ワンコインで功徳を積む方法、2回目は「金箔」の使い方。①自分で仏様に貼り付ける方法 ②ゴンドラで仏様に届けてもらう方法 があります。
こうやって、自分の手で直接仏様にペタンと貼り付けるのが、功徳を積んだことがしっかり実感できて、私的には好きです。(写真はシュエダゴンパヤー)
まず、パヤーの中に、金箔を売ってるデスクを探します。金箔はおおよそ7cm四方の赤い紙に挟まれて売っていますから、まずはこの赤い紙を探します。(写真右)
風鈴とセットじゃなくても、金箔単独でも買えます。1枚200~300チャット程度の値段を言われることが多いですが、まあ、これは商取引ではなくて寄進で功徳を積むことですから、1000札でも5000チャット札でも渡して釣りは要らねえ!とやるのも一法でしょう。
糸を切って中身を取り出すと、厚さミクロン単位の薄い薄い金箔が出てきます。風が吹いてきたら飛ばされそうな軽さですが、まあ、ミャンマー庶民のお財布事情にマッチしたボリュームに設定されているわけですから理解しましょう。赤い紙は捨て、中から出てくる茶色の台紙を持って仏様に一礼し、台紙の端をもって金箔本体を仏様の体に接触させ、台紙の裏側から人差し指でしっかりと圧迫して金箔を固定します。顔面でも胸腹部でも四肢でもお好みの位置でよろしいですが、頭のてっぺんに貼ってる人は見かけません。ミャンマー(に限らずタイなどでも)で頭部には精霊が宿るから触るのはタブーという思想自体は、上座部仏教とは別のような気がするのですが(いや、その通りだという方はご教示ください)、現実に、ミャンマー人を観察していると顔面または胸腹部、肩部などに貼る人が多いようです。
貼るべき仏様は、その時その時で指定があるようなのでスタッフに聞いてみましょう(英語が通じなくても、金箔の赤い紙見せれば意図は察してくれる)。間違っても、白い仏様に貼り付けたりしないように。
もうひとつは、ゴンドラで届けてもらう方法です。パヤーによっては、おもちゃのロープウェーみたいなのを設置しているところがあります。メジャーどころじゃなくても、(地球の歩き方には載っていないような)中小パヤーでも時折設置されているところもありますから、スタッフかお坊さんに聞いてみると良いでしょう。(写真はスーレーパヤー)
購入した金箔を、中身を取り出さず赤い紙のままゴンドラにセッティングします。
セッティングしたら、おばちゃんに合図すると、ハンドルをぐるぐる回してくれます。それとともにゴンドラは仏塔に向かってゆるゆると登ってゆきます。山頂駅側には、受け取り役のような仏様がまつられていますのでそちらの方角に祈ります。
金箔の作業を見届けたら、自分の誕生「曜日」の仏様のところに行って水をかけて戻りましょう。そういえば、日本の水かけ地蔵、昭和の頃はもっとあちこちにあったように思いましたが減りましたね。
【ご注意】
外国人観光客が一定数いるパヤーでは、案内するだとか、ワタシトモダチだとかで擦り寄ってくる輩がいます。観光地の世界標準に比べその数はまだまだ少ないですが、ご注意を。寺院スタッフのおばちゃんが、向こうから歩いてきて寄付を強要なんてことはありません。向こうから寄ってくるのは(観光地の世界標準どおり)あやしい人です。