ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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シュエダゴンの入場料が大幅値上げ案公表の波紋

シュエダゴンパヤー。ヤンゴン市民の憩いの場であるとともに、外国人の最大のアトラクション。外国人には入場料が課せられますが、それが大幅値上げ方針で波紋を呼んでいます。上げる、いや、ツアー業者にねじ込まれて延期だと。

シュエダゴンパヤーを訪問する外国人観光客。一定数は団体ツアーで訪れます。そして団体ツアーは(常識として)何か月、いや、1年以上前に募集が始まりその時点で値段が表示されます。

ところが、short noticeで値上げが発表されてしまったため、すでにツアー価格を決めている旅行代理店業界(Union of Myanmar Travel Association:UMTA)から「それはないぜよ! もうツアーを(入場料8000チャット前提で)売っちゃったよ」とクレームでやむなく延期となりました

報道によればこれはあくまでも延期(suspended)であり、実際にUMTAも会員旅行者に向けて「新料金10000チャットでツアー料金を計算しなおせ!」とお触れを出していますから、いずれそのうち値上がりになるのは間違いないでしょう。

構造として、つい先だってのティンジャン(水かけ祭り)連休をめぐる騒動を思い起こします。10連休が赤字になったカレンダーが売り出され半年も経ったこと、唐突に、「10連休を5連休にします」とお触れが出されても・・・と混乱というか、シカトして粛々と休むという行動が一般的でした。準備期間とか周知期間とかいうものをすっ飛ばしてパチンと決めてしまう、いつものペースかもしれません。冒頭、short noticeで・・と書きましたが、これを決めた人の頭の中にはshort noticeという概念がもとより無かったのかもしれません

なお、イラワジ記事によれば、今年元旦から4月いっぱいの間に40789人の外国人観光客が訪れ、その国籍はタイ・中国・ドイツ・フランス・日本がメジャー、その外国人からのドネーションは一日平均わずか182ドル(⇐これでは入場料取り立てるほかありません)だったそうです。

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ソースはイラワジ 

https://www.irrawaddy.com/news/burma/shwedagon-pagoda-suspends-ticket-price-hike.html

www.irrawaddy.com

 

当の6月1日、シュエダゴンの事務局まで突撃されたKGYさんのサイトがお勧めです。
ぜひ、あわせて御覧ください。

melt-myself.com

日本産業衛生学会の発表の取材(2017.5)

先月5月の日本産業衛生学会での発表、NNAミャンマー版にて紹介いただいています。

研究自体は5年計画の中間報告ですが、ストレス要因等で変化は見られてはじており、今後予定どおり継続予定。

日本産業衛生学会、産業医の学会です。ミャンマーでの研究は、邦人のメンタルヘルスと、ミャンマー精神科医療と2方向があり、それぞれ精神科医の学会(日本産業衛生学会・多文化間精神医学会)、産業医の学会(日本産業衛生学会・日本産業精神保健学会)で毎年演題を出しています。

科研費(国の研究費)は2015~19年度の5年計画で変化を追いかけるものですが、中間発表的な発表を毎年やってゆけば、ミャンマーに関心もつ同志もでてきたりして面白い展開になります。

 

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MIC(ミャンマー投資委員会)高官が来日して新投資法の説明行脚で語っているコト(大阪@2017.6.1)

新投資法の制定にともない、MIC・JICA・共催のミャンマー投資セミナーが東京・大阪と開催されMIC高官が東京・大阪と説明行脚。MIC事務局長兼投資企業管理局長AungNaingOo氏をメインに、天然資源環境保全省KinMaungYi次官とともに。そこで語られていることをかいつまんで紹介。

登壇はミャンマー側の2氏(予定では駐日大使も入っていましたが大阪はドタキャン)に加え日本側からDICA上田アドバイザー、松井・眞鍋専門家、ティラワMJTD梁井CEOといった面々。

会場は席が大体6割ほど埋まった感じ。会場自体が大きいので人数としてざっと目分量180人ぐらい集まってる感じでしょうか。まずまずでしょう。

 

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会場の雰囲気は、ミャンマー側の話は10分ほどたつと御覧のよう半分ぐらいの人がコクリコクリと居眠り、パネルで日本人が話すと(特に弁護士さん)しゃきっと起きて、ティラワの関西人が話しだすと歯車が合うという感じ(同時通訳はちゃんとしてたのだけどなあ・・・)

つまり、ミャンマーと聞いただけで条件反射的に目をぎらつかせるという、ちょっと以前の雰囲気とは異なり、「基本はもうわかってるから聞きたいこと・知りたいことだけ知識をゲットしたい」というある程度ペースをつかみつつある雰囲気といえるでしょう。

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中身をかいつまんで紹介。(注:以下は、「会場で聞いたこと」を羅列しただけです。一応配布資料を確認はしておりますが、内容を保証するものではまったくありません。投資は一次情報を確認し自己責任でお願いします) 

