ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ヤンゴンで立体パーキングが普及すれば渋滞対策の一助になるか

ヤンゴンのカオスな駐車事情、ひょっとして改善に向かうかな?と一瞬思わせる光景。立体駐車場が立派に稼働しているのを見つけました。ミャンマー人にもあまり認知されていない模様ですが普及を期待。

サクラタワーから少し西に向かい、あのあたりのごちゃごちゃした道(すみません、〇〇th streetって正しい名前がついてるはずですが思い出せません)をごちゃごちゃ歩いてたら出くわしたのがこれ。ピカピカの立体駐車場が当たり前のように稼働。 

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まだこれを利用する人は限られている模様で、のぞいているのは富裕層の持ち物っぽい高級車ばかり。手前に停まっている車はナンバーに注目。YGNはいいとして、番号の冒頭に「CD」と入っています。これはCorps Diplomatiqueなるフランス語の略。外交団を意味します。外交官ナンバーです(仏語圏でなくとも、英語圏だろうがアラビア語圏だろうが外交官としてCDを使う。例外は中国では「使」、日本で「外」あたり)

つまり、この車の所有者はミャンマー人ではない外国人。どこかの大使館の人です。こういった、富裕層だとか海外感覚を持っている人が利用しているのが実情の模様。

以前、福岡の学会に招待したミャンマー人教授は日本は車の整理が行き届いている素晴らしいと言ってはパチパチ立体パーキングの写真をフェイスブックにアップしていました。ところが今年に入ってから日本に行った人のフェイスブックを見ると、この立体駐車場の写真をアップし、そのコメント欄が盛り上がっているのを目撃しました。つまり、一般のミャンマー人にはまだまだ立体パーキングが認知されず、日本に行っては「こんなスゴイものがある!」とフェイスブックにアップする対象なのです。(ひとりは私のフェイスブック友達だったので、貴国にもちゃんとあるよ!と上記写真をコメント欄にアップして差し上げました)

 

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SAKURA MECHANICAL PARKING。わざわざと「MECHANICAL」と入っているのが誇らしげです。

立体パーキングがもっともっとミャンマー人に認知され、どんどん普及し、乱雑駐車を源とする部分だけでも渋滞が改善することを願っています。もしも日本の業者さんがこれを納入されているなら、ぜひぜひ頑張ってください。

 

⇩ これは2年前の投稿ですが、この提言どおり反応してくださった方がいらっしゃったのでしょうか・・・と何だか嬉しいような(笑) 

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ラングーン爆破事件で北朝鮮工作員に死刑判決くだした判事の娘が日本で報復殺害されていた(イラワジ紙)

1983年にヤンゴン(当時ラングーン)のアウンサン廟を訪問する韓国の全斗煥大統領(当時)を狙って爆弾が仕掛けられた事件がありました。その工作員のひとりに死刑判決がくだりましたが、判決をくだした判事の娘が日本留学中に自殺に見せかけて暗殺されていたという驚きの外交文書が!とイラワジ紙報道。

1983年、まだビルマの首都ラングーンだった時代、韓国の全斗煥大統領がアウンサン廟を訪問予定されていたところ、廟の天井に爆弾が仕掛けられ爆発するという事件がありました。爆弾は大統領到着の少し前に爆発したので大統領は無事だったものの、その到着を待っていた韓国の副首相や外相など17名、ミャンマー人(当時はビルマ人)4名など犠牲者を出しました。

下手人の北朝鮮工作員は自殺を企てたものの捕まり、有罪判決を受けてインセイン刑務所で肝臓がんで獄死。

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今回報道されているのは、ジュネーブの韓国総領事館から本国にあてた公電。この裁判にかかわった判事の娘は日本留学中の1985年に自殺に見せかけて殺害されたのであり、現場に北朝鮮製の煙草吸殻が残っていたり、娘には自殺しそうな雰囲気はまったく無かったのが理由だと書かれているとか。

日本を舞台にこんな事までやってしまう怖さをまざまざ見せつけられる話です。

なお、この事件で当時のビルマ政府は激怒(←よりによってアウンサン廟とは!と)、一旦北朝鮮と断交となりました。そして2007年に復興、2008年のシュエマン氏率いる友好ツアーとなった経緯もあります。

 

www.irrawaddy.com

ラングーン事件の解説はこちら

ラングーン事件 - Wikipedia

 

北朝鮮とミャンマーが熱烈友情♡してたショットがリークされている

ミャンマー北朝鮮が熱烈お友達だった・・・ことを示す旅行記がリークされてイラワジ紙を賑わせています。

時は2008年11月21日~12月2日。シュエマン氏といえば、前テインセイン政権の重鎮でありながらヒョイとアウンサンスーチー氏に乗り換えて生き残っている「政治家処世術の鏡」みたいな人ですが、9年前のこの日もミャンマー側15名を引率して北の国で大活躍。

この平壌&北京ツアーの目的は北朝鮮軍に学んでミャンマー軍の能力と愛国心を高めるノウハウ獲得と、リークされた文章に書いてあるそうですが、その写真の中には、明らかにシュエマン氏と北朝鮮側が何かの覚書を交わしている(その内容は不明)もあります。

