ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

follow us in feedly

今年2016年の水かけ祭りは質素になりそうだ

例年、派手さを増すばかりだった水かけ祭り(ティンシャン)が一転して質素路線に転じそうなおふれをヤンゴン担当大臣が出しました。

昨年の水かけ祭りの映像、ケンタッキーはじめ大スポンサーのロゴの前で大音響で踊りまくる水濡れ男女の画が各紙を飾りました。特にカメラマンの腕が秀逸なイラワジ紙サイトは見ていて飽きませんでした。

 

www.myanmarinfo.jp

 しかし新政権になった今年、抑圧がとれて爆発だあ!となるかと思いきや正反対。

なんとヤンゴン市当局は、営利目的のパビリオン出展を禁止してしまい、伝統を質素に楽しめとお触れを出しました。背景には、若者のエネルギーが制御不能になりかけたり、パビリオンの裏でドラッグが展開したりという現実もあります。関西の人には「ひと頃の須磨海岸状態」といったらわかりやすいかもしれません。

そんな状況を引き締める・・・というのも、確かに今がベストタイミングかもしれません。NLD政権の前途の待ち受ける困難の数々を考えれば、「ガス抜き」の必要性がミニマムになのが今なのかもしれません。

こんな光景はもう見られない?

f:id:tabibito12:20160404222325p:plain

伝統的質素な水かけ祭りもまた一興でしょうか。

ソースはイラワジ紙

For-Profit Stages Banned During Water Festival

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

ヤンゴン環状線の乗務員室から見えてきた現実(その3:動画クイズです。チャレンジを)

ヤンゴン環状線乗務員室から見えてくる現実、動画編。今回はクイズです。解答は動画に出てきますのでぜひチャレンジを。

この動画はヤンゴン環状線 パラミ駅ーイェグー駅の一駅間約3分間です。

この一駅間で見えるものを5つの選択肢から選んでください。

Q1 この一駅間で、線路に立ち入ってる人は何人いるでしょうか?
 1 0人。ニッポンの常識とおなじ。
 2 1~5人
 3 6~10人
 4 11~20人
 5 20人以上。学級崩壊ならぬ線路崩壊?

Q2 途中、黒いお犬様が視界に入ってきます。このお犬様はどのように行動されるでしょうか?(55秒)
 1.さっと線路脇にどく
 2.列車の進行方向に(列車に追いかけられるように)走り出す
 3.牙をむいて列車に向かってくる
 4.ボォーっと立ちすくみ列車にはねられてしまう
 5.ぴょんと飛び上がって車内に飛び込んでくる

Q3 人間でもお犬様でもない生物体が線路内に確認されます。それは何でしょうか(複数)。
 1.鶏
 2.カラス
 3.豚
 4.虎
 5.ヘビ

Q4 これもニッポンの常識で考えにくい物質(非生物)が線路内に確認されます。それは何でしょうか(2分28秒)
 1 建築資材
 2 ブルドーザー
 3 洗濯もの
 4 野菜販売
 5 他列車の落下部品

Q5 自由記入欄。よろしければコメント欄へ

 

www.youtube.com

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

f:id:tabibito12:20160403174543j:plain

 

 

「みんがらばー!はしれはまかぜ」の原画展示(4/11-18 表参道)

以前、当サイトで紹介した「みんがらばー!はしれはまかぜ」、JR西日本からヤンゴン環状線に移籍したキハ181を題材にした絵本の原画が原宿で展示されます。

展示されるのは

4月11~18日

場所は東京 表参道の文房具カフェです。

文房具カフェ

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

いまミャンマー人のフェイスブックに出回ってる不思議な絵

いまミャンマー人のフェイスブックに不思議な絵が出回っています。バゴーのお寺の境内で、アウンサンスーチー氏とおぼしき女性とミンアウンフライン将軍とおぼしき男性がツーショットで・・・

ミャンマー人のフェイスブックでシェアされているのがこの画像。私のところにもシェアを繰り返して流れてきました。一見何の変哲もない油絵。

バゴーのシュエモードーパヤー。場所的にはなんらスペシャル感はなく、まあ、「地球の歩き方」にも載ってる程度の平凡な場所です。

f:id:tabibito12:20160331163235j:plain

が、しかし、手前の一組の男女がえらく注目を集めているのです。

f:id:tabibito12:20160331163629j:plain

そう、このショットはミャンマー軍トップのミンアウンフライン将軍とアウンサンスーチー氏が初めて会談をもったときのものです。あらゆるメディアに掲載された有名ショット、当サイトでも引用しました。

