお話。 …

ミャンマーの悩みはヘロインの薬物依存症

ミャンマーの抱える社会問題といえば、薬物問題があります。黄金の三角地帯で少数民族がヘロイン生産をいまだに止めない状況下、依存症者はコンスタントに発生し続けます。 依存症に対し、メタドンという、ヘロインと似た構造式をもつけれども害の少ない薬で…

鳥インフルエンザH7N9がミャンマー中国国境地帯にも

鳥インフルエンザH7N9。 2013年から中国の上海・江蘇省・浙江省から流行が始まった比較的新しい型で、毎年春節の頃になるとグンと症例数が増える傾向にあります。 昨年から今年にかけて、中国国内での発生地域が上海周辺から拡大し、沿岸部、そして南部広東…

東京FM「未来授業」第三話(2014.11.5)

東京FM「未来授業」第三話です。 「感染症と人間心理」をテーマに半蔵門のスタジオから7分間ほどお話させていただきました。東京FMのHPからダウンロードいただけます。 海外生活で、現地に耳慣れない感染症が広がると日本人社会も現地社会もパニックになり…

サガイン州の鳥インフルエンザ騒動その後

以前紹介したサガイン州で発生した鳥インフルエンザ騒動の続報、政府発表がありました。「(今のところ)人間への感染はありません」と。 今回発生していたのはサガイン州のMonywaで2月に鶏1400羽、うずら10000羽が死亡したところから始まっていますが、そ…