ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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日本のデング熱輸入例、ミャンマー発は5位だけど渡航者のリスクは世界一かもしれない

ミャンマーの病気

日本の国立感染症研究所(感染研)から、「 日本の輸入デング熱症例の動向について」というレポートが出ています。ミャンマーはメダルこそ逃したものの、渡航者あたりでみればダントツになりそうな勢いです。蚊にはご注意を。。。

感染研から発表された数字はこの通りです。
ミャンマーからは、軍事政権最後の2011はゼロ。民主化され”ミャンマー詣で初年”の2012年にいきなり6例。翌13年も6例と横ばいの後、2015年には16例に倍増以上です。

他国と比べてみましょう。インドネシア・フィリピン・タイ・マレーシアあたりがメダリストです。2015年のデータではフィリピン>インドネシア>マレーシア>タイ、その次点がミャンマーということになります。でも、現地にいる日本人数(在留邦人数)はまるで違いますね。ミャンマーより上位の国々はいずれも「万の単位」、ミャンマーと一桁違う数が在住しています。 さらに観光客となると(データはないものの)たとえばタイへバカンスに行く人数はミャンマーに遊びにゆく人数と比べて実感として2桁ぐらい違うかもしれません。

【追記】外務省海外在留邦人数調査統計、2015年10月現在の在留邦人数の数字です。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000162699.pdf

ミャンマー   1776人 (輸入例16例)
インドネシア 18463人  (同 66例)
マレーシア  22774人  (同 75例)
フィリピン  17021人  (同 27例)

分母がこれだけ違う中で輸入例数はせいぜい4~5倍どまり。さらに観光客まで入れれば割合の差はぐっと広がります。

ミャンマー渡航者ひとりあたりのリスクは、世界一といってもよいかもしれません。
現地では蚊にご注意。

デング熱を媒介するネッタイシマカ・ヒトスジシマカの行動様式は、昼間~夕方にかけて吸血。また、普段はやぶに棲息していて吸血対象の動物が50cmぐらいに近づくと行動する「まちぶせ型」です。したがって、昼間に草木の生えているところから数メートル以上距離をとればリスクはずっと減らすことが出来ます。そして長袖長ズボン、虫よけスプレーでしっかり自衛してください。 

 

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21世紀のパンロン会議を前に波高し

 少数民族との和解をめざしアウンサンスーチー氏主導の「21世紀のパンロン会議」。8月31日の開催を前に、少数民族リーダーたちが何やかや注文をつけて、波高しの雰囲気です。

1947年にアウンサン将軍がシャン・カチン・チン族の頭領たちと合意を交わしながら翌年暗殺されてしまった遺志を引き継いで、アウンサンスーチー氏が民族和解を目指す21世紀のパンロン会議。しかし、一体誰が招かれるのかえ? と癖のある方々がいろいろイラワジ紙に語ってみたりと前途は平穏ではないようです。

9民族から成るUnited Nationalities Federal Council (UNFC)スポークスマンNai Hong Sar氏は、一体誰が招かれるのか聞いていない。あらかじめ明らかにして調整されるべきだ、会の開始までに聞きたいことは山ほどあるとブツブツ。

関心は、一部民族が署名拒否している停戦協定NCA(National Ceasefire Agreement)に署名した民族だけが招かれるのか、それともワ族のように署名していない民族まで含めて招かれるのかという点。それが明らかになれば出席するけれど・・と含みを持たせています。

前政権時に組まれたUnion Peace Dialogue Joint Committee(UPJDC)をそのまま進めてゆくだけでは道を誤るよとのウォッチャーの声も紹介されています。

まあ、そうは言っても会議開催前に新方針を明らかにすれば、そっぽを向いて足を引っ張る向きも必ずや出てくるでしょうから、アウンサンスーチー氏が方針について黙秘を貫いているのもわかる話ではあり、前途予想つきません。

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そんな中、会議に先立つ実務者会議も政党・軍・政府が参加して行われています。

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http://www.irrawaddy.com/burma/suu-kyis-rushed-peace-conference-worries-ethnic-leaders.html

 

ようやく始動したミャンマー版110番は、「199」にかけよう

ミャンマー生活の知恵 ミャンマー軍および警察

日本の110番に相当するミャンマーの緊急ダイヤル「199」番が今年2015年7月4日にヤンゴンで運用開始してから1か月ちょっと経った様子。

 

ダイヤル199センターは、総勢48名がシフト勤務。1年365日24時間運用です。
ヤンゴンの47警察署と結ばれています。
7daysの記事によれば、泥棒から蛇に噛まれたまで様々な用件でひきもきらず、1日平均1800件ほど通報があるとか。