問題の部分の拡大図。

f:id:tabibito12:20160331164443j:plain

この風景画そのものは、このお二人だとは言っておらず、気が付いた人がSNSにアップしてウワサになっているものです。作者がかの有名ショットを参照しているのは間違いないでしょうが、その意味深な意図は憶測を呼びます。

背景となっているのはシュエモードーパヤー。地震で崩れちゃったのを民衆の寄進で長年月かけて再建されたところです。

ミャンマーは軍政という大地震に見舞われてきたけれど、長年月を経て、ようやく軍とアウンサンスーチー氏が(とりあえず)握手をして、これから再建だぁ! という意図がこめられているのでしょうか。

 

元ショット、当サイトで紹介したのは昨年2015年12月3日でした。

 

www.myanmarinfo.jp

【追記】
FBの元をたどってゆくと出てくる名前、Aung Ko Ko氏はNLD支持者の詩人のようです。

 

 

ミャンマー国軍記念日、今年2016年のミンアウンフライン将軍の演説は・・・

ミャンマー国軍記念日、毎年メディアに注目されているのが軍トップの演説です。今年ミンアウンフライン将軍が語ったのは・・・

今年2016年の演説は、NLD政権への政権移行を間近に控えたタイミングにて、新政権への協調ムードでした。

f:id:tabibito12:20160329092831j:plain

政権移行へ向けた軍隊の役割、そして来るべきNLD政権への協力に言及(the army’s role in the country’s political reforms and its continued collaboration with the incoming government)。

国と市民の利益の成功のために軍は協働してゆくことを真摯に願うと。.

また、ミャンマーの民主主義が発展してゆくために障壁となっているふたつの要素を指摘、それは規則や法律や法にしたがう順法精神が弱いこと、そして武装した暴徒の存在であると指摘。

後者は、停戦交渉にも乗ってこずに、おそらくは新政権後にも攻撃を仕掛けてくるであろう一部少数民族ゲリラのことでしょうが、前者は少々気になる発言ではあります。順法精神に乏しい事象が発生すれば、軍が出てくるぞとのメッセージでしょうか。

昨年の国軍記念日演説では、急激な変化はミャンマーのためにならない的なニュアンスでしたから、政権交代を目前に一定の変化はみられたということでしょう。

来年の国軍記念日は、ミンアウンフライン氏の後任者になっているかもしれませんが、この演説には注目してまいりましょう。

 

Myanmar Army Chief: Lack of ‘Obedience’ Could Create ‘Disorderly Democracy’

ミャンマー軍、ことしの国軍記念日はソフトムードも入ってきた

今日3月28日はミャンマーの国軍記念日。この日の定点観測はミャンマー軍トップ、ミンアウンフライン将軍のFBにアップされる膨大な写真群ですが、昨年一昨年と比べて今年2016年は「華」が加わってソフトムードの演出が目を引きます。

国軍記念日の今日、私のFBにはさまざまなものが流れてきます。友人の軍医たちは、普段見せない素顔~軍服姿にライフル銃をささげ持ったり~をアップしてきたり、なかなか非日常な世界ではあるのですが、やはりこの日の定点観測点はミンアウンフライン将軍のFBです。ネピトーで開催される軍事パレード特集。

一昨年、昨年とそこにアップされる写真を追いかけてきて、今年新たに目を引くのは・・・

f:id:tabibito12:20160327143044j:plain

少数民族の衣裳をまとった美人たち。

そしてこちらの綺麗どころは「Artist」と書いてありますから、芸能人も招いたらしい。

f:id:tabibito12:20160327143217j:plain

もちろん自前の制服女子たちも。(制服女子の写真は昨年もアップされてたけれど)

f:id:tabibito12:20160327143140j:plain

もちろん、例年同様の、勲章を売るほどぶらさげたおじいさん達の写真だとか、ミサイル・戦車の写真も同じようにアップされてはいるわけですが、全体としてソフトムードになってきています。

水面下でせめぎあいを展開しつつも、来るべきNLD政権に向けて、国民に親しまれる「皆さまのミャンマー軍」をめざして舵を切り始めているのでしょう。

昨年の制服モデルチェンジに続いて、華の加わった軍事パレードとイメチェンが始まったばかりのミャンマー軍、正真正銘のNLD政権下となる来年のパレードがどんな姿になっているのか、楽しみです。(ただしミンアウンフライン将軍の後任者がこれぐらいあけすけにFBアップしてくれなければ定点観測にならないという不安もあるのですが)

