ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの工事現場。なにが問題でなにを改善すべきか(練習バージョン)

ミャンマーの工事現場。その職場環境はいかなる状況か?労働衛生コンサルタント(受験生)の目から練習を兼ねて。

 ここのところ当ブログの更新が滞りまくってます。お越しいただける皆様には大変恐縮なのですが、1月中旬まで管理人が「お受験」状態にあるのがそのワケです。

労働衛生コンサルタント国家試験。産業医の上級バージョンみたいな資格です(まあ、口述試験でそんな事言ったらペケで、他人の求めによる報酬を得て安全衛生の水準の向上を目的に・・・と条文が出てこなきゃだめなんですが)。教授のお仕事には定年というものがあって、ミャンマー人のそれにはあと3年きっていて、我が職場のそれにも8年きっていて、だから人生次のステージに向けてあれやこれや考えはじめて・・・のワンノブゼムです。当ブログが滞りだした秋ごろの一次筆記はなんとかなって、次の口述の練習中。お暇な方はお付き合いを。

Q.あなたは、建設現場を職場巡視しました。その際、何を重点的にみますか?
あなたが巡視した現場はこの通りとします。あなたなら何を指摘しますか?

A. 作業環境管理、作業管理、健康管理面から観察します。
作業環境管理として、転落・転倒(⇐建設業の労災のメイン)対策をみます。本例では、安全帯が未装備です。また、ハーネス型がのぞましいので指摘します。足場の規格も検討します。また、熱中症対策を観察します。WBGT値の把握がなされているか(⇐多分やってない。28℃をこえると熱中症がぐっと増える)。WBGT値の低下の措置として、直射日光からシートや簡易な屋根等で遮ることが求められます。水分や塩分が摂取できるように設置することが必要ですのでチェックします(⇐これはあるかも。ないかも)。

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 セメントおよび塗料の塗布作業がおこなわれています。粉塵則、有機則の観点から観察します。使用する有機溶剤のSDS(⇐危険有害性や応急措置や10数項目について記された詳細な文書。日本では663物質について義務化。欧米はもっとすすんでいる)は備えられているか。表示項目は? 呼吸用保護具が装着されていません(⇐屋内事業所ではないので労基署に即怒られることはないが)。

作業管理は、作業手順、作業時間は定められているか(⇐多分やってない?)。個人用防護具は(防護服、防護メガネ)?

健康管理は。体調管理(熱中症のリスクは睡眠不足、前夜の飲酒:ミャンマー人の飲酒率は日本より低いけれど、キリンさんがあんなに頑張ったらどうなるんだろ)

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5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)の不足が指摘されます。

安全衛生管理体制。衛生管理者の選任、安全管理者の選任。
元請け、下請け関係があるなら、元方衛生管理者は選任されてる? or 店社衛生管理者(小規模現場では、衛生管理者は本店や本社(支店・支社)にいて週1回以上現場巡視)が選任?  

アーク溶接がおこなわれるなら、屋外であっても粉塵作業の対象となっています。

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赤いTシャツのお兄さんが持ってる白いバケツ? 有機溶剤の表示(危険有害性クラス・危険有害性区分・ラベル要素)は書いてありそうですが、それを扱ってるお兄さんの手には「軍手」。ここは化学防護手袋だろうなあ。3人とも裸足もペケ。保護長靴!

足場鉄パイプの影がくっきり映っていますから、直射日光下で、おそらく熱中症リスクは1枚目の写真よりこちらの方が高いでしょうWBGT値。

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これはいったい何と何の線やら・・・ですが、これを設置したときの作業環境管理、作業管理は? ひとつの線に電流流れてる状況下で別の線を設置してたはずですが、絶縁手袋は着用されてた?作業標準は決まってた? 複数事業者が共同してたはずですが、元方事業者の安全衛生管理責任は意識されてた?

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こちらの現場は、昼間はさほど動かず、真夜中になると重機がハッスルして轟轟と動き出します(ど真ん前の「かつて昔の高級ホテル、いま3☆」が、隣のスーレーなんとかに手が届かない教授の出張予算にちょうど合うので常宿、毎回この角度で目撃)。大多数の労働者は夜間勤務。「過去6か月間に平均して1か月あたり4回以上深夜業に従事した労働者」に該当すると推測されますが、特定業務の健診はおこなわれてる?自発的健診の結果提出は認められてる?

