ミャンマーのケンタッキー1号店。ボージョーアウンサン通りに面する1号店の前はあらゆる社会的階層が通りますので、その中から店内に入ってくる人種はいかばかりか、定点観測すればミャンマー人懐具合の連続的定点観測になるのではないか・・・との仮説のもと、開店間もない頃から訪問のたびに連続アップしています。今回は2018年2月の状況。
今回目立ったのは、「店の前に店がオープンしてること」でした。
店の前のガラスのところに、ちょうど腰をおろせる段があります。青い目の観光客などがよくベンチ代わりに腰をおろしているのですが、ここが商売の場になっている。
私が窓際で人間観察しながらフライドチキンをほおばっていると、店内には入ってこれそうにない風体のおじさんがどっかと座りました。
すると、おやおや、カバンの中身を並べ始めました。
なおも観察していると、並べてからわずか10分後に最初のお客が寄ってきました。
結構したたかに値切り交渉をしているようです。
そして並べてから15分後ぐらいには、もう売れて現金収入を手にしたではありませんか!
店の前には警備員がいますが、とがめる風もなく、店の外のことはまったく無関心です。
店内の様子です。前回、2017年9月分で報告したように、2000~3000チャット台の低価格セット路線に舵を切っていますから、ちょっとおこづかい多めの若年層が(以前から見られたけど、もう少し)増えているようです。(隣はお子様連れ)
低価格セットではない、満腹になるセットはこんなお値段です。
下膳台の位置、一般店員の動きなどは開店以来、まだ変化がありません。
(日本同様に、お客が下膳台にセルフサービスで片づけるようになった時が、庶民化の目安と考察しておりますが、いまだそうはなっておりません)。
ミャンマー人客が立ち去った直後はこんな様子です。
日本人(私)がトレイを持って下膳台に向かって一歩踏み出すと、ササッと店員が寄ってきてうやうやしくトレイを受け取るのも変わらず。
2階のベランダは、暑いので人気薄です。それだけにカップルが邪魔されずに2人だけの時間を過ごせます。
ちょっと残念なのは東側がヒンズー寺院と密着していて、ガラス掃除が不可能なこと。だから東側の窓は訪問するたびに不透明の度を増してゆきます。
この国で「ハンドメイド」を売りにするって、ちょっとズレてるんじゃないでしょうか。おそらく米国人支社長あたりが考え付いたことでしょうが、こういう国では清潔なオートメーション工場で人の手に触れずにつくられてます・・ぐらいの方がアピールするのではと思います。
値段表@2018.2
2018年2月の様子、店内はやや若年層が増えたものの大差には至らず。店外、店の前は急速に庶民化。