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ミャンマー軍が愛国心を高めるノウハウを北朝鮮から学んだ・・・とはなんともシュールな光景ですが、でもしかし、私がつきあう限りの制服組は、あんな妙な愛国ぶりしないぞ、日本の常識で十分理解可能なことしかないよ、とここんとこ「???」な気もするのです。

まあ、それはそれとして、シュエマン氏はこれからもこうやって上手に泳いでゆくのだろうなあと、この写真を見ながら思ったのでした。

https://www.irrawaddy.com/from-the-archive/foes-friends-military-trip-rekindles-burma-north-korean-relations.html

www.irrawaddy.com

ティンジャン(水かけ祭り)ふつうの人々はこう過ごす

ティンジャン(水かけ祭り)の光景。毎年、イラワジ紙以下メディアの記者が腕を競い合い美しい画像が踊り、当サイトでもそれらを紹介してきました。今年は趣向を変えて、私のフェイスブックに流れてきた画像、プロの一眼レフではなくて、そこらへんのスマホ写真を紹介。

フェイスブックに流れてくる「ティンジャンの年賀状」。
Happy New Year!

 

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まず足が向かうのはお約束のパヤーです。

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メディアの写真を転送してくる人もいます。お約束のこの人。

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ご近所さん集まって素朴に会食を楽しみます。

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私の友だちは年齢層高めなので、元気いっぱい水鉄砲の人はあまりいません。それでもなんとか水かけ祭り会場に足を運んだ人は見つかりました。

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スーレーの会場。こんな写真が撮れるのですから、もちろん、舞台袖の特等席のチケットをゲットしているわけですね。

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その「舞台脇の特等席」はこんなふう。ここにいる社会的階層のみなさんは、さすがに濡れたTシャツ、ピチピチスケスケルックは見かけません。こうやって放水から身を守るのです。

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自宅の仏壇はもちろん、最大限に飾ります。

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素朴なパーティー、屋外編。この人は人事異動でピンウーリンに行かされてるので、これは田舎の光景です。

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一日出家が多いのもこの季節。子供を寺に連れてってくりくり坊主にしてフェイスブックにアップする人はちょくちょくいますが、大人だってそうです。こちらは軍病院精神科のナンバー2です。もともと恰幅が良いのでサマになっていますが、僧衣もかばんもうちわもピカピカの新品なのが素人っぽさをかもしてしまいます(笑)

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そしてフェイスブックで目立つのが「海外脱出組」です。
なかには東京の街中を徘徊しリアルタイムでアップする人までいて、ティッシュ配りのお兄さんに元気よく「Thank you!」と言ってティッシュをもらう所まで写っていて、思わず吹き出しそうになりました。

こちらはバリ島へ脱出してややナルシスティックな画像を次から次へとアップしてくるドクター。楽しそうでなによりです。

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究極の海外脱出組(ふつうの人じゃないですが)⇩

 

www.myanmarinfo.jp

プロの写真はこちら⇩ 

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ミャンマーの素朴なサッカーボールの使い方、こんなアイデア

前回紹介したミャンマーの素朴なサッカーボール。今日、地元のFMおかやま出演でスタジオにお持ちしてしゃべっていたら、生放送中にDJさんが思わぬアイデアを思いつきました。

 

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お花立てにすれば良い!と。。。

表面は平らな部分もあるので、転がらずじっと立つことも出来ます。

そして五角形の穴にお花を突っ込んでゆけば角度を変えて挿すことが出来ます。造花ならそのまま、生け花ならフローラルフォームを入れて。

オブジェとしても秀逸です。

まだそういう使い方をする人はおらず、ヤンゴンでもまだお土産品として認識されていないので庶民価格で買えます。サクラタワーから東に徒歩数分のスポーツ店街の軒先にぶら下がっていますからぜひぜひ。

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左側がこのアイデア主。

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www.fm-okayama.co.jp

 

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スポーツ系お土産の宝庫がサクラタワーの東へ徒歩3分にある!

ミャンマーの定番お土産は配りつくしちゃったよという人、こういうスポーツ系アイテムはいかがでしょうか。サクラタワーから徒歩3分の至近にスポーツショップ通りがあり、観光客が来ることなど全然想定してない良心的地元民価格でレアものまで含め色々手に入ります。

ミャンマーのお土産、ボージョーアウンサンマーケットの客引きにはうんざり、ヤンゴン空港新ターミナルのやたら大きくなった民芸品コーナーもひととおり把握しちゃったし・・・という人に(もちろんアスレチックもの大好き人に)お勧めがスポーツショップ通りです。

サクラタワーから東方向(ボージョーアウンサンマーケットと反対方向に)3分も歩けば、写真の黄色いお店が目に入ります。ここが一番わかりやすいお店です。1階がボールやシューズなど、2階がウェアです。ここの2階ではサッカーのミャンマーナショナルチームのユニフォームなど何度か手に入れました。

