ミャンマー国軍記念日、毎年メディアに注目されているのが軍トップの演説です。今年ミンアウンフライン将軍が語ったのは・・・
今年2016年の演説は、NLD政権への政権移行を間近に控えたタイミングにて、新政権への協調ムードでした。
政権移行へ向けた軍隊の役割、そして来るべきNLD政権への協力に言及(the army’s role in the country’s political reforms and its continued collaboration with the incoming government)。
国と市民の利益の成功のために軍は協働してゆくことを真摯に願うと。.
また、ミャンマーの民主主義が発展してゆくために障壁となっているふたつの要素を指摘、それは規則や法律や法にしたがう順法精神が弱いこと、そして武装した暴徒の存在であると指摘。
後者は、停戦交渉にも乗ってこずに、おそらくは新政権後にも攻撃を仕掛けてくるであろう一部少数民族ゲリラのことでしょうが、前者は少々気になる発言ではあります。順法精神に乏しい事象が発生すれば、軍が出てくるぞとのメッセージでしょうか。
昨年の国軍記念日演説では、急激な変化はミャンマーのためにならない的なニュアンスでしたから、政権交代を目前に一定の変化はみられたということでしょう。
来年の国軍記念日は、ミンアウンフライン氏の後任者になっているかもしれませんが、この演説には注目してまいりましょう。
Myanmar Army Chief: Lack of ‘Obedience’ Could Create ‘Disorderly Democracy’