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

目の前で爆発や乱射があったらこうしよう

ミャンマーに限った話ではありませんが、パリやブリュッセルみたく、目の前で爆発や乱射があったらどうするか。外務省HPから抜粋。最低限これ位は頭に入れて国境を越えましょうということで・・

 パリやブリュッセルのテロで亡くなられたみなさまのご冥福をお祈りします。
さて、こうした爆発や乱射は、平和なミャンマーでも例外ではありません。

割と最近でも、ヤンゴン中心部、さくらタワーど真ん前のスーレーシャングリラ(旧トレーダーズ)の一室でも小爆発があって部屋の主がケガをしたりしています。

将来的にも、イスラム勢力がテロ予告したりしているインドネシアあたりよりは少ないにしても、ミャンマーでも可能性はあります。ロヒンギャ問題ひとつとっても(一般的ミャンマー人はロヒンギャという呼び方自体嫌うぐらいに)、ミャンマーイスラム教徒に優しくない国と認識されています。そしてそれはNLD政権になっても何ら変わるところはありません。アウンサンスーチー氏は以前、ロヒンギャ問題に積極的発言をしないと言って、いわゆる西側人権派に批判されましたが、挑発には乗らず辛抱強く沈黙を守りました。(軍事政権に迫害されたイスラムの人を守ります、なんて事、ただの一言も言っていない)

さすがにそういう状況で、ミャンマー国内でシーアだスンニだと血みどろ内輪抗争はないにしても、ISIS思想に触発された個人ないしグループが入って来ない保証はない(ミャンマー当局もタイ国境あたりではかなり神経尖らせているわけですが)。

そんなこんなで、基本的な、下記コピペぐらいは頭に入れておいて損はないと思います。

 外務省HPより

(以下コピペ) 

(1)予防措置
ア 退避ルートを確認する。
イ 隠れられる場所を確認する。
ウ 常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。
(2)対処法
ア その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
イ 頑丈なものの陰に隠れる。
ウ 周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。
(海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレットhttp://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html )も併せて参照ください。)

http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html

www2.anzen.mofa.go.jp

 

ヤンゴンの新名所、ナマズ池で楽しむ豪快な餌付け

ヤンゴンの新名所。夜のナマズ池でミャンマー人ファミリーと大迫力のナマズの群れにエサやり!

ヤンゴンのSwal Daw Pagoda Lake。そこには大量のナマズが棲息しています。
その湖岸には「ナマズのエサやりステーション」が設けられ、家族連れやカップルでいつも大賑わい。

f:id:tabibito12:20160324230334j:plain

隣の小屋で売ってるナマズの餌。これが何とも豪快で、長さ30cmほどの粗めのパンがぎっしり袋いっぱい。ちぎって投げると、ガバガバッと大量のナマズが寄ってきてヒゲをふりふり食いついてきます。

f:id:tabibito12:20160324230859j:plain

f:id:tabibito12:20160324230450j:plain

ご覧のように(一部ファミリー連れもいるけれど)これが大人の遊び場になっているのですね。

私は軍医の車で連れていってもらいました。軍医医大(DSMA)教授や名誉教授とディナーの後、お付きの中堅軍医たちに私の送迎を命じて帰宅すると、その中堅軍医たちはぐっとリラックスムードになって(まあ、それはよくわかる)、「池に行こう!」と。いまいち何のことかわからぬまま着いたのがこの世界でした。

約30分ほど、大の大人4人でナマズの餌やり、これが意外に面白くてその迫力に時間もあっという間にたったのでした。そんなアクティビティが「歩き方」に載っていた記憶もないので、メモ帳とミャンジャポ地図を渡して〇をつけてもらたったのが以下。

f:id:tabibito12:20160324230133j:plain

ミャンジャポ地図に印をつけてもらいました。

f:id:tabibito12:20160324230511j:plain

池の名前は隣のSwal Dawパゴダから由来していて、”ブッダの歯”が収蔵されているとか。

f:id:tabibito12:20160324231015j:plain

大迫力に時間を忘れるナマズ池。上記地図をタクシー運ちゃんに見せれば簡単に行けるはず。お試しあれ!