なかには不適切なコールもあるようです。2017年から、携帯のSIMカードについて登録が義務付けられるようになり(注:これまで登録の仕組みがなくて、SIMカードを安価に買ってしまえば、いたずら電話をしようが犯罪に使おうが特定されることはなかった。その点でも一歩進む予定)、そうすれば不適切コールも減るだろうとの見通し。

コールセンターの様子は「素朴」のひとこと。パソコン端末もなく、通報のたびにボールペンで紙に記録を書いています。おそらくはここらへんも、将来、一夜にしてガラリと変わるということがあるのかもしれませんが・・・

警察への電話は「199」(または01 2323 199)、おぼえておきましょう。

 

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ソースは7Days

199 ျပန္လာၿပီ | 7Day Daily - ၇ ရက္ ေန႔စဥ္ သတင္းစာ

http://www.7daydaily.com/story/72438

 

 

「はしか」でバタバタ子供が亡くなる現実が明らかになった(ナゾの病気騒動の顛末)

ミャンマーの病気

先日紹介した、ナガ州で30人以上の子供が謎の病気でバタバタ亡くなっていることが国外からの報道で明らかになっている問題、顛末は麻疹(はしか)だったということで決着。

 

詳細は先日の記事をご覧いただくとして、ナゾの奇病が麻疹だったというのは、これはこれで大変ショッキングなことです。

1.そもそも麻疹に感染するという時点で、ワクチン接種が行き渡っていないことの証明。欧米先進国では、予防接種が行き届き、麻疹撲滅している。日本は先進国としては一歩遅れて(途中、カナダへ行った修学旅行生が旅行中に集団発生してカナダ当局に批難されるという国際的赤っ恥なんて歴史を経つつも)、なんとかWHOの麻疹撲滅認定に漕ぎつけている。しかしミャンマーナガ州では麻疹ウイルスが暴れ放題だということが分かった。

2.麻疹の診断能力がない。この病気にはコプリック斑だとか二峰性発熱だと発疹だとか、まあ30年前に卒業した管理人でさえ、学生時代に試験のヤマだっ!とネジを巻かれた(口頭試問で出てこなくてどやされた)思い出があるのですが、そういう知識が現地医療にはなく「ナゾの奇病」になってしまう。→血液検体を都会に送って初めてわかる

3.小児科の全身管理能力がない。麻疹だと診断できたとして、特効薬があるわけではない。発熱の管理、脱水の管理、重症化の把握、環境管理・・・ということがキチンとできれば、実は2.の診断の遅れは少々なら挽回できないこともない。麻疹と診断できてなくても対症療法やってるうちに持ち直す可能性。しかしこの部分もダメだったことが分かった。

 なお、この病気は小児期に感染もせず予防接種もせず(あるいは効力切れ)、大人になって罹るとかなりキツイことになります。ミャンマーで麻疹ウイルスが暴れ放題なことが明らかになりましたので、上記に該当する方はあらかじめ赴任前に接種受けられると良いかもしれません。

また、予防のひとつとして「ひとごみに入らない」ことも重要です。2014年米国LAのディズニーランドで、どこかの国から麻疹が持ち込まれ、その人込みで感染した人々が帰宅してカルフォルニア中に麻疹が発生してしまったという一大事件がありました(こういう大勢が集まる場所を介してというのをマスギャザリングといい、メッカ巡礼・オリンピック等々で公衆衛生関係者をにぎわせる一大テーマになっています)。ヤンゴン駐在では、人ごみを避けようという意志があれば、それは東京より容易なことでしょう。意識いただければと思います。

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画像ソース:近畿大学保健管理センター

麻疹の解説

麻疹(ましん)|目で見てわかる子どもの病気|子どものホームケアの基礎

ソースはoutbreaknews

Myanmar outbreak mystery solved: Measles behind deaths of 30 plus people in remote north | Outbreak News Today

 

2万以上のいいね。またまたタンシュエ孫のFBにミャンマー中が沸いている

ミャンマーの要人たち ミャンマー人が話題にしてること

ミャンマー人がもっとも注目しているFBのひとつ、タンシュエ氏の孫。
しばしば度肝を抜く画像をアップして目が離せませんが、今回アップした動画はもう・・・百聞は一見に如かず、まずはクリックしてご覧ください。

