ミャンマーの軍事政権独裁時代の大親分タンシュエ氏。その孫とアウンサンスーチー氏が会ったという話は日本の報道にも載っているところですが、今度は本人と密談・・・と、"rumour"の形をとりつつも、イラワジ紙に報じられています。しかも英語版。
イラワジ紙英語版はミャンマー語版の翻訳ではなく、そのごく一部を訳しているにすぎません。つまり、特に重要と考えていることのみ載っていて、彼らがこの"rumour"にかなりの信ぴょう性をもっていることを示しています。
アウンサンスーチー氏vsミンアウンフライン将軍、同vsテインセイン大統領会談から2日後の昨日(12/4)会談(の信ぴょう性を伴うウワサ)。シュエマン議長のアレンジで会談が実現したと。
NLD幹部に取材したら「許可されていないから肯定も否定もしなかった(neither denied nor gave confirmation of the meeting)as they didn’t have authority (to disclose the information),」
タンシュエ氏といえば、アウンサンスーチー氏の自宅軟禁責任者、骨肉相食む感情をお互いもっているはずですが、お互いそんな事言ってられない状況ということでしょう。
軍事独裁の象徴みたいに受け止められているタンシュエ氏ですが、”奥の院”にあって、2012年以来の民主化にハンコを押していたわけで、意外に柔軟(現実的)な議論が展開されていたもかもしれません。
また、この件の報じられ方が、今後を象徴しているような気もします。
お互い”犬猿の仲”とか”恩讐の・・”とか”因縁の・・・”とか表現されるような複数人が、膝突き合わせて現実的議論をすすめてゆく。でも表向きにすれば民衆がストリートで暴れてしまうかもしれないから、リークしてはneither denied nor gave confirmation of the meeting)as they didn’t have authority (to disclose the informationという枕詞をくっつけて報じられてゆく。ガラス張りでもなく鉄のカーテンでもない、その中間に”すりガラス”的な感覚ですすんでゆくのかもしれません。
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