次期NLD政権では大臣や副大臣の椅子をバッサリ削るぞ! と、ウィンテイン氏が表明しました。いま大臣が36人、副大臣が100人いるのを、その要否を含めて精査するぞと。でもアウンサンスーチー氏は首切りはやらないと言ってるわけで・・・
表明したのは、アウンサンスーチー氏ではなくてウィンテイン氏。迫力満点のゲタ顔で憎まれ役を買って出ました。
テインセイン政権末期のいま、大臣ポストの多くは引退した軍人の天下りポストとして使われています。なかには、あまり存在意義のない大臣ポストもあったりして、これに大ナタを振るうとあのゲタ顔で言われると首筋が寒くなる大臣も多いことでしょう。
なお、アウンサンスーチー氏は、公務員のリストラはやらないとも言っています。
「生首を飛ばす政策はとらない。たとえお前が無能なボンクラでも、首だけはつないで鍛えてやるから、精進して頑張れ!(“Employees do not need to be worried,” she said. “Slashing the workforce is not our policy—even if you are incompetent, we will help you improve.”)」と言っているわけで、ここだけ読めばアウンサンスーチー氏はレンホー氏より数段有能ということになりますが、さて、ウィンテイン氏とアウンサンスーチー氏、言ってることの整合性がとれるのでしょうか。(いや、ダメ大臣を降格させてヒラでしばき倒せば、矛盾しないという声も聞こえてきそうではありますが)
NLD to Slash Ministerial Posts, Senior Party Official Says
【追記】
(ウィンテイン氏の大臣の椅子バッサリ発言と、アウンサンスーチー氏の生クビ切りはやらない発言)両立するのでしょうかと書いてはみたものの、もちろん、それを両立させる先進集団が一部の日本企業(およびその背後のコンサル)です。能力開発室という名の追い出し部屋、肩たたき、”自主退職”の強要、なんちゃってヘッドハンティング、、、そういった先進のテクニックを、この国に売り込んで利益を得ようとするコンサル・・・なんてものが出現しないことを願っています。あと、even if you are incompetent, we will help you improveというのが能力開発室という名の、長机ひとつだけの部屋”のことでないことも。