  • 新投資法。これまでの外資法と内資法を一緒にまとめた。
  • ネガティブリストの制定。ここに指定された業種はきつく制限。
    禁止:危険・毒性・未試験の技術・環境破壊・公衆衛生へ駅用・他の法律で禁止されているもの。
    制限:政府に限られ民間は不可のもの(例:送電など)・外資に制限されるもの・JVのみのもの
    特別:議会承認の要るもの・治安・環境・国益・経済に大きく影響するもの(これはミッションダムの件に懲りて設けられた規定とのこと)
  • ネガティブリストに指定される業種は約100→200に増えたが、これは単純に厳しくなったというより、できるだけ細かい点まで盛り込んでグレーな部分を減らしたものである。
  • 苦情処理制度の確立
  • MICの認可が必要なもの
    情報通信・医療・バイオ・都市開発・資源・メディアほか
    政府と協働で2千万ドル超・国境紛争地域・国境をまたぐもの・1000エーカー超の農地を占有するもの・非農業で100エーカー超占有
  • これまでとかなり感じが違うのが、〆切をしっかり規定したこと。投資予備審査は10営業日以内に回答(と明記)。本審査は60日以内に認可、さらに10日以内に許可発給(不認可は15日以内に通知)
  • 課税の猶予期間(Tax holiday)はZone1,2は7年間、Zone3は3年間(と言っても、Zone1,2は投資というよりNGO活動の場所という方がふさわしそうな辺境が多い)
  • 苦情処理制度の確立
  • MICの認可が必要なもの
    情報通信・医療・バイオ・都市開発・資源・メディアほか
    政府と協働で2千万ドル超・国境紛争地域・国境をまたぐもの・1000エーカー超の農地を占有するもの
    非農業で100エーカー超占有するもの
  • これまでとかなり感じが違うのが、〆切をしっかり規定したこと。投資予備審査は10営業日以内に回答(と明記)。本審査は60日以内に認可、さらに10日以内に許可発給(不認可は15日以内に通知)
  • 海外からミャンマーへの投資、2015/16をピークに2016/17年は少し落ちている。ただ、17/18年は持ち直す見込み。
  • これまでMIC認可と土地長期利用権がセットになっていたので(両方同時に取得する必要があり)ミャンマー投資の難しさにつながっていた。今回、切り離されて使いやすい制度になった。
  • 新投資法は経済特区法(SEZ法)とは別もの。たまに混同している社がある。SEZ法は前テインセイン政権時に改革一気にすすめ規制緩和をする仕掛けとして設けられたもの。
  • アウンサンスーチー政権になって、MICの地方分権化の意思がある。管区/州レベルへと。現時点ではまだ地方側が慣れていないので、まずはendorcementなど軽い承認から初めている。
  • ティラワ。2011年時点の様子と現状の画像、第一期進出企業一覧、第二期も3社決まっている等。工場建設は基礎工事が雨季に入る前に終わるよう計画する必要。ミャンマーの降雨量2800(大阪1300の倍)が5月からの雨季にどっと集中する。基礎工事現場が海になってしまう。

これまでしっかりした規定がなく、人治主義的なことの紛れ込む余地や誰も分からないことがあった部分が、かなりクリアに明文化された印象です。しかしまだ完全ではない部分は、パネルのやりとりでも感じられました。

日本側の話は弁護士のJICA専門家が非常に的確な発言された(この方の話を聞くだけでも来る価値があったと思った人はいるでしょう)一方で、ティラワの社長さんは「ミャンマーええとこ、みんなおいで」的楽観基調に満ち満ちていて、なんだかなーって感じ(ミャンマー人、良い人ばっかり!発言、こういうの本気にしてミャンマーで苦労してる人、現場でじっくり話を聞けば本当に多いんだけれど。多分この人社長サン扱いされて苦労してないんだろうなぁ。もっとも私だって(苦労した人々の話聞くことなく)ヤンゴンで自分を教授扱い持ち上げてくれる先生方の顔だけ思い浮かべれば、やっぱり同じ発言してしまうだろうなとも思うので、悪口はやめときましょう)

ともあれ、ミャンマー政府が着実に大きな歩みを成していることは間違いのない事実だと実感できる新投資法、日本の会社関係者も付き合い方を一歩心得てきていることも、会場の空気から感じられた一日でした

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新投資法の全文がCDで配布されました。

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海外からミャンマーへの投資、3割ほど落ちてますが、今年度は持ち直しそうだとの説明でした。

www.dica.gov.mm

こちらが一次情報、ミャンマー新投資法の条文です。pdf32頁。

http://www.dica.gov.mm/sites/dica.gov.mm/files/document-files/myanmar_investment_law_official_translation_3-1-2017.pdf#search=%27myanmar+investment+law%27

 

 