【追記】
ミャンマーの産業現場、しっかりした処はしっかりしています。
たとえばミャンマービール工場。ここはミャンマー人教授のお友達関係で、キリンさんに把握されないところで(笑)、つまり日本人が待ち構えていないときに”素の状態”を見てきましたがしっかりしてました。

 

【追記】

労働衛生コンサルタント、2018.3.22付けで厚生労働大臣名入りの合格証をいただくことができました。応援感謝。教授が定年のあかつきには産業医事務所でも開くことにいたします。

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新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

 

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新年はミャンマーウォッチングにとって、どのような年になるでしょうか。

新投資法、ティラワ、これまで期待値をもって語られてきたものが、いろいろ実質をともなって目に見えるようになり、街の変化がさらに加速するのか楽しみな一年です。

一方で、ラカイン州ベンガルな方々の問題。西側の人権屋さんたちのアドレナリンがアップする一方で、ミャンマー庶民の怒りに火を注ぐ構造は変わりそうにありませんが、有望市場を前にしたEUエスタブリッシュ層の腰引けやトランプさんの無関心を見ればかつての軍事政権に向けられた眼差しとは程遠く、形式的な〇〇決議とNGO献身的活動といったアイテムが続いてゆくのでしょう。

新年は戌年ミャンマーのワンちゃんみたいに、たくましく生きてゆきましょう。

今後ともよろしくお願いいたします。

         2018年元旦 

          勝田吉彰

 

ミャンマー軍のウデは百発百中!だと証明されちゃった話

近年、ミャンマー軍に銃口を向けられた日本人ってあまりいなくてジャーナリスト長井健司氏ぐらいしか思い浮かばないのですが、では、本気で狙われたら彼らのウデはいかばかりか。なんと、女性兵士はナンバーワン! 男性兵士はナンバーツー!だと天下に証明されちゃった話。

私のフェイスブックに流れてきた一枚の写真。制服女子の大好きな御仁が鼻の下を伸ばしそうなのですが、実際のところ、手を出したら蜂の巣にされてしまいそうな面々。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上

このほどシンガポールで開催された2017年アジア陸軍ライフル射撃大会(Asian Army Rifle Meeting:AARM17 )。

主催地シンガポール軍はじめ、タイ軍・ベトナム軍・ブルネイ軍・カンボジア軍・インドネシア軍・ラオス軍・マレーシア軍・フィリピン軍、そしてミャンマー軍のそれぞれの選りすぐり精鋭たちが覇を競いました。

結果、女性兵士の部でミャンマー軍が金メダル!

画像に含まれている可能性があるもの:7人、、スマイル、室内

男性兵士の部では銀メダル! そりゃあ長井健司氏が即死するわけです。

でもって、軍医のフェイスブック友達から、こういうリラックスした写真がcongratulationsのメッセージとともに流れてくるのでした。おそらく報道を隅々まで見ればパシッと締まった写真を見つけることが出来るのでしょうが。。。

というわけで、最近では、長井健司さんと言ってもピンと来ない人も増えてますが、とにかくミャンマーでは軍が出動するデモや騒乱に近づいてはいけない! 侮ってはいけない! 女性兵士はアジアナンバーワンの腕前!と叩き込みましょう。

写真ソースはDr.WinTooAung氏フェイスブック

iPhone Screenshot 1

 

 

ワンコインで功徳を積んで来世の環境を良くする方法:その3(バナナとイチゴとメロンとパイナップルとブドウを足した不思議な香りがするお線香)

ワンコインで功徳を積む方法。その3は、「バナナとイチゴとメロンとパイナップルとブドウを足したような不思議な香りがするお線香」を献上する方法。

パヤー(お寺)の境内や周囲を見渡すと、仏様に献上する品々を売ってる売店があります。たとえばスーレーパヤーなら靴を脱いであがったすぐの処。そこで花やら紙飾りやらと一緒に売っているのがこれ。「お線香」です。3パックとロウソク2本まとめて買って3000チャットの請求。約240円。ミャンマー庶民のお財布にあわせた価格設定ですが、これも商業取引というよりは、徳を積む行為ですから、釣りは要らねえ!と5000チャット札を置いてくるのも自由です。

ところで、お線香のパッケージにしては、なんだか「?」なものが描かれています。バナナ・イチゴ・メロン・ブドウ・パイナップル。

 