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今回は、その斜め奥にあるこちらのお店に入ります。

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どこのお店でも入口にぶら下がっているのが、素朴なミャンマー式サッカーボールです。日本でも昭和の貧困物語などで、お母さんが夜なべしてつくってくれたボールで云々なんてのがありましたが、こちらでは廃材を編んで庶民のサッカーボールになります。空き地にゆけば地元のガキたちがこれを蹴っています(最近ではプラスチック製が出てきたりしていますが)。庶民の素朴なお遊び用ですから、当然、お値段も3000チャット200円台から買えます。ボージョーアウンサンマーケットでうっかり絵ハガキセットふっかけられる金で数個買えちゃったりしますね。5000チャットも出せばかなり立派なサイズになりますが、スーツケースのスペースをどんと占めちゃったりしますからそこらへん考えながら選択。
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 2階にあがると、ファブリック製品。ナショナルチームのユニフォームも良いですし、こんなのも手に入ります。値段忘れましたが、日本円で数百円ぐらい。

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 2階の全景。店員の多さが目立ちます。 

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どこの店も共通して、日本のスポーツショップみたいな体育会系おにいさんおねえさんが情熱もって応対してくれたりサッカー選手のうんちくを語ってくれたりという事はほぼありません。黄色いお店ではインド系店主が威張ってレジにどっかと座り、”食うために働いてますオーラ”漂う田舎から出てきた少年少女たちに指図して、彼らは言われたことだけやってるイメージ。日本のKAMOあたりが出てきてノウハウ提供したら、もっともっと楽しい場所になるには違いありません。

ともあれ、絶対ぼられないお土産屋として選択肢に入れるのはグッドアイデアです。

注:文中でKAMOとあるのは、このお店のことです。
ここのノウハウミャンマーに注入したら、絶対すそ野が広がるのにと思います。

www.sskamo.co.jp

BBC Burmeseが大炎上中のワケ

BBC ミャンマー語版のフェイスブック、コメント欄が大炎上中です。同じ文章がコピペされ延々と投稿され続けている、そのワケとは。。。

フェイスブック、私の友達がBBCに投稿されたものがTLに表示されました。彼にしてはえらく過激、かつ、彼にしてはえらく流暢な英文だなあと思いながらBBCコメ欄を見ると、まったく同じ文章がコピペされ延々と続いています。ミャンマー版大炎上です。

全文をコピペしますが、趣旨を管理人が住まう国の言葉で”カジュアルに”訳しますと、

おどりゃあBBCめ、デタラメばっか書くんやないで!
お前らうそばっか書いとるやんけ、ちゃんと現場行ってみてみいや!
虐殺なんてどこにもあらへんやろが! ほんまに国際メディアの連中って偏っとるで。

こっち来て目開いてちゃんと見てみいや。ポリ公ちゅうたって、自分の家も買われへんぐらい安月給なんやで。こんな貧乏人がイスラム教の皆さん殺したりするか?
宗教のちゃうもんどうしのケンカやあらへん。イスラム教だけやない。ミャンマー人かてラカインの普通の人かて殺されとるんや。

ヨーロッパかてそうやろ、不法な移民いっぱい来て、悪いことするヤツいっぱいおるやろ。ベンガルのやつらなあ、ホンマ性根腐っとんじゃ( have criminal mind)。暴力は振るうわ、元からおったちゃんとしたミャンマーの人も、ポリさんも一杯殺しよったんや。大体なあ、お前らがぬかすロ〇ンギャなんちゅうもん、そんなもんおらんのんじゃ! 勝手に入ってきやがったベンガルの連中がおるだけや。

アホんだらっ!

カジュアルな訳じゃなくて、原文読みたい方は以下コピペへ。

Shame on u BBC burmese!
Shame on liar media .

You guys make fake news .
I still can't believe how can the big news channel like BBC trust the fake news .
Go and see the real situation of muslim people in Myanmar.There's no fucking genocide. All of international medias so biased muslim people. Come and see. Even an officer's salary can't afford him to buy an own house. How can it be possible that these poor people killed muslim people? This is just not a problem of religion conflict Not only muslim people even Myanmar and Rakhine people are also killed.
It was illegial immegrant issue like european countries. These bengali people have criminal mind ,making volient offences and killed native myanmar national race and goverment official security authorities.
And then there's no rohinjya in myanmar.They are just bengali people who live in Myanmar unofficially.
Shame on yourself!

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まあ、ひと口でいえば

BBCは虎の尾を踏んじゃったということになります。

ミャンマー ラカイン地方に住まうモスリム系の方々、ミャンマ側からみれば、不法に入ってきたベンガル系の人々ということになります。逆にアムネスティ系の皆さんから見れば、世界でもっとも迫害された民族ということになります。この見解の不一致は極めて厳しく、ロ〇ンギャって単語自体、ミャンマー人の友達失いたくなかったら口にすること自体やめといた方がよい言葉です。

この関係はアウンサンスーチー政権になってからもややこしくなる一方でNLDの皆さんもミャンマー軍の皆さんも悩ませています。それらしき人々が警察官詰所を襲撃したかと思えば、その反撃も発生。国外のいわゆるアムネスティ系(⇐正式にアムネスティだけじゃなくて、そのような思想傾向を有する人々包括)の方々の声も大いに盛り上がり、昔の国連総長(アナン氏)もお頭に引っ張り出した調査団の写真が現地紙を賑わせたりしています。

