ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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アラカン軍の存在感が急拡大したワケ

ラカン州といえば、注目度急上昇がアラカン軍(AA)。ベンガルの皆さんのARSAテログループは知られるものの、AAの知名度はいまひとつでした。が、警察署襲撃で存在感拡大しているわけは・・・イラワジ紙の解説。

 アラカン軍(AA)の9周年記念動画。そのクオリティの高さに驚愕です。
(制服女子のお好きな方もどうぞ)

www.youtube.com

ここで注目されるのが、出てくる武器にたっぷりカネがかかっていること。M60自動小銃だ、MRADスナイパーライフルだと、タイーミャンマー国境のブラックマーケットでは相場1万ドル/丁ぐらいで取引されている高級品をバンバン打っています。

このリッチなアラカン軍、その急成長ぶりでも注目を集めています。カチン州Laizaでわずか69人の決起ではじまったアラカン軍、いまや7000人規模にふくれあがっています。

なんでこんなにリッチなの?となりますが、カチン州の独立軍(KIA)やワ軍の支援を受けつつ、国外出稼ぎアラカン人が数千チャットの義援金を送ってきたり、誕生日に4万チャット送ってきたり、麻薬密売をやってるらしかったり(2017年にアナン元国連事務総長率いる調査チームのレポートにも、AAと薬物ディーラーの関係が書かれている)、資金源は様々のようです。

2015年にミャンマー軍が空爆をおこなった際には、対空砲をプレゼントしてくれる篤志家があらわれたり・・・

そんなこんなで、前述の1丁100万円もするぴかぴかの最新銃(イスラエル軍ノルウェー軍も使っているのだとか)をバンバン打てるほか、装備もしっかり、家族の福利厚生もしっかり整っているとか。

そんなリッチなアラカン軍が、ベンガル系のみなさんのARSAテログループと提携してるかも(コンタクトしてるらしき)噂も出ている状況下、ミャンマー軍にとって難敵になりつつあるようです。

3つ巴の睨み合い、アラカン州はさらにキリングフィールド化してゆくのでしょうか。 

 

https://www.irrawaddy.com/news/burma/analysis-arakan-army-powerful-new-threat-tatmadaw.html

www.irrawaddy.com