ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマー・ナガ州で小児30名以上がナゾの病気で亡くなっていると国際報道に載っているが・・・

ミャンマーの外側から国際報道で伝わってきた「ミャンマーの子供が詳細不明の疾患で30名以上バタバタ亡くなっている」話。

ミャンマーーインド国境のナガ州で、6月中旬から正体不明の(感染症と目される)疾患で少なくとも30名以上の子供がばたばた亡くなっていると、現地当局者の声と伝える形で、カナダCBCやアジアタイムズなどが報じています。血液検体はザガイン州に送られて結果待ち。

現地はミャンマー最貧地区で医療施設も不十分、通常なら助かる疾患も重篤化してしまうと現地当局者の声。あわせて、今回の件でもミャンマー政府からまったく支援を受けていないと言っています。

以上事実関係。

さて、この、「子供がバタバタと亡くなる正体不明の奇病話」はアフリカあたりでは時々報じられてきます。よくあるパターンは、マラリアです。次いで消化器感染症あたり。これらは適切な投薬とケアがあれば本来回復すべきで、日本国内で亡くなることはまずありませんが、しかし、その両者ともないのが途上国の中のさらに最貧地区。

ただ、この記事によれば呼吸困難を主訴とするとも書いてあり、鳥インフルエンザなども視野には入ってきます。ここらへんが遺伝子変異をともなうと、かなり気になる話にもなりうるわけで、正式な結果発表が待たれます。 

 

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At least 30 children dead in Myanmar from unknown disease - Health - CBC News

Disease kills more than 30 children in remote Myanmar - Channel NewsAsia