そういう背景の中で、旧宗主国のメディアが上から目線で「ロ〇ンギャを虐殺するなんてケシカランじゃないか君達! 君達の人権意識はどうなっとるんかねぇ」とやったものだから、ふつうのミャンマー庶民たちの逆鱗に触れちゃった虎の尾を踏んじゃった構図です。

以前、韓流ばっかり流すのケシカランとフジテレビをニッポンの庶民が取り囲んじゃった事件を思い出しましたが、敵に回しちゃった庶民の割合でいえば、こちらの件の方がはるかに桁違いでしょう。

www.facebook.com

BBC Burmese - レビュー | Facebook

https://www.facebook.com/pg/bbcburmese/reviews/?ref=notif

ヤンゴンの名門オールドホテル=セントラルホテル

歴史ある名門ホテル・・・だけれど、どんどん新顔が登場して地盤沈下という「昔のスターホテル」ってよく探せばあちこちにあります。ヤンゴンではスーレーシャングリラホテルの隣にひっそり建ってるセントラルホテル、これがまさにそう。

かつての名門ホテル、今は地盤沈下してビジネスホテルかバックパッカーが集う安宿になってる知る人ぞ知る存在というのは、なかなか情報得にくいですが、時に下川祐治氏の旅行記なぞに登場してきたりします。 たとえば東京でいえば晴海グランドホテルみたいな感じでしょうか(←東横インの3倍はあろうかという部屋が、これも東横インの3倍ぐらいのバラエティ朝食付きで楽天トラベルで5000円台で出ていたりする)。

ヤンゴンではダウンタウンの一等地、スーレーシャングリラの隣に肩身狭げに建ってるcentral hotelがそれです。あの界隈に立って、スーレーシャングリラもサクラタワーもスーレープラザも存在しない風景を想像してみると、なんとなくイメージがわくかもしれません。

そんなセントラルホテルに泊まってみました。2017年2月時点のAgoda価格で1泊70ドルぐらい。東京の東横イン程度と思えば良いですが、これはヤンゴンの宿泊料金がどんどん低下し正常化している成果でもあり、2016年時点では100ドル越えていました。

窓からはこんな眺望が見えます。まだヤンゴンが首都ラングーンだった頃の政府庁舎です。こんなものが目の前にドンと建っている位置関係からも、このホテルがラングーン時代にどういう存在だったか推して知ることが出来ます。

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ベッドに寝転ぶと、いきなり「かつての栄華をしのぶアイテム」が目に入ってきます。

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シャンデリアの台座です。台座だけ残りシャンデリアの影も形もありません。

部屋の照明はフロアライト、これがいまいち能力不足で夜は薄暗いのが日本人の好みには合いません(インド系は薄暗いの好むと聞きますが)。

部屋はこの通り、スペースは「高級ホテル規格」です。たとえば最寄りの中級ホテル、日本人もいっぱいのクローバーセントラルやクローバープラスの3倍ぐらいあります。

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でもどの設備も古びてくすんで、高級ホテルには比ぶるもありません。(本来、国の科学研究費の基準でヤンゴンの高級ホテルなんか泊まれないのですが、前回、学会の招待講演で主催者がセドナに泊めてくれたのでかろうじてわかるのです:苦笑) やれ掃除が行き届いてないの髪の毛が1本落ちていたのと、Agodaのレビューでは事情を知らない日本人の辛辣コメントが書き込まれていたりします(苦笑)

ミャンマー人に聞くと今でも国営らしく、スタッフには生ぬるい雰囲気が流れています。朝食会場には5人ぐらいのスタッフ(⇐ホールだけで5人。厨房含まず)が手持ちぶさたに、ルームメイドも各階に詰所があってゆるりとおしゃべり中。昨今、意識高い人が生産性がどうのこうのと言い募る日本の職場ですが、まあ、従業員一人あたり日本の東横インの100分の1ぐらいの生産性でしょうか。生産性がどうのこうのと言ってイラつく人は泊まってはいけないのです(そういう人は中国人一家が児童労働も使い人件費ゼロ近辺でやってるメイシャンあたりに行ってください:笑)。

さて、そんな、今や東横インクラスになってしまったかつてのスターにもプライドがあります。運が良いとこんな人と鉢合わせしたりします。そう、結婚式場があるのです!

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「高級ホテルのDNA」は死に絶えてはいないのだと実感させてくれる光景に偶然出会えました。ラッキー! 