ミャンマーのケンタッキー1号店の定点観測 2017年2月の現状

ケンタッキー1号店の定点観測。多くのマスコミを集め鳴るもの入りで開店したこの店の客層、店員、サービス体制 etcを定点観測してゆくと、この国の経済成長や暮らしぶりの変化が肌で感じられるのでは・・・と仮説で、定点観測レポートをアップしています。今回は2017年前半の状況。

まず正面入口で気が付いたのが「門番」的機能を果たす人間がいなくなった!と思ったのですが、ほどなくして一般店員のお兄さんが立ちました。時折場をはずれますが、また戻ってきます。開店当初のように一般店員と別制服のスペシャルお姉さんが、外側にガードマンが、一瞬の隙もなく立って入店できる客を峻別する・・・という状況は、すっかり緩やかになっていますが、かといって自動ドアをつけて誰でもどんどんというわけでもない。

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客層については、「完全庶民化」にはまだ遠い感じ。ロンジー着用率が明らかにミャンマー平均を下回るのも変化なし。それでも、お坊さんの姿が見られるようになったりはしてきています。右にはヘルメット姿のおじさんが見えますが、きちんとワイシャツを着こなし、4人連れで図面を見ながらディスカッションしてましたから、これは一般労働者ではなくホワイトカラー技術者です。

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セットの値段はこのレシートの通り、変化していません。
この写真で注目は、窓の外側。窓辺の段のところに金髪の観光客の姿が目立ちます。

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観光客の憩いのベンチになっています。立ち去っても、また別の外国人観光客がやって来て座る。これは以前なかった光景。

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店内に目を転じると・・・
下膳台が相変わらず、(出口近くではなく)店の奥から動いていません。

食べ終わったあと、自分でトレーを下膳台に持ってゆこうとして店員の反応を見る・・というのも毎回の定点観測ですが、今回もこれまでと変わらず、パパッと飛んで来てサッととって奥の下膳台で処理してくれる、すなわち、食後の片づけは客にやらせず店員がやるという基本が変わっていません。やはりまだ庶民化には至っていないようです。

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店の外に目を転じると、おお、これまでずっとガランと空き家だった3階にテナントが入ったではありませんか。ご同慶の至りです。

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プライスタグ。

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ちょっとだけ間口が拡がり、ちょっとだけ敷居が下がったけれど、まだまだ一般庶民が自由自在に入れる空間にはなっていないというのが2017年前半の現状でした。

自動ドアになって誰でも入ってきて、完全セルフサービスで客が自分で片づけ・・・となるのは、まだ先のようです。

 

 

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TBSラジオ 荻上チキのSS22(冒頭でミャンマー話少々)

TBSラジオ出演のアーカイブ。冒頭でミャンマーについて少し話しています。
音声が保存されていて、ワンクリックでお聴きいただけますのでよろしければどうぞ。

放送日から日が経っていますが、機能しているのを発見。さすがTBS、長期間残るようです。

なお、こちらは音声が残らず、岡山限定ですが、FMおかやま「フレッシュモーニングオカヤマ」で月1回、”勝田先生の国境を越えるよもやま話”コーナーでほぼ必ず1件ミャンマー話を出しています。次回は6月7日。

URLは

https://www.tbsradio.jp/117664

 

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矢印の部分をクリックすると音声が再生されます。冒頭あたりでミャンマー話が少々。

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ヤンゴンで立体パーキングが普及すれば渋滞対策の一助になるか

ヤンゴンのカオスな駐車事情、ひょっとして改善に向かうかな?と一瞬思わせる光景。立体駐車場が立派に稼働しているのを見つけました。ミャンマー人にもあまり認知されていない模様ですが普及を期待。

サクラタワーから少し西に向かい、あのあたりのごちゃごちゃした道(すみません、〇〇th streetって正しい名前がついてるはずですが思い出せません)をごちゃごちゃ歩いてたら出くわしたのがこれ。ピカピカの立体駐車場が当たり前のように稼働。 

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まだこれを利用する人は限られている模様で、のぞいているのは富裕層の持ち物っぽい高級車ばかり。手前に停まっている車はナンバーに注目。YGNはいいとして、番号の冒頭に「CD」と入っています。これはCorps Diplomatiqueなるフランス語の略。外交団を意味します。外交官ナンバーです(仏語圏でなくとも、英語圏だろうがアラビア語圏だろうが外交官としてCDを使う。例外は中国では「使」、日本で「外」あたり)

