タイ版冤罪トンデモ判決でミャンマー人出稼ぎ労働者2名が死刑にされそうな事件でミャンマー世論が沸騰している件、抗議のうねりはますます空高く炎上しています。シェダゴンパヤーで、NLD本部前で。そしてミャンマー軍トップも動いた。
シュエダゴンパヤーではお坊さん、尼僧さん、信者さんたちが声からして抗議し、2人の運命に祈りをささげています。
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NLD、アウンサンスーチー氏邸宅前にも集結。スーチー氏がこの問題で動くように要請。ウィン・ティン氏が対応中。
アウンサンスーチー氏とNLDの動きがやや出遅れ気味なのに対し、明快な動きを見せたのがミンアウンフライン将軍。タイのPrawit Wongsuwan将軍に向けた新年挨拶状(といいながら、もうすでに発出)にて「タイ将軍よ、無実の人を罰するのを避けるのは究極に大切なことだ。タイ当局が法に則りフェアに事をすすめることを信じ希望している(イラワジ英語バージョン訳:it was paramount to avoid punishing innocent people.“Regarding the verdict, we believe and hope that Thai authorities will proceed fairly with the case in accordance with the law)と明快なメッセージを送り、それをフェイスブックで公表しています。
これ、日本の感覚で、「統合幕僚長が手紙書いて自分の個人FBに載せて何になるんかいな」と思いそうですが、実際のところそうではありません。いま、タイは(赤シャツさん黄シャツさん大喧嘩を経て)軍事暫定政権がおさめる世の中。手紙を書いた相手は最高権力者です。そして”鶴の一声”なる言葉は世の軍事政権のためにあるようなものですから、あるいはひょっとして、この手紙は強烈なパワーをもつ”挨拶状”になるのかもしれません。なにせ、ミャンマーの将軍とタイの将軍との仲は、こんな風なのですから。
日本の感覚なら、三権分立に総司令官が介入なんて、”ありえな~い”の世界ですが、あんなマイペンライでテキトウでデタラメでムチャクチャな司法なんかどーでもいいやって気になったりも(笑) ケーサツがケーサツの体をなしてない軍事政権国相手では、この人に話をしてもらうのが良いのかも。
しかし、この動きが何らかの効果をもたらしたりしたら、アウンサンスーチー氏のメンツは気の毒なことになるなあとも思うのであります。
ところで、タイの警察・司法がマイペンライでテキトウでデタラメでムチャクチャでと先日来書いておりますが、調べてみましたら、日本国民も相当な目に遭っています。日本のサイトでもちょっと検索したら出るわ出るわ・・・いやはや。
賄賂の請求で警察より上があるの?