URLは

https://www.facebook.com/Chelseafc0014/videos/1396713357012467/

www.facebook.com

実はこれ、パロディになっていまして、原作はこちら。英のバンド、The FiveのUntil the Time is Throughのプロモーションビデオです。
見比べてみてください。

Five - Until the Time Is Through - YouTube

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驚くことに、原作と比べてまったく遜色ありません。明らかにプロがつくっています。
これだけの俳優を集めてこれる財力とあわせて、ただ嘆息なのですが、ミャンマー庶民もなぜかこのお方の湯水のごとき・・・にはあまり怒らずに2万以上の「いいね」がついていたりします。

タンシュエ孫の行動には興味が尽きませんが、それに対するミャンマー庶民の反応にも興味が尽きません。

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原作のFiveについてはWiki参照ください。

Until the Time Is Through - Wikipedia, the free encyclopedia

 

 

ミャンマー・ナガ州で小児30名以上がナゾの病気で亡くなっていると国際報道に載っているが・・・

ミャンマーの病気

ミャンマーの外側から国際報道で伝わってきた「ミャンマーの子供が詳細不明の疾患で30名以上バタバタ亡くなっている」話。

ミャンマーーインド国境のナガ州で、6月中旬から正体不明の(感染症と目される)疾患で少なくとも30名以上の子供がばたばた亡くなっていると、現地当局者の声と伝える形で、カナダCBCやアジアタイムズなどが報じています。血液検体はザガイン州に送られて結果待ち。

現地はミャンマー最貧地区で医療施設も不十分、通常なら助かる疾患も重篤化してしまうと現地当局者の声。あわせて、今回の件でもミャンマー政府からまったく支援を受けていないと言っています。

以上事実関係。

さて、この、「子供がバタバタと亡くなる正体不明の奇病話」はアフリカあたりでは時々報じられてきます。よくあるパターンは、マラリアです。次いで消化器感染症あたり。これらは適切な投薬とケアがあれば本来回復すべきで、日本国内で亡くなることはまずありませんが、しかし、その両者ともないのが途上国の中のさらに最貧地区。

ただ、この記事によれば呼吸困難を主訴とするとも書いてあり、鳥インフルエンザなども視野には入ってきます。ここらへんが遺伝子変異をともなうと、かなり気になる話にもなりうるわけで、正式な結果発表が待たれます。 

 

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At least 30 children dead in Myanmar from unknown disease - Health - CBC News

Disease kills more than 30 children in remote Myanmar - Channel NewsAsia

 

TBSへの署名運動、まだの方はこちらのサイト御覧ください

ミャンマーのおすすめサイト

ミャンマー人は既婚男性が母親に抱きつき胸に触れるというTBSの番組に、在日ミャンマー人社会(に限らず)が沸騰している問題。署名サイトが立ち上がり1万署名まであと二息ほどです。よろしければどうぞ。

いま在日ミャンマー人社会が地団太ふんでる問題。昨日も都内で、とあるミャンマーと話しているときもこの件話題になりました。

TBS系の番組で「家族の生活習慣など(※例えば、結婚している28歳の息子が母親のおっぱいを揉むこと、上半身裸になった父親が義理の娘に背中を掻いてもらうこと、息子が母親を寝る前にハグすることなど)に関する話が取り上げられました。(原文ママ」ということがあり、ミャンマー人社会が動揺し憤慨し署名活動を展開しているもの。

隣国の国々とは異なり、ミャンマーの人々はこういう扱いに慣れておらず、ある意味ナイーブでもあります(要望は謝罪と賠〇なんでことはもちろんなく「面談などで直接話をする機会を設けて」とまあ、素朴で控えめです)。やはりここは(署名運動で要求されているように)きちんと面会して説明すべきでしょう。

署名は、日本人の多くが賛同して7600人あまり(執筆時点)です。
まずは署名サイトの趣旨文からご覧ください。

 

www.change.org

https://www.change.org/p/tbs%E3%82%88-%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%84%E3%81%86%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%88?utm_source=action_alert&utm_medium=email&utm_campaign=622808&alert_id=XjoXrjeNsd_D6yKVAvwLIQU0J8MvH35nkq0AFh%2BK6B490lzmsFDg2w%3D

(以下、一部コピペ)