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封を切ってみると、ちょっと重たく明らかに人工的な「フルーツの香り」がツンと匂ってきます。売店のおじさんは使い捨てライターを貸してくれますから、点火してメジャーな仏様や自分の誕生「曜日」の仏様のところに捧げてこれば、あなたの徳は一段と積みあがることになります。

中身を2本取り出したところです。

赤く細い部分が挿す側、白く太い部分が点火する部分です。

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ひと袋は、スーレーパヤーで点火してワンパック分の徳を積んできたところですので、以下の画像は、日本に持ち帰ってきたものを研究室で焚いているところです。

(室内なら火災報知器センサーに煙がゆかないよう気をつけて)点火します。日本のお線香より簡単に点火できます。火が付いたら吹き消します。

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煙の量は結構なものです。上記「バナナ・パイナップル・イチゴ・メロン・ブドウを足して線香の香りを加えたような、重く人工的な不思議なにおい」が研究室いっぱいに漂いました。

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持続時間は約20分。

実はAmazonで検索すれば、これをバラ売りしているのが見つかったりします(つまり、日本国内でも手に入らないことはない。値段がえらく高いので、ここにリンクを貼ることはいたしません。ご興味の向きは各自検索してみてください)。最近のアロマブームのなかで、ミャンマーのフルーツ線香は日本の香り愛好家たちの間で独特のポジションを築いているのかもしれません(お香の愛好家が近くにいたら聞いてみてください)

 

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アウンサンスーチー氏が国連演説に現れなかった深いワケ

アウンサンスーチー氏がロヒンギャ問題の渦中、NYの国連本部に現れず副大統領を代理で派遣したことが欧米人権屋さんたちの非難の的のひとつになっています。しかし、あのときアウンサンスーチー氏が離れていたら、非常事態宣言やらクーデターが起こって国がひっくり返っていたかもしれなくて、NYに行かなかったのは正解だったという見方も。

イラワジ紙の興味深い分析。ロヒンギャ問題の渦中で国連本部に現れ演説をしなかったことから、激しい批難を避けたのだろう(逃げたのだろう)という人権屋さんたちの非難は的外れなのではないかという話。

あの当時、もともと影の薄いティンチョー大統領はミャンマーを離れてバンコク病院に入院中でした(バンコク病院の優秀さはこの業界ゆえ重々承知しておりますが)。建前上とはいえ、一国の国家元首が外国で入院していることが、こんなに知られていないという影の薄さもあんまりですが、それはそれとして。

そうすると、職務代行者はこの人になります。なにやら日本のメディアを騒がす北の国の、先代お父様を思い出す風貌ですが、実のところ無関係のミンシュエ氏です。軍事政権時代にもタンシュエ氏に可愛がられていたぐらいの、強硬な人です。
MyintSwe

この人が国家元首職務代行者となると、アウンサンスー・チー氏もティンチョー大統領も不在中に、ラカイン州に非常事態宣言を宣言して暴走してしまうのではないか、だから、いまミャンマーを離れられなかったのだという説です。

ウォッチャーや駐在外交官のあいだで、クーデターの噂は絶えないともあり(Among diplomats and observers, there are still rumors of a coup.)つまり、軍とのあやういパワーバランスが、国連本部に行くことを客観的に許さなかったということになれば、今後も、この程度の不可解なことや誤解招きそうなことは起こってゆくのでしょう。

今後のミャンマーウォッチングに欠かせない視点です。

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ワンコインで功徳を積んで来生の環境を良くする方法:その2(仏様に金箔貼って徳を積もう)

ワンコインで功徳を積む方法、2回目は「金箔」の使い方。①自分で仏様に貼り付ける方法 ②ゴンドラで仏様に届けてもらう方法 があります。

こうやって、自分の手で直接仏様にペタンと貼り付けるのが、功徳を積んだことがしっかり実感できて、私的には好きです。(写真はシュエダゴンパヤー)

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金箔を仏様に貼り付けます。

まず、パヤーの中に、金箔を売ってるデスクを探します。金箔はおおよそ7cm四方の赤い紙に挟まれて売っていますから、まずはこの赤い紙を探します。(写真右)

風鈴とセットじゃなくても、金箔単独でも買えます。1枚200~300チャット程度の値段を言われることが多いですが、まあ、これは商取引ではなくて寄進で功徳を積むことですから、1000札でも5000チャット札でも渡して釣りは要らねえ!とやるのも一法でしょう。