タナカのウンチク(ミャンマーの国民的化粧品)

 ミャンマー庶民の化粧品、タナカ。ヤンゴンの上流階級では顔に塗りたくる人が減りつつあるように感じられますが、まだまだ庶民に人気のアイテム、ちょっとしたウンチクの記事を紹介。

タナカの原料となる種子。原産地はザガイン州AyadawとマグウェのYesagau。Ayadaw種のタナカは元々、文字通りAyadawでのみ収穫されていましたが、7~8年前から他の地域にも拡大。

タナカの木は成長が早く5~7年ぐらいで売り物になり、種子は45日で出来ます。その種子、樹皮、根などに水を加えて擦り合わせて好みの模様で顔に塗りたくります。植え付けコストが200チャットで出荷価格はミルク缶一杯分の種子が1万~5万チャット。

Ayadawタナカの需要は伸びているとのこと。経済発展とともに、ロンジーとともにジ徐々にすたれ始めるのではと懸念してましたが、そうでもないようです。

 

f:id:tabibito12:20160320232845j:plain

ソースはGlobal New Light of Myanmar, 写真は自前

http://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/17/02/2016/id-6421

Ayadaw Thanaka seeds gain higher demand | Global New Light Of Myanmar

ヤンゴン環状線の運転台から見えてきた現実(その2:ミャンマー国鉄の線路は恋の花盛り)

ミャンマーの鉄道、ヤンゴン環状線の運転席から見えるシリーズ、その2は、夜の線路は恋人たちの楽園だった!

ヤンゴン環状線の乗務員室、助士席に座ってグルリと回る機会を得て、乗務員室から見えてくる現実。

仲睦まじく線路敷地を歩くカップル。日も傾きはじめ、フォーカスもあいにくくなった時点ですが、とってもアツアツで線路を歩いています

f:id:tabibito12:20160318004119j:plain

さらに暗くなってくると、「線路内デート」のカップルがどんどん増えてくるのです。インセインを出たころにはすっかり夜になったのですが、ビックリなのは、ライトのぼうっとっとした光のなか、ほぼ10秒に1組ぐらい、反対車線の線路内や線路脇にカップルが照らし出されてくるのです。私のコンパクトカメラの性能ではどうにもならずお目にかけられないのが残念ですが、本当に車両スレスレのところで抱き合い熱いキスを交わし・・・と。京都の夏の鴨川べりみたいな感じ。

f:id:tabibito12:20160318004335j:plain

そんなビックリ光景に目をこらすうち、インセインからの最終章は無事、列車はヤンゴン中央駅にすべりこんだのでした。

 

ミャンマー国鉄の線路は「電車(気動車)の通り道」だけじゃなく、生活道路兼ドッグラン兼デートコース兼物干し場兼井戸端会議場のマルチプルスペースなのでした。

f:id:tabibito12:20160318005918j:plain

 

www.myanmarinfo.jp

 

ミャンマーの新政権の正副大統領は見えてきたけれど・・・誰も言わない心配なコト

ミャンマーの正副大統領が見えてきた件は日本の報道でも報じられているところです。いかにも”良い人”顔のスーチー財団の人。この顔見て、(3月11日現在)誰も言わないのだけれど私的にちょっと不安なことは・・・

新たに、アウンサンスーチー氏の操られ人形的大統領になることが見えてきたティン・チョー氏。

f:id:tabibito12:20160312014351p:plain

副大統領のひとりとなることが見えてきた少数民族チン続のヘンリー・ヴァン・チオ氏。

f:id:tabibito12:20160312014416p:plain

ティン・チョー氏は大統領になることが見えているということで、さまざまに報じられています。一時期アウンサンスーチー氏の運転手をしていたことを強調する報道やアウンサンスーチー氏に対する"loyalty”を強調する報道などなど。まあ、それはそうとして(見習い時代に親分の運転手してた議員なら日本にだっていくらでもいる。最初は親分に”loyalty"ながら後ほど独自主張なら鈴木宗男vs中川さんなんてのもありました)、そういう事ではなく、勝田の懸念は・・・

ズバリ、この”良い人”顔のおじさんが、この人物と対等に渡り合えるのだろうかということです。国際舞台では、いつもいつもアウンサンスーチー氏が隣にくっついているわけではありません。国内では”大統領の上に立つ人”にお伺い立ててればよくても、外交儀礼の場では単独で向き合わねばならない。ミッソンダム復活なんてのは冗談としても、心配だぁ・・・

f:id:tabibito12:20160312020045p:plain

もうひとり、あるいはひょっとして、この人物とも渡りあわねばならないかもしれない。レイシストが服を着て歩いているようなこの人物と・・・

f:id:tabibito12:20160312020756p:plain

アウンサンスーチー氏とオバマ大統領が爽やかな笑顔でガッチリ握手した、あの光景とはちょっと違う光景が展開するのでは、この人物の口からどんな”上から目線発言”が、”好い人顔”のおじさんに浴びせかけられるのか、心配だぁ・・・