つまり、この車の所有者はミャンマー人ではない外国人。どこかの大使館の人です。こういった、富裕層だとか海外感覚を持っている人が利用しているのが実情の模様。

以前、福岡の学会に招待したミャンマー人教授は日本は車の整理が行き届いている素晴らしいと言ってはパチパチ立体パーキングの写真をフェイスブックにアップしていました。ところが今年に入ってから日本に行った人のフェイスブックを見ると、この立体駐車場の写真をアップし、そのコメント欄が盛り上がっているのを目撃しました。つまり、一般のミャンマー人にはまだまだ立体パーキングが認知されず、日本に行っては「こんなスゴイものがある!」とフェイスブックにアップする対象なのです。(ひとりは私のフェイスブック友達だったので、貴国にもちゃんとあるよ!と上記写真をコメント欄にアップして差し上げました)

 

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SAKURA MECHANICAL PARKING。わざわざと「MECHANICAL」と入っているのが誇らしげです。

立体パーキングがもっともっとミャンマー人に認知され、どんどん普及し、乱雑駐車を源とする部分だけでも渋滞が改善することを願っています。もしも日本の業者さんがこれを納入されているなら、ぜひぜひ頑張ってください。

 

⇩ これは2年前の投稿ですが、この提言どおり反応してくださった方がいらっしゃったのでしょうか・・・と何だか嬉しいような(笑) 

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ラングーン爆破事件で北朝鮮工作員に死刑判決くだした判事の娘が日本で報復殺害されていた(イラワジ紙)

1983年にヤンゴン(当時ラングーン)のアウンサン廟を訪問する韓国の全斗煥大統領(当時)を狙って爆弾が仕掛けられた事件がありました。その工作員のひとりに死刑判決がくだりましたが、判決をくだした判事の娘が日本留学中に自殺に見せかけて暗殺されていたという驚きの外交文書が!とイラワジ紙報道。

1983年、まだビルマの首都ラングーンだった時代、韓国の全斗煥大統領がアウンサン廟を訪問予定されていたところ、廟の天井に爆弾が仕掛けられ爆発するという事件がありました。爆弾は大統領到着の少し前に爆発したので大統領は無事だったものの、その到着を待っていた韓国の副首相や外相など17名、ミャンマー人(当時はビルマ人)4名など犠牲者を出しました。

下手人の北朝鮮工作員は自殺を企てたものの捕まり、有罪判決を受けてインセイン刑務所で肝臓がんで獄死。

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今回報道されているのは、ジュネーブの韓国総領事館から本国にあてた公電。この裁判にかかわった判事の娘は日本留学中の1985年に自殺に見せかけて殺害されたのであり、現場に北朝鮮製の煙草吸殻が残っていたり、娘には自殺しそうな雰囲気はまったく無かったのが理由だと書かれているとか。

日本を舞台にこんな事までやってしまう怖さをまざまざ見せつけられる話です。

なお、この事件で当時のビルマ政府は激怒(←よりによってアウンサン廟とは!と)、一旦北朝鮮と断交となりました。そして2007年に復興、2008年のシュエマン氏率いる友好ツアーとなった経緯もあります。

 

www.irrawaddy.com

ラングーン事件の解説はこちら

ラングーン事件 - Wikipedia

 

北朝鮮とミャンマーが熱烈友情♡してたショットがリークされている

ミャンマー北朝鮮が熱烈お友達だった・・・ことを示す旅行記がリークされてイラワジ紙を賑わせています。

時は2008年11月21日~12月2日。シュエマン氏といえば、前テインセイン政権の重鎮でありながらヒョイとアウンサンスーチー氏に乗り換えて生き残っている「政治家処世術の鏡」みたいな人ですが、9年前のこの日もミャンマー側15名を引率して北の国で大活躍。

この平壌&北京ツアーの目的は北朝鮮軍に学んでミャンマー軍の能力と愛国心を高めるノウハウ獲得と、リークされた文章に書いてあるそうですが、その写真の中には、明らかにシュエマン氏と北朝鮮側が何かの覚書を交わしている(その内容は不明)もあります。

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ミャンマー軍が愛国心を高めるノウハウを北朝鮮から学んだ・・・とはなんともシュールな光景ですが、でもしかし、私がつきあう限りの制服組は、あんな妙な愛国ぶりしないぞ、日本の常識で十分理解可能なことしかないよ、とここんとこ「???」な気もするのです。

まあ、それはそれとして、シュエマン氏はこれからもこうやって上手に泳いでゆくのだろうなあと、この写真を見ながら思ったのでした。

https://www.irrawaddy.com/from-the-archive/foes-friends-military-trip-rekindles-burma-north-korean-relations.html

www.irrawaddy.com

ティンジャン(水かけ祭り)ふつうの人々はこう過ごす

ティンジャン(水かけ祭り)の光景。毎年、イラワジ紙以下メディアの記者が腕を競い合い美しい画像が踊り、当サイトでもそれらを紹介してきました。今年は趣向を変えて、私のフェイスブックに流れてきた画像、プロの一眼レフではなくて、そこらへんのスマホ写真を紹介。

フェイスブックに流れてくる「ティンジャンの年賀状」。
Happy New Year!