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糸を切って中身を取り出すと、厚さミクロン単位の薄い薄い金箔が出てきます。風が吹いてきたら飛ばされそうな軽さですが、まあ、ミャンマー庶民のお財布事情にマッチしたボリュームに設定されているわけですから理解しましょう。赤い紙は捨て、中から出てくる茶色の台紙を持って仏様に一礼し、台紙の端をもって金箔本体を仏様の体に接触させ、台紙の裏側から人差し指でしっかりと圧迫して金箔を固定します。顔面でも胸腹部でも四肢でもお好みの位置でよろしいですが、頭のてっぺんに貼ってる人は見かけません。ミャンマー(に限らずタイなどでも)で頭部には精霊が宿るから触るのはタブーという思想自体は、上座部仏教とは別のような気がするのですが(いや、その通りだという方はご教示ください)、現実に、ミャンマー人を観察していると顔面または胸腹部、肩部などに貼る人が多いようです。

 貼るべき仏様は、その時その時で指定があるようなのでスタッフに聞いてみましょう(英語が通じなくても、金箔の赤い紙見せれば意図は察してくれる)。間違っても、白い仏様に貼り付けたりしないように。

もうひとつは、ゴンドラで届けてもらう方法です。パヤーによっては、おもちゃのロープウェーみたいなのを設置しているところがあります。メジャーどころじゃなくても、(地球の歩き方には載っていないような)中小パヤーでも時折設置されているところもありますから、スタッフかお坊さんに聞いてみると良いでしょう。(写真はスーレーパヤー)

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購入した金箔を、中身を取り出さず赤い紙のままゴンドラにセッティングします。

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セッティングしたら、おばちゃんに合図すると、ハンドルをぐるぐる回してくれます。それとともにゴンドラは仏塔に向かってゆるゆると登ってゆきます。山頂駅側には、受け取り役のような仏様がまつられていますのでそちらの方角に祈ります。

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金箔の作業を見届けたら、自分の誕生「曜日」の仏様のところに行って水をかけて戻りましょう。そういえば、日本の水かけ地蔵、昭和の頃はもっとあちこちにあったように思いましたが減りましたね。

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 【ご注意】

外国人観光客が一定数いるパヤーでは、案内するだとか、ワタシトモダチだとかで擦り寄ってくる輩がいます。観光地の世界標準に比べその数はまだまだ少ないですが、ご注意を。寺院スタッフのおばちゃんが、向こうから歩いてきて寄付を強要なんてことはありません。向こうから寄ってくるのは(観光地の世界標準どおり)あやしい人です。

 

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ワンコインで功徳を積んで来生の環境を良くする方法:その1(風鈴を誕生「曜日」の仏様に捧げよう)

寄付をして功徳を積んで、よりよき来世を確保しよう! と上座部仏教の考え方に倣って、ミャンマーで功徳を積みましょう。比較的簡単に、ワンコインで出来る功徳の積み方紹介。まずはパヤーにGO!

上座部仏教の考え方では、寄付をすれば功徳を積める。功徳を積めば、より良き来世に近づけると考えます。逆に寄付もせず犯罪を重ねたりすれば、来生は犬畜生に生まれてくるんだよ!ということにもなります。ミャンマーでなら、犬に生まれてくるのもそう悪い話でもないんじゃないかなとも個人的には思ったりしますが、まあそれは置いといて。

寄付先は、NGO、病院、プロジェクト、なんでも良いのですが、伝手も何もない人にとってわかりやすいのは何といってもパヤー(お寺)。そこでワンコイン500円以内で出来る功徳の積み方です。まずはパヤーに赴いて裸足になりましょう。今回はヤンゴンでおそらく最も気軽にアプローチできるパヤーだと思われる、スーレーパヤーに向かいます。ここなら街の中心でアプローチも便利、シュエダゴンパヤーみたいに巨大でリキが要るわけでもありません。外国人観光客も、シュエダゴンほどじゃないですが、それなりに来るのでここのスタッフは英語も解する人が多いです。

クルリと一周すると、こんな商品?を並べて売っているおばちゃんがいます。写真のセットで5000チャット(と、値段を言ってきますが、お寺への寄進ですから、10000チャット札渡して釣りは要らねえ!と言うのもありです。彼女の懐に入ったりすることはなく、ちゃんと仏様にわたることでしょう、たぶん)

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左側のは、日本風にいえば風鈴、右側のは金箔です。

風鈴の方は、自分の誕生日の曜日に相当する仏様のところに行ってぶら下げます。ここで、この仏様はMondayとかWednesdayとか英語表記があるのは外国人の来るパヤーぐらいですから、やはり最初はメジャーどころが良いでしょう。