写真ソースは情報省FB

https://www.facebook.com/MOIWebportalMyanmar/

 

 

ミャンマーで買える虫よけでお勧めはこれ。

ミャンマーで買える、使える虫よけと買い方。ジカ熱は隣国タイやラオスでも報告が出てきて、デング熱シンガポールで史上最大規模の感染者数が予想されてる2016年。アジアでは蚊に刺されない対策はますます重要になります。ヤンゴン中心部で手に入る製品を紹介。

まず基本として、使える(効果のある)虫よけは「DEET」という成分が入っているものです。成分表には必ず書かれているので確認して買いましょう。
そして、この濃度と持続時間が相関するのです。

濃度12%=おおむね2時間程度の持続。ちょっと近所に出るだけならOKだけどアウトドア楽しんだり、長時間外出には力不足。(2時間おきに塗り直し)

濃度20%=4時間程度OK。おすすめ。

この写真はハイエンドとローエンド。
緑の缶がオーストラリア製Bushman。 DEET20%、9000チャット(約700円)このお値段は庶民にはつらいので、富裕層向けの店にしか置いてません。
FMIビル地下の薬局、シティマートの一部薬局などに限定。

青い箱が庶民の味方Odomos。インド製。わずか30~50円相当で買えます。
DEET 12%なので有効時間は2時間。
こちらは庶民が買えるので小さな個人薬局でもどこでも売っています。

f:id:tabibito12:20160308210443j:plain

シティマート薬局のパンフ。
シティマート薬局にはアヤシイものも色々売ってるので注意。ちょっと妙な足裏に貼る薬なんてものがあったので写真撮ってたら”No photo please"なんて言われてしまいまして、ゆえに薬局の写真自体撮れないことになってしまいました(苦笑)

 

f:id:tabibito12:20160308210604j:plain

こちらはタイ製Sketolene。
3種類あり、オレンジ色がDEET20%のお勧め版です。
紫色はDEET12%(2時間以内なら)、緑がシトロネラ(ダメ)です。

いずれも1650チャット(約130円)とコスパ高し。

私はヤンゴンに行くと、このSketolene オレンジ色と、Bushmanを自分で使う分だけ買って帰ります。

f:id:tabibito12:20160308210630j:plain

アウンサンスタジアムのCapitalマート。ここではSketoleneが買えます。

f:id:tabibito12:20160308211023j:plain

日本では時代遅れ規制がまだ残っていて、DEET最高12%までしか製造販売できません。すなわち日本国内で買える虫よけは最長2時間までしか効かない。したがって、ミャンマー行く人は、日本国内で1本だけ買って機内持ち込みにして、空港降りたときから使って、翌日に上記現地調達というのが良いでしょう。

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

ミャンマーのブッダを買ってみた

ミャンマーのパーソナルブッダを買ってみました。ルビーマートの文具や玩具がごちゃごちゃ置いてある一角にブッダのコーナーがあります。

ミャンマーの庶民は、仏壇じゃなくても車のダッシュボードやオフィス机など気軽に仏像を飾ります。こうしたお手軽版パーソナルブッダをひとつ、日本までお連れすることにしました。

サクラタワーから東に徒歩5分ほど、陸橋をくぐったところにあるルビーマート。おそらくヤンゴンでもっとも気軽にマイペースでブッダを吟味して買える場所ではないかと思います。おおむね2000〜10000チャット、日本円になおしてワンコインか1000円札でお釣りが来るぐらいの値段で買えます。3階か4階(⇐ちょっとうろ覚え)の、文房具や玩具や時計がごちゃごちゃ並んでいる一角にあります。

f:id:tabibito12:20160218160708j:plain

お値段は安いもので2000チャット台から、5000チャット台。材質はプラスチックやビニール製です。色付けがうまく、一見、翡翠製だったり金箔が貼ってあるように見えたりします。このお値段で、ひと目みていかにも安物という感じがしないのは、やはりものがものだけに丁寧に造っているのでしょう。同じシリーズでも顔の表情が微妙に違ったりすることから、人間が筆で目や眉を入れているのがうかがえます。