 

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まず足が向かうのはお約束のパヤーです。

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メディアの写真を転送してくる人もいます。お約束のこの人。

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ご近所さん集まって素朴に会食を楽しみます。

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私の友だちは年齢層高めなので、元気いっぱい水鉄砲の人はあまりいません。それでもなんとか水かけ祭り会場に足を運んだ人は見つかりました。

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スーレーの会場。こんな写真が撮れるのですから、もちろん、舞台袖の特等席のチケットをゲットしているわけですね。

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その「舞台脇の特等席」はこんなふう。ここにいる社会的階層のみなさんは、さすがに濡れたTシャツ、ピチピチスケスケルックは見かけません。こうやって放水から身を守るのです。

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自宅の仏壇はもちろん、最大限に飾ります。

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素朴なパーティー、屋外編。この人は人事異動でピンウーリンに行かされてるので、これは田舎の光景です。

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一日出家が多いのもこの季節。子供を寺に連れてってくりくり坊主にしてフェイスブックにアップする人はちょくちょくいますが、大人だってそうです。こちらは軍病院精神科のナンバー2です。もともと恰幅が良いのでサマになっていますが、僧衣もかばんもうちわもピカピカの新品なのが素人っぽさをかもしてしまいます(笑)

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そしてフェイスブックで目立つのが「海外脱出組」です。
なかには東京の街中を徘徊しリアルタイムでアップする人までいて、ティッシュ配りのお兄さんに元気よく「Thank you!」と言ってティッシュをもらう所まで写っていて、思わず吹き出しそうになりました。

こちらはバリ島へ脱出してややナルシスティックな画像を次から次へとアップしてくるドクター。楽しそうでなによりです。

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究極の海外脱出組(ふつうの人じゃないですが)⇩

 

www.myanmarinfo.jp

プロの写真はこちら⇩ 

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ミャンマーの素朴なサッカーボールの使い方、こんなアイデア

前回紹介したミャンマーの素朴なサッカーボール。今日、地元のFMおかやま出演でスタジオにお持ちしてしゃべっていたら、生放送中にDJさんが思わぬアイデアを思いつきました。

 

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お花立てにすれば良い!と。。。

表面は平らな部分もあるので、転がらずじっと立つことも出来ます。

そして五角形の穴にお花を突っ込んでゆけば角度を変えて挿すことが出来ます。造花ならそのまま、生け花ならフローラルフォームを入れて。

オブジェとしても秀逸です。

まだそういう使い方をする人はおらず、ヤンゴンでもまだお土産品として認識されていないので庶民価格で買えます。サクラタワーから東に徒歩数分のスポーツ店街の軒先にぶら下がっていますからぜひぜひ。

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左側がこのアイデア主。

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www.fm-okayama.co.jp

 

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スポーツ系お土産の宝庫がサクラタワーの東へ徒歩3分にある!

ミャンマーの定番お土産は配りつくしちゃったよという人、こういうスポーツ系アイテムはいかがでしょうか。サクラタワーから徒歩3分の至近にスポーツショップ通りがあり、観光客が来ることなど全然想定してない良心的地元民価格でレアものまで含め色々手に入ります。

ミャンマーのお土産、ボージョーアウンサンマーケットの客引きにはうんざり、ヤンゴン空港新ターミナルのやたら大きくなった民芸品コーナーもひととおり把握しちゃったし・・・という人に(もちろんアスレチックもの大好き人に)お勧めがスポーツショップ通りです。

サクラタワーから東方向(ボージョーアウンサンマーケットと反対方向に)3分も歩けば、写真の黄色いお店が目に入ります。ここが一番わかりやすいお店です。1階がボールやシューズなど、2階がウェアです。ここの2階ではサッカーのミャンマーナショナルチームのユニフォームなど何度か手に入れました。

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今回は、その斜め奥にあるこちらのお店に入ります。

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どこのお店でも入口にぶら下がっているのが、素朴なミャンマー式サッカーボールです。日本でも昭和の貧困物語などで、お母さんが夜なべしてつくってくれたボールで云々なんてのがありましたが、こちらでは廃材を編んで庶民のサッカーボールになります。空き地にゆけば地元のガキたちがこれを蹴っています(最近ではプラスチック製が出てきたりしていますが)。庶民の素朴なお遊び用ですから、当然、お値段も3000チャット200円台から買えます。ボージョーアウンサンマーケットでうっかり絵ハガキセットふっかけられる金で数個買えちゃったりしますね。5000チャットも出せばかなり立派なサイズになりますが、スーツケースのスペースをどんと占めちゃったりしますからそこらへん考えながら選択。
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 2階にあがると、ファブリック製品。ナショナルチームのユニフォームも良いですし、こんなのも手に入ります。値段忘れましたが、日本円で数百円ぐらい。