要 望 書 

前略

不躾なお手紙をお許しください。日本在住ミャンマー人の率直な声をお伝えしたいと思います。

2016 年 5 月 24 日 19 時 57 分、TBSテレビで放送された番組「世界の日本人妻は見た」の中でミャンマーに嫁いた日本人妻が紹介されました。58分間の放送では、ヤンゴン市に住んでいる日本人女性がミャンマー人男性と結婚し、2人の結婚生活の様子や、男性の家族の生活習慣など(※例えば、結婚している28歳の息子が母親のおっぱいを揉むこと、上半身裸になった父親が義理の娘に背中を掻いてもらうこと、息子が母親を寝る前にハグすることなど)に関する話が取り上げられました。しかし、それはその家族独特の生活習慣であって、多くのミャンマー人に共通する生活習慣ではありません。放送された内容はあくまでその家族の生活習慣に関するものです。しかし、番組の司会者たちはこれを一般化するようなコメントを繰り返しました。あたかもそれがミャンマー人の一般的な生活習慣であるかのように意見を述べている箇所が何回も流されました。そのような正確でない意見を述べているのを見たミャンマー人のみならず、ミャンマー人と親しくしている日本の方たちも非常に不愉快な思いをしました。もちろん、納得もできません。その正確でない内容の放送を見られたであろう、数多くの日本の視聴者の方たちが在日ミャンマー人たちに対して偏見を抱いてはいないか、そして社会的な問題が引き起こされないか、懸念が拭えない状態です。

番組中の誤解を与えるような言葉使いやコメントなどにより、日本の小中高などで学んでいるミャンマー人子女への悪影響も考えられます。いじめの問題に発展する危惧さえあります。また、さまざまな職場に採用され、働いているミャンマー人も周りの日本の同僚から嫌な質問をされたり、差別的な扱いを受けたりするような問題が発生しています。この放送のために日本で生活している大勢のミャンマー人たちは、屈辱を受けたり不愉快な思いをするなどの深刻な問題を抱えています。(以下、サイトへ)

 

ミャンマーのe-VISA、2016年7月時点の所要時間は12時間ちょい

ミャンマーのビザ取得

e-VISA の所要時間。

今回の手続きでは、

申請受付(受取通知のメール)7/27 0:10

発給(ビザが添付ファイルで送られるメール) 7/27 12:27

所要時間は12時間17分でした。

いま、暑い暑い、雨もザーザーなミャンマーは観光としてはシーズンオフです。ビザ発給件数はピークではないので、こういう時間で発給されたということかもしれません。必ずしも「早くなる一方」なわけではないと思われますので、申請する方はたっぷりと余裕をとりましょう。たっぷりと。

www.evisa.moip.gov.mm

 

 

蚊対策の産経記事、取材コメントしました(2016.7.12)

マスコミでのコメント・取材・執筆・出演 ミャンマーの病気

ミャンマーのみならず日本でも蚊のシーズンに入り、蚊対策の報道が出ています。管理人が産経新聞の取材コメントをしましたので、よろしければご参照ください。うまくまとまった良記事です。

ジカ熱やデング熱…蚊が媒介する病気は様々 「刺されない」対策しっかりと


最後の方で、「虫よけは2時間おきに塗りなおして」と発言しておりますが、これは、DEET濃度が12%までしか認可されていない日本向けの発言です。ヤンゴンでは20%は簡単に入手でき、店は限られますが80%もオーストラリアから入ってきていますので、それらを使えば2時間おき塗り直しの必要まではありません。

 

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 産経本紙のほか、sankeibizにも転載されています。

日本社会全体に、蚊は単に不快なだけではなく、防がなければならないものだという観念が、具体的な知識をともなって根付いてゆけばと願っています。

sankeibizのURLは
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/160716/ecb1607161708001-n3.htm

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(以下コピペ)

ジカ熱やデング熱…蚊が媒介する病気は様々 「刺されない」対策しっかりと 

海や山など野外で活動することが増える夏は、蚊も活発に活動する時期。蚊は、ジカ熱やデング熱日本脳炎などさまざまな病気を媒介する。これらの感染症が流行する地域へ渡航する人はもちろん、国内でも蚊に刺されないための対策をしっかりすることが大切だ。(平沢裕子)

 東南アジアで流行

 蚊が媒介する感染症には、ジカ熱▽デング熱▽ウエストナイル熱▽日本脳炎チクングニア熱マラリア▽黄熱-などがある。いずれもウイルスや原虫などの病原体を持った蚊に刺されることで感染、発症する。

 ジカ熱は、五輪開催地のブラジルなど中南米で流行し、五輪への影響が懸念されているが、関西福祉大の勝田吉彰教授(渡航医学)は「タイやフィリピン、ベトナムなどアジアでも流行している。日本国内へは往来の多いアジアから持ち込まれる可能性が高い」と指摘。海外で感染し、帰国後に発症した海外感染者は7人確認されており、空港では中南米やアジア地域への渡航者に向け、ポスターや電子看板で注意を呼びかけている。