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この装飾された車が日本の大衆車であることからわかる通り、結婚式をやるのはスーレーシャングリラ挙式に手が届かない層ではあります。

では宿泊客の客層はといえば青い目金髪のおじいさんおばあさんたち、高齢の欧米ツアー客が主流です。アジア系は少なくクローバーセントラルのようにロビーで中国人が大声あげたりの光景は目にしませんでした。

潔癖な人にはお勧めしませんが、ちょっと面白い処に泊まりたいという人、スーレーシャングリラに泊まる金がない(会社の出張規定や研究費の規定が許さない)人、ぜひご検討ください。サクラタワーにもスーレープラザにも徒歩3分という立地はビジネスにも至便ですし。

セントラルホテルHP

www.centralhotelyangon.com

実際に予約するのは上記HPよりも、「ANAと提携したAgodaのページ」の方がマイルもたまって良いかも。

https://cam.ana.co.jp/psz/fwd/jsp/emile_partner/login_vc.jsp

 

ミャンマー人が喜ぶお土産 カー用品

 久々にミャンマー人が喜ぶお土産シリーズ。カー用品。

ミャンマー人、といっても車が私有できるレベルに限られますが、彼らの所有する車の99%は日本の中古車とみて良いでしょう。将来はフォルクスワーゲン(今現在でも見ることは既に可能。宝くじぐらいの確率ではありますが)や現地製スズキという存在も伸びてくるはずですが、現時点は「つい最近まで日本の公道を走っていたトヨタ車」。だから、日本のカー用品店で売られている品々はそっくりそのまま、ヤンゴンで走っている車にフィットします。

空港やらミーティングやら病院やらへ私を送り迎えしてくれる医師たちも、自慢のトヨタ車で颯爽と現れます。そんな彼らに乗せてもらったとき、ダッシュボードにセッティングすると喜ばれるのがこのような品々。

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実はこれらの品々も、ヤンゴン中を探せば入手できないことはありません。しかし、売られている場所が非常に限られます。たとえばルビーマートの3階にはひとつだけカー用品の棚がひっそりあったりしますし、道端の埃っぽい店の軒先にぶら下がっていたるすることもあります。しかし、日本のように黄色いお店やオレンジのお店が全国津々浦々に展開・・なんてことはありませんし、ホームセンターなんてものも少なくとも私の行動範囲では見たことがありません。つまり、これらの品々は(自動車オタクだとか業界人は別にして)フツウの人々にはアクセスの無い存在で、実際のところ私を乗せてくれる医師たちのダッシュボードに見かけたことはありません。そこに置いてあるのはミニチュア仏像か仏様のイラストぐらい。

というわけで、こんな品々を私を乗せてくれた車にセットしてみました。

バックミラー(カーブミラー):後方視界がぐっと広がる。日本では死角で追尾する白バイ発見用アイテムの側面があったりもしますが(笑)、白バイがもっぱらVIP警護用機能として使われるこの国では純粋に交通安全用です。タクシーに付いているのは何度か目撃していますが、素人一般人の車では見かけません。

シガーソケットに挿すLEDライト:手元が照らされ便利ですが、スイッチにより白色や青色や色が変化するのも珍しがられます。

窓をコーティングして雨水をはじくケミカル:これは2月のお土産としては若干ピントがずれているのですが、雨季の訪問ならほぼ毎日雨が降りますので驚かれ喜ばれるでしょう。

芳香剤:これはスーパーあたりでも売っていそうですから、ちょっと面白い形(キティはある奥様が熱狂的ファン)のを選ぶと良いでしょう。

いずれも、使い方を知らない人も多々いますから、ポンと渡すのではなく、ダッシュボードにセッティングしてあげる・・という贈り方が良いでしょう。

私有車で送り迎えしてくれるミャンマー人が友達・カウンターパート・取引先にいるならば、カー用品をダッシュボードにセッティングして贈るのも一法。

 

日本人テイストの素敵なミャンマー生地&オーダーメイド店、ダイレクトな行き方(ボージョーアウンサンマーケット)

ミャンマーファブリックの素敵なネクタイやシュシュが手に入るお店、以前に紹介した「はりこ」、ボージョーアウンサンマーケットの客引き?につかまらずダイレクトに到達できるルートを紹介です。

ミャンマー生地のオーダーメイドでロンジーやネクタイや服飾いっぱん手に入る、日本人経営の安心で素敵なお店でヤンゴン訪問のたびに必ず立ち寄る場所のひとつ・・・というのは私だけではないでしょう。

が、場所はボージョーアウンサンマーケットのただ中、正面入り口から入ってお店にたどりつくまでに「Tシャツヤスイヨ!」「エハガキ!」「ニホンジンデスカ!」にまとわりつかれます。そういうのを冷やかしたり児童労働の実態を垣間見たりするのが好きな向きもあろうかと思いますが、マーケットの他の商品には一切興味なし、という方も多いと思います。

そんなあなたに贈る、客引きに声かけられずピンポイントで到達するルート紹介。

ボージョーアウンサンマーケット、正面玄関は無視してまずは西の端っこ、ガラス張り歩道橋の処まで行きます。

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次に、ほんの少しだけ首を左に向けながら戻ってきます。ほんの少しだけです。

すると、「翡翠翁」と緑色の漢字で書かれた看板が目に入ります。これが目印です。

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翡翠翁」の筋を入ってずんずん進んでゆきます。この通りには「アナタニホンジンデスカ」が待ち構えていたりせず、ウザイ人が少ないです。

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今度は首を右側に向けて歩いてください。目的のお店は、この通りからハッキリと日本語看板が目に入ります。

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今回の収穫はシックな黒ネクタイでした。うっかり聞き忘れましたが、シャン族の模様かな。