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 2階の全景。店員の多さが目立ちます。 

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どこの店も共通して、日本のスポーツショップみたいな体育会系おにいさんおねえさんが情熱もって応対してくれたりサッカー選手のうんちくを語ってくれたりという事はほぼありません。黄色いお店ではインド系店主が威張ってレジにどっかと座り、”食うために働いてますオーラ”漂う田舎から出てきた少年少女たちに指図して、彼らは言われたことだけやってるイメージ。日本のKAMOあたりが出てきてノウハウ提供したら、もっともっと楽しい場所になるには違いありません。

ともあれ、絶対ぼられないお土産屋として選択肢に入れるのはグッドアイデアです。

注:文中でKAMOとあるのは、このお店のことです。
ここのノウハウミャンマーに注入したら、絶対すそ野が広がるのにと思います。

www.sskamo.co.jp

BBC Burmeseが大炎上中のワケ

BBC ミャンマー語版のフェイスブック、コメント欄が大炎上中です。同じ文章がコピペされ延々と投稿され続けている、そのワケとは。。。

フェイスブック、私の友達がBBCに投稿されたものがTLに表示されました。彼にしてはえらく過激、かつ、彼にしてはえらく流暢な英文だなあと思いながらBBCコメ欄を見ると、まったく同じ文章がコピペされ延々と続いています。ミャンマー版大炎上です。

全文をコピペしますが、趣旨を管理人が住まう国の言葉で”カジュアルに”訳しますと、

おどりゃあBBCめ、デタラメばっか書くんやないで!
お前らうそばっか書いとるやんけ、ちゃんと現場行ってみてみいや!
虐殺なんてどこにもあらへんやろが! ほんまに国際メディアの連中って偏っとるで。

こっち来て目開いてちゃんと見てみいや。ポリ公ちゅうたって、自分の家も買われへんぐらい安月給なんやで。こんな貧乏人がイスラム教の皆さん殺したりするか?
宗教のちゃうもんどうしのケンカやあらへん。イスラム教だけやない。ミャンマー人かてラカインの普通の人かて殺されとるんや。

ヨーロッパかてそうやろ、不法な移民いっぱい来て、悪いことするヤツいっぱいおるやろ。ベンガルのやつらなあ、ホンマ性根腐っとんじゃ( have criminal mind)。暴力は振るうわ、元からおったちゃんとしたミャンマーの人も、ポリさんも一杯殺しよったんや。大体なあ、お前らがぬかすロ〇ンギャなんちゅうもん、そんなもんおらんのんじゃ! 勝手に入ってきやがったベンガルの連中がおるだけや。

アホんだらっ!

カジュアルな訳じゃなくて、原文読みたい方は以下コピペへ。

Shame on u BBC burmese!
Shame on liar media .

You guys make fake news .
I still can't believe how can the big news channel like BBC trust the fake news .
Go and see the real situation of muslim people in Myanmar.There's no fucking genocide. All of international medias so biased muslim people. Come and see. Even an officer's salary can't afford him to buy an own house. How can it be possible that these poor people killed muslim people? This is just not a problem of religion conflict Not only muslim people even Myanmar and Rakhine people are also killed.
It was illegial immegrant issue like european countries. These bengali people have criminal mind ,making volient offences and killed native myanmar national race and goverment official security authorities.
And then there's no rohinjya in myanmar.They are just bengali people who live in Myanmar unofficially.
Shame on yourself!

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まあ、ひと口でいえば

BBCは虎の尾を踏んじゃったということになります。

ミャンマー ラカイン地方に住まうモスリム系の方々、ミャンマ側からみれば、不法に入ってきたベンガル系の人々ということになります。逆にアムネスティ系の皆さんから見れば、世界でもっとも迫害された民族ということになります。この見解の不一致は極めて厳しく、ロ〇ンギャって単語自体、ミャンマー人の友達失いたくなかったら口にすること自体やめといた方がよい言葉です。

この関係はアウンサンスーチー政権になってからもややこしくなる一方でNLDの皆さんもミャンマー軍の皆さんも悩ませています。それらしき人々が警察官詰所を襲撃したかと思えば、その反撃も発生。国外のいわゆるアムネスティ系(⇐正式にアムネスティだけじゃなくて、そのような思想傾向を有する人々包括)の方々の声も大いに盛り上がり、昔の国連総長(アナン氏)もお頭に引っ張り出した調査団の写真が現地紙を賑わせたりしています。

そういう背景の中で、旧宗主国のメディアが上から目線で「ロ〇ンギャを虐殺するなんてケシカランじゃないか君達! 君達の人権意識はどうなっとるんかねぇ」とやったものだから、ふつうのミャンマー庶民たちの逆鱗に触れちゃった虎の尾を踏んじゃった構図です。

以前、韓流ばっかり流すのケシカランとフジテレビをニッポンの庶民が取り囲んじゃった事件を思い出しましたが、敵に回しちゃった庶民の割合でいえば、こちらの件の方がはるかに桁違いでしょう。

