ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーのケンタッキー1号店の定点観測 2017年2月の現状

ケンタッキー1号店の定点観測。多くのマスコミを集め鳴るもの入りで開店したこの店の客層、店員、サービス体制 etcを定点観測してゆくと、この国の経済成長や暮らしぶりの変化が肌で感じられるのでは・・・と仮説で、定点観測レポートをアップしています。今回は2017年前半の状況。

まず正面入口で気が付いたのが「門番」的機能を果たす人間がいなくなった!と思ったのですが、ほどなくして一般店員のお兄さんが立ちました。時折場をはずれますが、また戻ってきます。開店当初のように一般店員と別制服のスペシャルお姉さんが、外側にガードマンが、一瞬の隙もなく立って入店できる客を峻別する・・・という状況は、すっかり緩やかになっていますが、かといって自動ドアをつけて誰でもどんどんというわけでもない。

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客層については、「完全庶民化」にはまだ遠い感じ。ロンジー着用率が明らかにミャンマー平均を下回るのも変化なし。それでも、お坊さんの姿が見られるようになったりはしてきています。右にはヘルメット姿のおじさんが見えますが、きちんとワイシャツを着こなし、4人連れで図面を見ながらディスカッションしてましたから、これは一般労働者ではなくホワイトカラー技術者です。

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セットの値段はこのレシートの通り、変化していません。
この写真で注目は、窓の外側。窓辺の段のところに金髪の観光客の姿が目立ちます。

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観光客の憩いのベンチになっています。立ち去っても、また別の外国人観光客がやって来て座る。これは以前なかった光景。

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店内に目を転じると・・・
下膳台が相変わらず、(出口近くではなく)店の奥から動いていません。

食べ終わったあと、自分でトレーを下膳台に持ってゆこうとして店員の反応を見る・・というのも毎回の定点観測ですが、今回もこれまでと変わらず、パパッと飛んで来てサッととって奥の下膳台で処理してくれる、すなわち、食後の片づけは客にやらせず店員がやるという基本が変わっていません。やはりまだ庶民化には至っていないようです。

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店の外に目を転じると、おお、これまでずっとガランと空き家だった3階にテナントが入ったではありませんか。ご同慶の至りです。

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プライスタグ。

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ちょっとだけ間口が拡がり、ちょっとだけ敷居が下がったけれど、まだまだ一般庶民が自由自在に入れる空間にはなっていないというのが2017年前半の現状でした。

自動ドアになって誰でも入ってきて、完全セルフサービスで客が自分で片づけ・・・となるのは、まだ先のようです。

 

 

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