誕生曜日はこのサイトで調べることができます。

whatday.net

自分の誕生曜日の仏様のところに行って、括り付けます。

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次回は金箔の方の使い方を紹介しましょう。

 

 

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偏った国際世論?なんか負けないぞ!とミャンマー庶民のフェイスブックは語る

ロヒンギャ問題で偏った国際世論なるものに圧迫されるなか、ミャンマー人の連帯はますます強固に・・・というわけで、アウンサンスー・チー氏を支持するプロフ画像が続々流れてきます。われわれ、ミャンマー人を多少なるとも知る者はよく認識したいものです。

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自動代替テキストはありません。

 

 

 

 

 

ロヒンギャ問題でミャンマー側に不利な印象操作をしていたのはこの韓国人だった

ラカイン州の騒乱案件で国連報告書がミャンマー政府側に不利な内容になり、世界中の国際報道がミャンマー政府やアウンサンスーチー氏非難の流れになりがちな裏には、この韓国人の存在が明らかになり、クビ(removal)勧告が報じられています。

 

ミャンマー人のFB友達からいっぱい流れてくるのがこの画像。見るからにイヤミな感じの韓国おばちゃん。韓国 成均館大学の李亮喜教授です。もともとは児童心理学者。

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この人は国連ミャンマー人権状況に関する特別報告者(Special Rappourteur on Myanmar)の任にあるのですが、そのレポートがあまりにバイアスかかってヒドイと問題視され、国連Asian Centre for Human Rights (ACHR) からクビ勧告( the removal of Professor Yanghee Lee as UN Special Rapporteur on the situation of human rights in Myanmar)が出るに至っています。

そのバイアス、偏見にあふれた文章は、元ソースの後半、対照表のところに問題点のコメントとともに詳しく載っておりますのでクリックしてご覧いただければと思いますが、政府側が襲撃された際にはロヒンギャ側の名前をださずに単に過激派としてみたり(Mros少数民族側がロヒンギャに襲われた際には巧みな文章で国軍側に襲われたような印象操作)、かなり巧妙です。

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まあ、この人は青い国連パスポートで仕事しているわけですから、理性的にはこれでミャンマー人の嫌韓感情につながったりするものではありませんが、理性じゃないところで盛り上がってもいるわけで、在ミャンマー韓国人社会のみなさんは舌打ちしているのかもしれません。

 ソースのapolitical誌記事、今日は何度も何度も流れてきました。

UN Human Rights Council President urged to remove UN Special Rapporteur on Myanmar Professor Yanghee Lee for bias - The aPolitical

www.theapolitical.in

こちらが一次情報です。

Asian Centre for Human Rights

 

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【ご注意】イエロー・クレイジー・アント(アリ)がヤンゴンの日常そこらへんにいる

2017年の初夏は日本でヒアリ騒動が起こりました。ヒアリの脅威自体は今後も(”騒動”と認識されなくても)継続してゆきますが、ミャンマーのアリ事情は? Yellow clazy antと通称される特定外来生物のアシナガキアリがヤンゴンの日常生活エリアにふつうにいます。

以前、ヒアリと同属のSolenopsis geminata(通称 Tropical fire ant, 日本名アカカミアリ)がミャンマーで報告されていることを当サイトやヤンゴン日本人会報で紹介しました。

 

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 もうひとつ、厄介なのがYellow crazy antと通称されるAnoplolepsis gracillipes(日本名アシナガキアリ)です。攻撃性が極めて強く、昆虫や小動物など集団で襲って殺してしまう・・・というヒアリ共通の解説文がそのまま適応できます。日本では特定外来種に指定され警戒される存在。

これがその画像。私のコンパクトカメラ、学術写真など想定しない安物機種で撮っていますからピントの合方など素人ぽいのはご容赦。

ポイントは「この写真が何の努力もしないで撮れたこと」にあります。トラップを仕掛けたり、山奥に分け入ったり、昆虫学者がやるような努力は何もなし。ヤンゴンの日常空間、そこらへんにいくらでも歩き回っているやつ。ちなみに今回の捕獲場所はインヤーレイクホテル敷地の遊歩道、環状線のパラミ駅ホーム。日本でいえば帝国ホテルの中庭だとか西日暮里駅ホームだとかに相当する場所です(西日暮里に他意はありませんが、東京駅/ヤンゴン中央駅から山手線/ヤンゴン環状線を反時計回りに7駅目で共通するのが西日暮里駅/パラミ駅。大阪環状線なら今宮駅ですね)。写真判定ヒアリ警察さんに依頼