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ヤンゴンの名門オールドホテル=セントラルホテル

歴史ある名門ホテル・・・だけれど、どんどん新顔が登場して地盤沈下という「昔のスターホテル」ってよく探せばあちこちにあります。ヤンゴンではスーレーシャングリラホテルの隣にひっそり建ってるセントラルホテル、これがまさにそう。

かつての名門ホテル、今は地盤沈下してビジネスホテルかバックパッカーが集う安宿になってる知る人ぞ知る存在というのは、なかなか情報得にくいですが、時に下川祐治氏の旅行記なぞに登場してきたりします。 たとえば東京でいえば晴海グランドホテルみたいな感じでしょうか(←東横インの3倍はあろうかという部屋が、これも東横インの3倍ぐらいのバラエティ朝食付きで楽天トラベルで5000円台で出ていたりする)。

ヤンゴンではダウンタウンの一等地、スーレーシャングリラの隣に肩身狭げに建ってるcentral hotelがそれです。あの界隈に立って、スーレーシャングリラもサクラタワーもスーレープラザも存在しない風景を想像してみると、なんとなくイメージがわくかもしれません。

そんなセントラルホテルに泊まってみました。2017年2月時点のAgoda価格で1泊70ドルぐらい。東京の東横イン程度と思えば良いですが、これはヤンゴンの宿泊料金がどんどん低下し正常化している成果でもあり、2016年時点では100ドル越えていました。

窓からはこんな眺望が見えます。まだヤンゴンが首都ラングーンだった頃の政府庁舎です。こんなものが目の前にドンと建っている位置関係からも、このホテルがラングーン時代にどういう存在だったか推して知ることが出来ます。

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ベッドに寝転ぶと、いきなり「かつての栄華をしのぶアイテム」が目に入ってきます。

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シャンデリアの台座です。台座だけ残りシャンデリアの影も形もありません。

部屋の照明はフロアライト、これがいまいち能力不足で夜は薄暗いのが日本人の好みには合いません(インド系は薄暗いの好むと聞きますが)。

部屋はこの通り、スペースは「高級ホテル規格」です。たとえば最寄りの中級ホテル、日本人もいっぱいのクローバーセントラルやクローバープラスの3倍ぐらいあります。

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でもどの設備も古びてくすんで、高級ホテルには比ぶるもありません。(本来、国の科学研究費の基準でヤンゴンの高級ホテルなんか泊まれないのですが、前回、学会の招待講演で主催者がセドナに泊めてくれたのでかろうじてわかるのです:苦笑) やれ掃除が行き届いてないの髪の毛が1本落ちていたのと、Agodaのレビューでは事情を知らない日本人の辛辣コメントが書き込まれていたりします(苦笑)

ミャンマー人に聞くと今でも国営らしく、スタッフには生ぬるい雰囲気が流れています。朝食会場には5人ぐらいのスタッフ(⇐ホールだけで5人。厨房含まず)が手持ちぶさたに、ルームメイドも各階に詰所があってゆるりとおしゃべり中。昨今、意識高い人が生産性がどうのこうのと言い募る日本の職場ですが、まあ、従業員一人あたり日本の東横インの100分の1ぐらいの生産性でしょうか。生産性がどうのこうのと言ってイラつく人は泊まってはいけないのです(そういう人は中国人一家が児童労働も使い人件費ゼロ近辺でやってるメイシャンあたりに行ってください:笑)。

さて、そんな、今や東横インクラスになってしまったかつてのスターにもプライドがあります。運が良いとこんな人と鉢合わせしたりします。そう、結婚式場があるのです!

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「高級ホテルのDNA」は死に絶えてはいないのだと実感させてくれる光景に偶然出会えました。ラッキー! 

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この装飾された車が日本の大衆車であることからわかる通り、結婚式をやるのはスーレーシャングリラ挙式に手が届かない層ではあります。

では宿泊客の客層はといえば青い目金髪のおじいさんおばあさんたち、高齢の欧米ツアー客が主流です。アジア系は少なくクローバーセントラルのようにロビーで中国人が大声あげたりの光景は目にしませんでした。

潔癖な人にはお勧めしませんが、ちょっと面白い処に泊まりたいという人、スーレーシャングリラに泊まる金がない(会社の出張規定や研究費の規定が許さない)人、ぜひご検討ください。サクラタワーにもスーレープラザにも徒歩3分という立地はビジネスにも至便ですし。

セントラルホテルHP

www.centralhotelyangon.com

実際に予約するのは上記HPよりも、「ANAと提携したAgodaのページ」の方がマイルもたまって良いかも。

https://cam.ana.co.jp/psz/fwd/jsp/emile_partner/login_vc.jsp

 