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お店の紹介はこちらへ

 

www.myanmarinfo.jp

 

www.myanmarinfo.jp

KGYさんのブログ。オーソドックスなルートが詳しく載っています。

melt-myself.com

ミャンマーの携帯SIMカード、個人情報登録義務化!でどうすれば良いのか

ミャンマーの携帯。これまでは街中の携帯屋さんやらコンビニ風雑貨屋さんへ行ってタダみたいな価格のSIMカードを買えばOKでした。しかし「どこの何べえが持ってるかわからぬ、悪いことし放題状態」はさすがにマズイってことになり、2017年3月末までに個人情報を登録しなければSIMカード無効!ってお触れが出るに至りました。その登録手続き方法を紹介。MPT限定ですが、まだの方はこれ参考にお早目に。

 

その期限は今年2017年3月末。私にとって今回2月の滞在中がタイムリミット。次回の訪問はどうみてもその期限後で、まさに「今でしょ!」状態。少々切羽詰まってまわりのミャンマー人に相談したら、私の持ってるMPTはミャンマープラザに窓口があるから同伴してあげるということになりました。持つべきものは友達。ヤンゴン軍病院の病棟医長の車でお連れいただきミャンマープラザに向かいます。地下駐車場から(3階だったか4階だったかあやふやですが)上がってキョロキョロするとすぐ目に入ります。

 

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カウンターに向かうと、大きく英語で「REGISTER YOUR SIM HERE!」と書いてあります。

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カウンターのおねえさんに、自分の番号を申告すると(まあ、実際はここのところ病棟医長がミャンマー語でペラペラッと言ってくれたのですが)IDを見せろと言われます。外国人の場合パスポートでOKなので渡すと、手元のタブレットに入力と、紙に書き写すのと二重に記録されます。ここで同伴してくれた病棟医長が自分のIDも出すと、おねえさんは「そちらは要らない」と返してきました。つまり、ミャンマー人の同伴は必須ではないということですね。(写真:私のパスポートを書き写すおねえさん)

ここで注意が必要なのは、「VISAも見せて」と言われることです。幸い私はe-VISAのプリントアウトを折りたたんでパスポートにクリップで付けていたのですぐ見せて問題なかったですが、ここのところ注意点でしょう。

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デスクをふと見ると、ミャンマー人のID身分証明書コピーの山が。

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記録終わるとハイってパスポートとビザを返してくれて終わり。正味10分足らずです。日本のドコモの窓口よりよほど能率よくサッサと事が運びます。

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店の中には、もうひとり「ミャンマー人に付いてきてもらった外国人」の姿が。

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なお、この店内では新規手続きもスマホ販売もやっています。手ぶらで行って(お金とパスポートとビザは忘れず!)入手することが出来ます。

このセットは99000チャット、約8000円強。

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ポイント:

1.2017年3月末までに携帯利用者の個人情報登録が必要。それやってないとSIMカード無効化される(と発表されている。本当にその日にそうなるかどうかはともかく・・でもいつかはそうなるでしょう)

2.新規申し込みも個人情報登録が必要。

3.我々外国人は、パスポートとビザ番号が必要。ビザを忘れないように!

4.MPTの携帯はミャンマープラザにあるMPTカウンターで受付。

5.手続きは能率よく10分以内で済む。携帯番号とパスポート番号とビザ番号を、タブレット入力と紙に書くの2通りで登録される。

6.ミャンマー人に付き添ってもらうと心強くはあるが、必須ではない。
そんなに複雑なやりとりはないから、英検3級程度の英語が話せればミャンマー語ゼロでも、ひとりで行っても多分大丈夫だろう。

7.連れて行ってくれるミャンマー人がいなくても、ミャンマープラザを知らない人はいないのでタクシー運ちゃんに「myanmar plaza」と言えばOKダウンタウンからなら黄色いバスで300チャットで快適に行ける。

 

 

新ヤンゴン空港利用のコツ その3:到着して入国する動線はこうなっている

2017年2月からANAも大韓航空も移ってきたヤンゴン空港新ターミナル1。これから日本からミャンマーの土を踏むとき、ここからという方々がほとんどになると思います。入国時の動線とコツ紹介。

飛行機を降りてぞろぞろ歩いてゆきエスカレーターを降ります。2月13日時点ではまだエスカレーターに電気が通っておらず、階段のように歩いて降ります(いずれ動くようになるでしょうが)。降りたら右折、入国審査カウンターが見えます。

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そこで両替カウンターも見えますが、両替は到着ロビーにもあります。ここで(入国審査前に)両替やってると出遅れますから、よほど飛行機がガラガラだったとかでなければまず入国審査の列に並びましょう。ANAならB767、大韓航空ならA330から満員近い乗客が吐き出されてきます。

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ここでどの列に並ぶかで運命が分かれてきます。結論からいえば、ミャンマー人の列に最も近い外国人用の列がお勧めです。入国審査カウンターはミャンマー人用と外国人用に分かれていて(当然)外国人用に並びます。