https://twitter.com/_solenopsis

アナフィラキシーショックの発症はヒアリより少な目ですが、ご注意ください。在住者のみなさんにうかがっても、アリに刺された方は結構多い印象。

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カナダの愛好家がYoutubeにアップしている動画はこちら。

www.youtube.com

日本では新聞ダネになる事象がヤンゴン日常空間にふつうに転がってる・・現実がまたここにもひとつです。

アリの駆除法はこちら、私のもうひとつのブログに書いております。

blog.goo.ne.jp

ミャンマーの一般庶民の怒りは白人上から目線にも向いている

ラカイン州で展開している一連の事象について、ミャンマーの友人たちからわかりやすい絵がまわってきました。牛刀と手製爆弾で襲ってくる当事者に加えて、国連に象徴される西側人権派のアンフェアな上から目線に対する怒りがコミカルかつ説得力をもって伝わるイラスト。百聞は一見に如かず。

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そしてこの画像もセットで流れてきます。

くだくだしい説明はもう不要ですね。

画像に含まれている可能性があるもの:4人、立ってる(複数の人)

画像に含まれている可能性があるもの:テキスト

 

 

いま、フェイスブックで流れてきた「ミャンマーの一般庶民の気持ちをあらわす一枚」に見えてくる、西側テレビマンとミャンマー庶民の葛藤

いま、フェイスブックで流れてきた「ミャンマーの一般庶民の気持ちをあらわす一枚」つらつらと考えてました。西側テレビマンの考えることと、ミャンマー民衆の考えることのギャップ

私のフェイスブックには軍病院の教授から流れてきて、さらに元をたどると(ブラックリボン運動参加歴のある)ネピトー総合病院の先生(⇐これは”右も左も”を意味)、おそらくさらに元があるのでしょう。

自動代替テキストはありません。

 

ラカイン州ベンガル人(西側諸国人権屋さんたちはこれを”ロヒンギャ”と呼びますが、ミャンマー人の友達失いたくなかったらまあ口にしない方が良い単語)、アナン元国連事務総長率いる調査団が勧告を出した直後の8月24日、ラカイン州北部のにてミャンマー軍・警察の31ポストに同時多発大虐殺作戦を仕掛けまして、私のフェイスブックにも、学生時代の法医学の教科書もかくやという位、警察官やミャンマー軍人の惨殺ご遺体の写真が流れこんできました。頸動脈が胸部大動脈がパックリ10~20cmほど切創挫創、私が見たところ極めて高能率に急所を抑え、訓練されたプロの仕事です。

これまでの経緯含めて割と要領よくまとめてあるのが下に貼り付けたイラワジの記事ですのでご参照ください。

さてここから本論。上記イラストのポイントは、画面左下にあります。CNNやらBBCやら、いわゆる「ミャンマー人から西側代表とみなされているメディア」がベンガル人側の主張に一点集中しながら、ミャンマー軍や警察官が惨殺されているのは無視、このアンフェア極まることに怒っているという趣旨です。右側の惨殺遺体は、おそらく、今回の事件だけを表すのではなく、昨年10月にベンガル側が警察ポストを急襲して警察官9名を惨殺したことも表していると思われます。その後、ミャンマー軍は反撃に出ましたが西側メディアはいわゆるロヒンギャ側の被害に立った画を送り続け警察官の遺体が載ることは(私が見た範囲では)気が付いていません。

そういう事になる理由は、テレビの世界に少々かかわると割とクリアです。資本主義国のテレビマンにとって常にプレッシャーとしてのしかかるのは、何より重要なのは、”数字”(視聴率)です。国営放送といえどもおなじ。それぞれの局、番組の視聴者が求める”型”にある程度合わせる必要。軍や警察の人がざっくり切られちゃうのは、一般庶民(ましてや、正式な国籍なく、難民船に押し込まれたり、人身売買被害者になったり対象ならなおのこと)が切られてしまうのに比べれば、一般論として、数字が取りにくいのです。もちろん、国家のために戦ってこうなった、とか別の因子がからめば違う話になりますが。欧米一般庶民にとってのミャンマー軍や警察をかつてスーチーさんをいじめたヒール役とする”型”を考えたとき、たとえば私がディレクターならカメラを軍や警察じゃない方に向ける誘惑と戦うのはシンドイなあと思うわけです。

