ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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少数民族連合軍を「テロ組織」としようという提案・・・民族和解の行方混沌

ここのところの、北部で散っている不穏な火花にからみ、ミャンマー軍事大臣の提案、北部同盟を「テロ組織」と認定しようと国会提議。

軍大臣Lt-Gen Sein Win氏。11月にミャンマー軍との交戦になった4組織を含む連合

Kachin Independence Army (KIA), Ta’ang National Liberation Army (TNLA), Myanmar National Democratic Alliance Army (MNDAA) and Arakan Army (AA))

 をテロ組織と認定することを国会に提議。
この連合の攻撃で5000人の避難民が発生しており、今回の攻撃で公共物のみならず、非軍事施設の被害、一般市民の死傷者を出していることが理由。

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ここのところの少数民族軍とミャンマー国軍との衝突で危機にさらされている和平プロセス。ここが滞ることによる二次的影響はさまざまに広がります。

現在、少数民族和解はアウンサンスーチー氏の最優先課題ですが、ここが片付けば次に保健衛生分野に本腰が入れられますし、そうでなければ遅れる。ミャンマー政府は2030年までに全ての国民が医療にアクセスできるように(これをUHC:Universal Health Coverageといいます)と目標をたてていますが、玉突き心配です。う~ん。

 

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