ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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アウンサンスーチー氏の移動手段はこんなだった!と勝手にアップしてしまうミャンマーマスコミにも驚

これはMizzima紙のフェイスブックページにいきなりアップされた写真です。記事はなく、単なる個人の頁から転載。タイ訪問から帰路機内での隠し撮り写真。

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クレジットは単に「Suu Kyi has been found on the plane returning from Thailand.(原文ミャンマー語。グーグル翻訳)」だけ。「国家元首の上に立つ人」を勝手に撮って個人ページにアップしたのを、マスコミが使ってしまうというのもビックリですが、驚いてばかりいないでじっくり読み解いてみましょう。

1.飛行機と座席
ミャンマー航空が使っていないワイドボディ機バンコクに飛んでるのはタイ航空。
可動式枕と厚み、座席はビジネスクラスですね。日本の首相が韓国へ行くのに大韓航空ビジネスクラスで行くようなものか。東京都知事の教訓を学んでこうしたとのことです。まあ冗談はともかく、交渉相手国側のフラッグキャリアで行くということは、座席に盗聴器を埋め込まれて筒抜けになるかもしれないというのは、ちょっとでも大使館で勤務した人間にはすぐわかることであり、ロジ計画した人の脇の甘さは驚愕のレベル(あるいはひょっとして、ある種の思惑があってわざとそうした?)。

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2.警備体制の不安
警備体制には非常に不安をおぼえます。タイ航空近距離用ビジネスの座席図は上のとおり(Seat expert。画面両脇にエアチャイナの宣伝写りこんでうっとうしいですが、座席図はタイ航空のA330近距離バージョンのものです)。

アウンサンスーチー氏をE席に座らせ隣のF席に男性用心棒。が、その中年男性は目を閉じて寝ているように見えます。アウンサンスーチー氏や周囲の人にまったく目が配られていない。どうやらプロのSPじゃなくてNLDのシロウトのようです。

さらに、この写真の盗撮主は同じ並びのA席に座り、B席のお連れ様を前かがみにさせて撮っています。つまり、本来SPか側近を置いておくべき同じ並びのAB席をおさえていない!知らない人が座って盗撮してる! いやはやなんとも・・です。

あるいはひょっとして、側近の反対をおさえて彼女自身がこういう警護体制にしているということなら、人気絶頂のなかで自分が暗殺されたり切りつけられたりのリスクは完全にゼロであると思い込んでいることになります。人を切りつける心理には、反対者とか憎悪だけじゃないということ、好きで好きで大ファンで振り向いてほしくて切りつけるという心理があり得るということ、AKB警護の人教えてあげてください。

アウンサンスーチー氏の身辺警護やロジには大いなる穴が開いているということを世界に発信してしまっています。これダメでしょMizzima紙!

ソースはMizzima紙FB

https://www.facebook.com/MizzimaDaily/

タイ訪問中の日本語報道はこちら

スー・チー氏、タイ訪問=ミャンマー人労働者と交流:時事ドットコム