ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーの青年ボランティアのトイレ掃除が複数メディアで報道される意味

ミャンマーの青年ボランティアグループが病院のトイレ掃除に励んでいます。the public charitable grant Rangoon youth(byグーグル翻訳)。

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場所は赤れんがの美しいヤンゴン医大1病院

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で病室もきれいにぴかぴかに。

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さて、これらの写真を背景裏読みしてゆきましょう。

これまで、トイレ掃除の風景がマスコミ報道に詳細に載るのは見たことがありません。初めてです。ミャンマーの公衆トイレはかなり悲惨な状況であることも(一時期の中国ほどではないとしても)散見される一方で、それをきれいにする行為についてはあまりかえりみられてきませんでした。

これらの写真を見ると、そこに記されたクレジットは、イラワジ紙と7Daysのものがあります(さらにEleven media も追加)。つまり、この病院トイレ掃除現場に、少なくとも3社以上の複数メディアが詰めかけているのがわかります。さらにソースを見ていると(他社)カメラマンがしっかり写りこんでいるものもあります。もっといるのでしょう。

模範的トイレ掃除風景を、複数メディアを使って流す・・・そこには、公衆道徳を社会に行き渡らせたい、民度を上げたいという当局の強い意志が読み取れます。

北京オリンピックの少し以前の北京の街で、地下鉄ホームにいきなり並び位置が描かれ、「文明乗車」の標語があふれたように、これから民主化がさらに進む(と期待したいところの)ミャンマーが洗練された国に一歩一歩すすんでゆく努力。見守ってゆきたいと思います。

写真ソース: 

https://www.facebook.com/IrrawaddyBurmese/

https://www.facebook.com/7daynews/?fref=nf

https://www.facebook.com/ElevenMediaGroup/