最高は、訪日ミャンマー人に大人気の鎌倉大仏を模したと思われる27000チャット約2000円。

f:id:tabibito12:20160218163636j:plain

で、今回、日本にお連れしたのがこちら。

f:id:tabibito12:20160307215950j:plain

我が研究室の一角に、ニッポンの民間信仰と仲良く並んでいただきました。プライスタグは4350チャット、約350円ほどです。このお値段で存在感もあって、なかなかお勧めです。値段はともかく少々かさばるので、大量配布用お土産には向きませんが、自分用と大切な人用のを買って大切にする位がちょうど良いのかもしれません。

背景の額はバゴーのシュエターリャウン寝仏。120米ドル以上の寄付すると現地に名前入りがプレートを設置され、記念品としてもらえる額です。

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

 

「ミヤネ屋」でジカ熱の解説しました。その後ラオスでも国内感染発生しています

日テレ系(読売テレビ)「ミヤネ屋」出演にてジカ熱の解説しました。
その後、隣国ラオスにもジカ熱国内感染が報告されています。


Youtubeに番組全体が残っていますのでよろしければどうぞ。最後の5分ぐらいです。
1時間25分のところからジカ熱コーナー。

www.youtube.com

 

なお、3月4日付WHOアップデートにて、ラオスでの国内感染発生が盛り込まれています。タイと並んで隣国に迫っています。

蚊対策にはご注意ください。

WHO | Zika situation report

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

www.myanmarinfo.jp

 

ミャンマーのNLD政権、衝撃の省庁再編

水面下でさまざまに蠢く新政権のデッサン、ちょっと表に出てきました。アウンサンスーチー氏は、少なくとも15省庁を減らす意向なのだと側近が明らかに。

NLDの側近、ゲタ顔でおなじみのウィンテイン氏がアウンサンスーチー氏宅で会談後、明らかにしました。省庁を少なくとも15省庁減らす意向であると

現在36省庁から実に4割(!)も減らして21か22省庁にするのだと明言。

リストラ候補は、運輸省鉄道省の合併、協力省の廃止など。私的には保健省がどうなるのか、ものすごく気になるのですが。

日本国でも厚生省と労働省厚生労働省になったように(←今でも旧厚生と旧労働はしっくりいっていないのだけど)、ネピトー中の省庁で悲喜こもごもの人事劇や抗争がこれから展開するのでしょう。

これまでの発言からは、軍事政権下で論功行賞的に無駄に増えてしまった大臣ポストを減らして、仕事をしない大臣にお引き取り願うという意図は語られてきました。ただ、それに比べて、日本の行財政改革のように公務員の数を減らして財政健全化をめざすという側面はあまり明確ではないような気もします。そこらへんどうなるのか注目したいところ。まさか、大臣が15人減ったけれど役人の数は変わらず単純に足し算の巨大省庁がいくつも出来上がる・・・なんてことも、まさかではなかったりして・・

もっとも、私がこの目で見た範囲でも減るものは減ってはいます。たとえば軍医医大(DSMA)の学生定員。2014年の2回目訪問時にはすでに、教室の前半分にしか机はなく後ろ半分はがらんどう(さすがに写真掲載は自粛)。学生募集定員が削減されたためとのことでした。そんな感じで、ネピトーにおいてそれなりには減るのかなあとは思っておりますが、募集定員減ではなくて生首を切るのは簡単ではありません。さらに、先進国の行財政改革においては「公務員減らし」と「民営化の流れ」がセットになっているわけで、ミャンマーの現36省庁体制で動いていたものの一部を民間で担ってゆく力が「今すでに」あるのだろうかと懸念されます。その帰趨によっては反NLD運動なぞ発生して(軍が鎮静に動かず)、アラブの春の予後転帰みたいなことになっては困るので息をのんで見つめています。これどう転ぶか。。。

 

現地各紙には衝撃をもって、このゲタ顔が並んでいます。
イヤなことの発表にはアウンサンスーチー氏じゃなくて大体このゲタ顔出してきますね(笑)

f:id:tabibito12:20160305155305p:plain

ソースはVoice

ဝန္ႀကီးဌာန ၁၅ ခုခန္႔ ဖ်က္သိမ္းမည္ ဟုဆို... - The Voice Weekly | Facebook

 

7Days

လက္ရွိဝန္ႀကီးဌာနမ်ားကို ေလွ်ာ့ခ်ၿပီး ဌာန ၂၀ ေက်ာ္သာထားမည္ | 7Day Daily - ၇ ရက္ ေန႔စဥ္ သတင္းစာ