しかし一方で、ミャンマーのマジョリティにしてみれば、欧米の人権界隈のみなさんがアジア人に向ける上から目線にはふつふつと溜まっているものがあるわけで、上記事情は間違いなく上から目線とうつるわけです。本来なら、ここで、我らがNHKや民放各社あたりが上記イラストの右側にカメラを向ければとも思うのですが、これも数字とれないだろうなあ・・・

 

https://www.irrawaddy.com/news/burma/death-toll-rises-rakhine.html

www.irrawaddy.com

 以前、ヤンゴン駅の横で見かけた西側テレビマン⇩

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 フェイスブックアカウントお持ちの方は現場写真をこちらミャンマー人のFBからご覧いただけます。日本のSNSなら閲覧注意のクレジット入れるレベルですので医療関係ではない方はご留意を。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=353862285034230&set=pcb.353862401700885&type=3&theater

 

 

ミンアウンフライン将軍のニッポン外遊記(将軍FBから)

ミャンマーの大将軍、ミンアウンフライン将軍ご一行の日本ツアーが終了しました。金閣寺・二条城・新幹線・お台場・屋形船・ミャンマー大使館。FBからかいつまんで紹介。

 

ミンアウンフライン将軍のフェイスブック。かつての日本訪問では、スカイツリーやら明治神宮やら鎌倉大仏やらとともに、当時の統合幕僚長から日本刀(!)のプレゼントを満面の笑みで受け取るところまで世界に発信されてましたが、今回は・・・

まず基本はこの人。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、立ってる(複数の人)

 

金閣寺でツーショット!

画像に含まれている可能性があるもの:1人、空、屋外

 

ダイハツ工業
画像に含まれている可能性があるもの:3人、立ってる(複数の人)、スーツ

 

麻生さんと仲良し!(財務相主催夕食会)
画像に含まれている可能性があるもの:4人、、スマイル、立ってる(複数の人)、スーツ、室内

実ははずしちゃいけないのが、将軍の大大大のお友達、笹川陽平氏。
妙に天井が低いのは、屋形船を借り切って世間一般の目にふれないようにやっているからです(でも将軍のお付きが世界に発信してしまう:笑)。何をあげてるのかな。日本刀じゃなさそう。

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舞妓はんも歓迎!

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在日ミャンマー大使執務室もアップ。大使室は第三次防衛線。ふつう、こんなの世界に発信しちゃだめなんですけどね(苦笑)。

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あと、カメラをまわすお付きの人の好みでアップされる「将軍以外のもの」。新幹線車窓が結構長かったですが、もうひとつ、「フジテレビ」がお気に召したようで2回登場します。

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最後は8/7に無事ヤンゴン空港に戻り樋口大使の出迎えをうけるところで終了します。

ここにはアップしませんでしたが、財界のおじいさん達もいっぱい寄ってまして、その名前も読み上げられています。私としては、おじいさんは仲良し笹川陽平氏ぐらいにしといて、バリバリとミャンマーでビジネスやってる中堅若手に会わせてあげた方が良いのにと思いました。

 

www.myanmarinfo.jp

 

https://www.facebook.com/seniorgeneralminaunghlaing/?fref=ts

ミャンマーで人気下降傾向のタナカがタイでブレイクする!?

ミャンマーの女性の顔から少しづつ退潮しつつあるタナカ。しかし隣国タイでトレンディなことになるかもしれない・・・という仰天報告。

ミャンマー女性の顔に定番のタナカ。しかしヤンゴンの中心、たとえばミャンマープラザやらスーレープラザやらではほとんど見かけず、そこまでファッショナブルでもない場所でもヤンゴン訪問のたびに退潮は目に着くタナカ。少なくとも私のヤンゴンで交際範囲のミャンマー人の顔からは2015年あたりを境に完全消滅しました。今や私がタナカに接することが出来るのは東京は増上寺のミャンマー祭、ミャンマー大使館のひとが1人300円で塗ってくれるやつぐらい(これは男でもべったり塗ってくれます:笑)

もちろんヤンゴンでも、出稼ぎにきたイナカの人はまだまだこんな風に気前よく塗られているのが見られますが。

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そんなイナカのタナカになってる現状、しかし滅亡への途をたどっているわけでもないらしいです。タイでトレンディなファッションになりつつある(!)のだとか。