ミャンマー人が喜ぶお土産 カー用品

 久々にミャンマー人が喜ぶお土産シリーズ。カー用品。

ミャンマー人、といっても車が私有できるレベルに限られますが、彼らの所有する車の99%は日本の中古車とみて良いでしょう。将来はフォルクスワーゲン(今現在でも見ることは既に可能。宝くじぐらいの確率ではありますが)や現地製スズキという存在も伸びてくるはずですが、現時点は「つい最近まで日本の公道を走っていたトヨタ車」。だから、日本のカー用品店で売られている品々はそっくりそのまま、ヤンゴンで走っている車にフィットします。

空港やらミーティングやら病院やらへ私を送り迎えしてくれる医師たちも、自慢のトヨタ車で颯爽と現れます。そんな彼らに乗せてもらったとき、ダッシュボードにセッティングすると喜ばれるのがこのような品々。

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実はこれらの品々も、ヤンゴン中を探せば入手できないことはありません。しかし、売られている場所が非常に限られます。たとえばルビーマートの3階にはひとつだけカー用品の棚がひっそりあったりしますし、道端の埃っぽい店の軒先にぶら下がっていたるすることもあります。しかし、日本のように黄色いお店やオレンジのお店が全国津々浦々に展開・・なんてことはありませんし、ホームセンターなんてものも少なくとも私の行動範囲では見たことがありません。つまり、これらの品々は(自動車オタクだとか業界人は別にして)フツウの人々にはアクセスの無い存在で、実際のところ私を乗せてくれる医師たちのダッシュボードに見かけたことはありません。そこに置いてあるのはミニチュア仏像か仏様のイラストぐらい。

というわけで、こんな品々を私を乗せてくれた車にセットしてみました。

バックミラー(カーブミラー):後方視界がぐっと広がる。日本では死角で追尾する白バイ発見用アイテムの側面があったりもしますが(笑)、白バイがもっぱらVIP警護用機能として使われるこの国では純粋に交通安全用です。タクシーに付いているのは何度か目撃していますが、素人一般人の車では見かけません。

シガーソケットに挿すLEDライト:手元が照らされ便利ですが、スイッチにより白色や青色や色が変化するのも珍しがられます。

窓をコーティングして雨水をはじくケミカル:これは2月のお土産としては若干ピントがずれているのですが、雨季の訪問ならほぼ毎日雨が降りますので驚かれ喜ばれるでしょう。

芳香剤:これはスーパーあたりでも売っていそうですから、ちょっと面白い形(キティはある奥様が熱狂的ファン)のを選ぶと良いでしょう。

いずれも、使い方を知らない人も多々いますから、ポンと渡すのではなく、ダッシュボードにセッティングしてあげる・・という贈り方が良いでしょう。

私有車で送り迎えしてくれるミャンマー人が友達・カウンターパート・取引先にいるならば、カー用品をダッシュボードにセッティングして贈るのも一法。

 

日本人テイストの素敵なミャンマー生地&オーダーメイド店、ダイレクトな行き方(ボージョーアウンサンマーケット)

ミャンマーファブリックの素敵なネクタイやシュシュが手に入るお店、以前に紹介した「はりこ」、ボージョーアウンサンマーケットの客引き?につかまらずダイレクトに到達できるルートを紹介です。

ミャンマー生地のオーダーメイドでロンジーやネクタイや服飾いっぱん手に入る、日本人経営の安心で素敵なお店でヤンゴン訪問のたびに必ず立ち寄る場所のひとつ・・・というのは私だけではないでしょう。

が、場所はボージョーアウンサンマーケットのただ中、正面入り口から入ってお店にたどりつくまでに「Tシャツヤスイヨ!」「エハガキ!」「ニホンジンデスカ!」にまとわりつかれます。そういうのを冷やかしたり児童労働の実態を垣間見たりするのが好きな向きもあろうかと思いますが、マーケットの他の商品には一切興味なし、という方も多いと思います。

そんなあなたに贈る、客引きに声かけられずピンポイントで到達するルート紹介。

ボージョーアウンサンマーケット、正面玄関は無視してまずは西の端っこ、ガラス張り歩道橋の処まで行きます。

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次に、ほんの少しだけ首を左に向けながら戻ってきます。ほんの少しだけです。

すると、「翡翠翁」と緑色の漢字で書かれた看板が目に入ります。これが目印です。

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翡翠翁」の筋を入ってずんずん進んでゆきます。この通りには「アナタニホンジンデスカ」が待ち構えていたりせず、ウザイ人が少ないです。

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今度は首を右側に向けて歩いてください。目的のお店は、この通りからハッキリと日本語看板が目に入ります。

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今回の収穫はシックな黒ネクタイでした。うっかり聞き忘れましたが、シャン族の模様かな。

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お店の紹介はこちらへ

 

www.myanmarinfo.jp

 

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KGYさんのブログ。オーソドックスなルートが詳しく載っています。

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