いまのところ外国人が圧倒的多数ですから、ミャンマー人の列は早々にはけます。ミャンマー人の列がはけそうになった時点で、係官のおっちゃんが出てきて、外国人用の長い列からミャンマー人カウンターの方に誘導してくれます。この誘導がけっこうテキトウで、(日本のコンビニみたいに「次にお並びの方~」なんて言わず)ミャンマー人向けカウンターに近い列の人々をひょいひょいと誘導します。

この写真のようにカウンターに向かって右側がミャンマー人カウンターですから、つまり、外国人用のなかで最も右側の列(=ミャンマー人の列に最も近い外国人用の列)にいる人々がこの恩恵に浴することが出来ます

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この関門を抜けたらチェックインバゲージを受け取って左折、税関申告書類を提出して外へ出ます。目の前に両替所。真左にタクシーカウンター。

出迎え人がいないならば、このタクシーカウンターで書類をつくってもらい案内されたタクシ―に乗ります。2017年2月時点において市内中心部(スーレーシャングリア・セントラル・クローバーホテルなど)10ドル、インヤレーク(セドナホテルなど)で8ドル。

「TAXI?」と言いよって来るのは相手にしないこと。フィリピンや中国やアフリカあたりなら客引き無視する人もミャンマーでは油断しちゃう人もいそうです。しかし、ここヤンゴンでも、ほんの1~2年前には考えられなかった物騒な話を聞くようになっています。いわく(バンタイプの)荷台に1~2人潜んでいて走り出したら羽交い絞めだとか、日本女性をナンパしただとか・・・くれぐれもご注意!

 

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新ヤンゴン空港利用のコツ その2:出国時の動線はこうなっている

2017年2月1日をもってANAと大韓航空が新ターミナルに移ることになり、従来のタイ航空やLCCともども、ほとんどの日本人がこちら利用になるかと思いますのでコツなど紹介。第二回目は動線の紹介。

ターミナル1departureに間違えず着いたら、建物に入ると左にコンビニ、右側にケンタッキー・フライド・チキンがあります。そして視界が届く範囲にANAと大韓航空が使う立派なカウンターがあります。もう少し奥になりますがLCCも同様の立派なカウンターを使います。

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ボーディングパスを手にしたら奥のエスカレーターで2階へ。

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このプロセスを上から俯瞰するとこんな感じです。

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パスポートをチラリと見るおじさんがいて、ガラスの扉をくぐると出国審査です。
こちらは入国審査のようにどの列に並ぶかで大差がつくようなコツはなく、大体どこ並んでも同じです。

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さほどの行列もなく出国審査を出ると左折してセキュリティチェックへ。
金属探知機が鳴っていないのに、ひとりひとり触られたりするので、財布やら名刺入れやらあまりキッチリかごに入れてもあまり意味ないかもしれません。
ちょっとわかりにくいですが、画面2人目、旧ターミナルにいたスキンヘッドのおっちゃん、ここでもリズミカルにハンディタイプ探知機を当てています。

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ここをくぐるとさらにエスカレーターで3階へ。さて、ここからが旧ターミナルを知る人にとって別世界が広がります。FBで「ここはチャンギかと思った」と吐露した人がいましたが(笑)。ほんの2011年まで、ここヤンゴンの地でこういう風景を目にすることを予想していた人は皆無でしょう。(3階の風景)

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店の情報は次回にまわして、少し早送りします。▶▶▶

ANAも大韓航空中国国際航空も南方航空もエアアジアタイ航空も(訂正:すみませんタイ航空はT2のままでした)要は日本人が用のある会社は(すみませんベトナムシンガポール確認してません)大体ゲート9~14のいずれかから、このサインにしたがってまた2階に降ります。

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「出国審査を経て免税店を通って再びおりてきた2階(出国審査場の2階とはガラス壁で区切られる)」にはフードコートがあります。日本のラーメンもあります。前回電源編でもアップした写真。

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フードコートの奥の方には、いかにも人が流れなささそうな、穴場の快適な空間になりそうな一角もありますから探してみてください。

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フードコートは22時頃、ANAの飛行機が出発する頃には閉店して真っ暗になってしまいます。それ以降の大韓航空中国国際航空やLCCの人は、こちらの珈琲店を利用します。ここの座席はとってもゆったりしていて快適です。ただし電源がありません。

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搭乗案内がかかったらゲートから出発!

大韓航空のクルーの制服、JALANAより華やかで目を引いて素敵です。ちょっとトリビア、これをデザインしたのは韓国人ではなくてイタリア人です。

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新ヤンゴン空港利用のコツ その1:電源席のありかとWifi

2017年2月1日をもって、ANAも大韓航空も揃って新ターミナル1に移行しました。ほとんどの皆さんが新タミ1を利用することになりますので、コツを紹介。第一回は電源席のありかとWifi。

2016年から供用開始になっていた新ターミナルですが、これまで近距離線の試験運用的なものでしたが、2月1日をもってANAも大韓航空もこちらに移ってきて、ほとんどの日本人の方々に縁のある建物となりました。これまでもFBなどで「ここはチャンギかと思った」などと感想を書かれる人がいましたが、今回の本格供与を記念して?コツを伝授。