タイに本拠をおくBritish dispensary社は涼感用粉末剤(body cooling powder)にタナカ成分を使用、就寝前やシャワー後の需要を見込んでいます。また、ミャンマー同様に顔に直接塗りたくる用法もタイ発の新トレンドになりそうだと(it could be a new fashion trend from Thailand)鼻息荒く語っています。Everyday happy社は石鹸・ボディパウダー・ファウンデーションとともにタナカを入れた製品を市場投入。

「タイ発の新トレンド」には吃驚しましたが、10年後、タナカは「タイの最先端トレンディな富裕層とミャンマー農民のもの」になっているのでしょうか・・・

「タイの最先端トレンド」の地位を確立すれば、ひょっとして原宿の、渋谷の、難波の、雑貨屋さんの店頭をかざり日本のファッション誌にタナカを塗りたくったモデルが登場する・・・という、現状ミャンマーローカル限定なら絶対あり得ないシーンも夢ではないかもしれません。

シースはイラワジ↓ 

www.irrawaddy.com

 

日本で大騒動の「ヒアリ(火蟻)」ミャンマーはこうなっている

多少なりとも日本の報道に接しておられる方は、ヒアリ(火蟻)で大騒動になっていることは把握しておられると思います。尼崎・神戸港・大阪港・名古屋港・東京港・横浜港、そして内陸部の数か所。ではミャンマーではどうなのか。

日本のヒアリ騒動は大変です。メディアには「殺人毒アリ」「最凶の生物」の見出しが躍ったりしています。とはいえ、まだ入境初期で、刺されてアナフィラキシーショックを起こして亡くなった・・という人は出ておらず、救急システムと医療システムと国民皆保険がしっかりした(119番で無料の救急車がすぐ飛んできて、24時間救急受け入れ病院がそこかしらにあって、保険証示せばさしてお金の心配なく躊躇なく受診を決断できる)日本ではそうそう手遅れになる人は出ないだろうと見ています。

さて、ミャンマーでは・・・

その前に基礎知識をひとつ。

いま日本で騒がれているヒアリ、学名は
Solenopsis invicta  というものです。通称 fireant Solenopsisというのが属の名前です。

これは中南米原産で、貿易のなかで船荷に紛れて米国・中国・台湾・オーストラリアに上陸して定着しました。幸い、まだミャンマーでは報告がありません。これに刺されると火にあぶられるような痛みがありますから、いくらミャンマー人でも「定着しているのに見過ごされる」ことはないでしょう。

しかし、安心するのは早い。

同じ属のSolenopsis geminata というのがミャンマーにもいるのです。通称tropical fireant。直訳すれば熱帯ヒアリとなるはずですが、アカカミアリと日本語名がついています。これの毒成分、抗原となるのが4種類。その一部がヒアリと酷似していて、交叉反応を示します。交叉反応とは、まったく同一物質ではないけれど化学構造が酷似をているものを、われわれの免疫機能が「同じものだ!」と誤解して反応してしまうことをいいます。

前記のアナフィラキシーショックは、初回刺されたときに、その毒成分に対する抗体ができ、二回目に刺されたときに過剰反応してしまうのが原因ですが、この交叉反応がおこると、初回にもかかわらず二回目だと認識してしまうことになります。

つまり、ミャンマーに棲息するアカカミアリ(Solenopsisさん家のgeminataクン)に刺され、以降、米国・中国・台湾・オーストラリアで(ここに、将来の日本で・・と付け加わらないことを願ってますがまったく予断を許さない)ヒアリ(おなじSolenopsisさん家のinvictaクン)に刺されたときにリスクがあるかもしれないというのは覚えておいて損はないでしょう。ミャンマー生活中に、アリに刺されて痛い思いをしたことがあれば忘れずに、将来、受診するときには申告してください。

刺されてしまった!ときの処置は以下のとおりインプットしてください。ハチにも共通して応用できます。(名古屋TVモニターから)

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以下、参考サイトです。私がテレビやラジオで話したものや、参考論文を訳したものなどです。

フジテレビ ネットメディアで話したもの(文字おこし)です。

www.houdoukyoku.jp

TBSラジオで話したものです(ネット環境によりますが、音声が聞けます)

www.tbsradio.jp

同上、動画です。ネット環境が比較的安定している方はこちらでどうぞ

www.houdoukyoku

blog.goo.ne.jp

 

www.myanmarinfo.jp