ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの悩みはヘロインの薬物依存症

ミャンマーの抱える社会問題といえば、薬物問題があります。黄金の三角地帯で少数民族がヘロイン生産をいまだに止めない状況下、依存症者はコンスタントに発生し続けます。

依存症に対し、メタドンという、ヘロインと似た構造式をもつけれども害の少ない薬で置き換えてゆく・・・という治療法があります。このメタドン治療サイトの一覧がこの通りです。Mental Health Hospitalを訪問したときに、薬物病棟のスタッフルームに掲げてあった地図。

ヤンゴンには2か所しかなく、主として北部のシャン州やカチン州といった、産地に近いところに密集しています。ヘロインも産地近くで”地産地消されているのですね。

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こうしたメタドンクリニックでもどうにもならない人々は、仕方ありません。強制キャンプ行きです。

強制キャンプ、かつては極秘中の極秘の場所でしたが、民主化ミャンマーでは堂々と報道に載るようになりました。みるからに恐ろしそうな人々ですが、作業療法に従事しながら、規則正しい生活をおくっています。

 

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薬物依存症者ゆえ、肌の色艶がよろしかろうわけがないのですが、それでも真菌や湿疹らしきものも見えず、それなりの清潔は保たれているようです。

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服装もそれなりには清潔そうですね。

薬物依存症に悩むミャンマーでは、それなりの予算を費やしながら戦っている。