まずは電源席のありかです。

1.出国前
まずはケンタッキー・フライド・チキンのカウンター。ANAと大韓航空のカウンタ至近で目の届くところにありますから便利です。

背の高いカウンターと背の低いカウンターがありますが、2月中旬時点で、背の高いカウンターのみ電気が通っています。

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コンセントはこの通りですから、パソコン作業をしながらスマホやカメラなど充電できます。

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もうひとつ出国前に電源席があるのは、ならびのCRAFTです。
こちらは目立ちませんが、カウンタの内側にまわると、下部にコンセントがあるのが確認できます。

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その他の飲食店、GongchaやKytesには電源席はありません(壁のコンセントを勝手に使うという手はありましょうが)。

2.出国後

出国審査後の電源事情はあまり芳しくありません。3階のフードコートには電源席のカウンタがひとつありますが、ただそれだけです。しかもこのフードコート、ANAが出る22時頃には閉店になってしまい、それ以降の大韓航空中国国際航空の時間帯では真っ暗になってしまいます。

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皆さまご存じのように、ANAの飛行機はミャンマーに来るとき、(羽田ではなく)成田を午前中に出てしまう田舎の人に冷たいダイヤになっていますから(←近々改善の噂を耳にしましたが)、私のような地方在住者は朝一便でも間に合わず前泊を余儀なくされ一日無駄につぶれますので、やむなく(朝地元空港をたてばインチョン経由でその日のうちヤンゴンに着ける)大韓航空を使わざるを得ません。往と復で別会社だと目の玉が飛び出る航空券代になるのでヤンゴン出るときも必然的に大韓航空になります。ですので、パソコン作業の必要な地方の人はギリギリまでケンタッキーで粘ってというのがコツになります。

3.Wifi

新ターミナルになり、これまで無かったフリーWifiが登場しました。自分の名前と携帯番号を入れてアクセスできます。

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しかし注意が必要なのは、これは一定時間以内だけがフリーということです。term&conditionの小さな字を読んでも、何分間タダなのかわかりませんが(This is Myanmar!)、作業中いつの間にか断線してしまいます。タダの時間は終わったよと赤字でメッセージが出て、その後は、Keyはカウンターで買えるよとメッセージが出ます。それも面倒くさいと、そこでネットはあきらめることになります。

速度はこんな数字です。0.179Mbps。
ちなみに今、この文章を乗継待ちのソウル・インチョン空港で打っておりますが、同様測定で2.974Mbpsという数字が表示されております。20分の1よりちょっとましといった程度、まるで勝負になりません。

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なお、ビジネスクラスラウンジには、もうちょっとマシなWifiが存在するのではと推測されますが、残念ながらその空間に縁がありません(私のヤンゴン通いは科学研究費、お国の研究費をいただいておりまして、そちらの規定でエコノミーになります。教授だろうが学長だろうが同じです)。読者のみなさまに「部長以上はビジネス乗れる会社の部長様」とか「取締役以上はビジネス乗れる会社の重役様」とか「いっぱいマイル持っててアップした人」とか「インボラアップした超ラッキーな人」とかいらっしゃいましたらコメ欄に情報いただければ幸いです。

 

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ミャンマー語の咳エチケットよびかけポスターはこのサイトから造れる

昨年から鳥インフルエンザが例年以上のペースで世界中に拡がり、特に中国のヒト感染急増ではWHOが緊急に警告を出す状況になっています。鳥インフルエンザに限らず、呼吸器系感染症の対策には「咳エチケット」が重要になります。その啓発ポスター、ミャンマー語バージョンが米国CDCサイトからダウンロードできます。工場進出のみなさま、みなさまの工場のあちこちに貼りだす等、ご利用ください。

今シーズンの鳥インフルエンザ、中国のH7N9ヒト感染は未曾有のペースになっているほか、H5N6、H5N8など同時並行で複数タイプが世界中で広がっています(ヤンゴン日本人会報「ぱだう」にも書きましたのでミャンマー在住のみなさまはそちらも御覧ください)。

米国CDC(疾病予防局)とミネソタ保健当局の共同制作、(トランプ政権で今後あやしくなりますが当面)民族多様性のUSAらしく咳エチケットのポスターも多言語でダウンロードできるようになっています。

URLはこちらです

http://www.health.state.mn.us/divs/idepc/dtopics/infectioncontrol/cover/gen/genposter.html

クリックいただくと、こちらの画面が出てきます。

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いろいろな言語を選択できるようになっていて、ごく最近になり何とも画期的なことに「Burmese」「Karen」「Hmong」が加わりました。ここをクリックします。

すると、このような画面が出てきます。

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www.cdc.gov

これをプリントアウトします。ロッカールームや休憩室、トイレ、洗面所などあちこちに貼りだすと良いでしょう。

なお、他にもベトナム語クメール語ベンガル語ラオス語・ヒンディー語・中国語などもダウンロードできますので、みなさまの会社の実情に応じていろいろご利用ください。

なお、ポスター形式だけでなく、標語の文章だけがほしい、自分で工夫するからという方はこちらです。

https://www.cdc.gov/flu/pdf/protect/covercough_school8-5x11_keyed_burmese.pdf

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