ミャンマーの都市にも街にも村にも溶け込んでるお犬様。狂犬病のリスクを指摘されながらも、一向に消えない背景に、「犬が食ってゆける」現実があります。ヤンゴン市内でさえ、駅のホームにも、商店街にも、飲食街にも、高級ホテルにも、学校にも、およそ野良犬が闊歩していない場所はありません。では、なぜ彼ら彼女らは食ってゆけるのか。
ゴミ集積場はお犬様用公認レストラン!
これは環状線カンベ駅近くのゴミ集積場です。ヤンゴン中央駅から環状線を数駅、山手線なら浜松町か秋葉原か、あるいは大阪環状線なら京橋か弁天町かといったあたりの光景。作業員の中年婦人は、追い払うでもなく黙々と集積し、お犬様たちは黙々とビニールを破って食べ放題バイキング状態です。
我ながらこれはナイスショットだと思っているのですが(私、一眼レフなんか持ってません。ポケットに入るコンパクトカメラで接近撮)、でも、そんな秘かな自信をイラワジ紙カメラマンが吹っ飛ばしてくれました。
300匹も世話する人がいる!
いや、さすがにヤンゴンじゃなくてピンウーリンの話なんですが、この人、Meet Khin Than Waiさん、20年間にわたって300匹のストリートドッグにご飯を食べさせてきたそうです。
犬に咬まれちゃったときの基礎知識。
犬咬傷によって可能性が生じるのは狂犬病だけではありません。牙によって皮下組織から筋肉まで病原体が埋め込まれますから、破傷風のような嫌気性菌、一般細菌などなど。ヤンゴン当局も問題は認識していて、たまには毒団子を撒いたりということをするのですが、そのお知らせに接すると自宅に野良犬をかくまってしまう人々がいて対策がすすまないという事情もあります。上座部仏教徒のミャンマー人は優しいのです。
で、それが突出するとこういうことになります。
ミャンマーから犬咬傷問題は、NLDが天下をとろうが、半永久的になくなりません。
犬に咬まれたら、必ずその日のうちにワクチン接種(暴露後免疫)+免疫グロブリン+抗生剤! とにかくその日のうちに受診!とおぼえてください。
写真ソース:1枚目と2枚目は自前の写真(みなさん、決して真似しないでください)。
3枚目はこちら。やっぱりイラワジ紙カメラマンは神だ!とよくわかる23枚。
ぜひぜひ、実際にクリックしてご覧ください。すごいよ!