デング熱も、シンガポールベトナム、タイなどアジアで患者が増加。今年は6月26日までの海外感染者が153人に上り、すでに昨年同時期(110人)を上回っている。

 ジカ熱やデング熱は2~12日の潜伏期間を経て発症する。主な症状は、ジカ熱は、発疹▽結膜炎▽頭痛▽倦怠(けんたい)感▽発熱、デング熱は、突然の高熱▽頭痛▽関節痛-などだ。厚生労働省東京検疫所検疫衛生課の永井周子さんは「どちらも多くの場合、症状が軽く、1週間ほどで治る。全く症状の出ない人も半数以上いる」と指摘する。

 ただし、デング熱はごく一部の人が重症化し、死亡することもある。また、ジカ熱は、感染した母親が小頭症の子供を産んだり、手足のまひを起こすギラン・バレー症候群を発症したりすることもある。小頭症リスクの高さから、厚労省は妊婦や妊娠予定の女性に対し、ジカ熱流行地への渡航を控えるよう勧めている。

ワクチン接種を

 日本脳炎や黄熱は、発症すると死亡のリスクが高く、予防のためにワクチン接種が勧められる。

 日本脳炎ワクチンは定期接種となっており、1期(生後6カ月~7歳5カ月)に3回、2期(9~12歳)に1回の計4回接種する。これとは別に、副反応報告を機に積極的な勧奨が差し控えられていた平成17年度から21年度にかけて、接種の機会を逃した20歳未満で21年10月1日までに生まれた人は「特例対象者」として未接種分を定期接種として受けられる。

 黄熱は、南米やアフリカなど流行地への渡航者は入国前にワクチン接種が求められる。

 性行為でも感染

 蚊が媒介する感染症の予防は、蚊に刺されないことに尽きる。東京医科大病院渡航者医療センターの浜田篤郎教授は「ジカ熱やデング熱を媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカは主に日中に刺す蚊。野外で活動することが多い日中の虫よけ対策をしっかりしてほしい」と注意を喚起する。

虫よけ対策には、長袖・長ズボン着用や虫よけ剤の使用が挙げられる。虫よけ剤は、「ディート」や「イカリジン」などの有効成分が含まれるものが勧められる。勝田教授は「最低でも2時間おきに塗り直して」と話す。日焼け止めを使う場合は、日焼け止めを塗った後に虫よけ剤を使う。

 海外の流行地域から帰国した人は、国内での感染を防ぐため、症状の有無にかかわらず、2週間は蚊に刺されないようにする。

 また、ジカ熱は性行為でも感染する。国立感染症研究所は、流行地に滞在中はもちろん、帰国後も8週間は性交渉を控えるかコンドームを使うよう呼びかけている。

 ■高濃度の虫よけ剤を迅速承認へ

 虫よけ剤は有効成分の濃度が高い方が長持ちする。しかし、現在、日本で販売されている商品は、ディート濃度が12%以下、イカリジンは5%以下。このため、厚生労働省は6月、ディートは30%、イカリジンは15%の濃度の製品が申請された場合、迅速に審査を行い、承認すると発表。これを受け、アース製薬フマキラーはディート30%の製品を申請中。不備がなければ、同省は9月30日までに承認するとしている。

 

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無差別発砲に出遭ったとき思い出すべき単純なこと:字幕つきビデオを見ておこう

ミャンマーの事件事故 ミャンマー生活の知恵

無差別発砲事件に出遭ってしまったときにとるべき行動。日本語字幕つきビデオです。
ミャンマー生活においても、ゼロとは言い切れませんし、イスラム教徒に対するあまり温かくない世論や怖いお坊さん問題もあります。一度は見ておいて損はない動画。

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=tCEuKEIbB_M

 

海外派遣者のメンタルヘルス 毎日新聞にコメントしています

マスコミでのコメント・取材・執筆・出演 ミャンマー生活のメンタルへルス

海外勤務者のメンタルヘルス。グローバリゼーションとともにそのすそ野は年々拡大して大きな問題になっています。派遣元企業は現地の状況に絶えず気を配り、ルーチンにコンタクト続けてメンタルヘルスを支援する必要があります。海外駐在員の自殺をめぐる紛争案件から、毎日新聞に取材コメントしました。

本文は下記ペーストのとおりです。
海外赴任者に対してどのようなケアが必要なのか、私がミャンマーに通いながらデータ集めをやっているのもその追求が目的のひとつです。そして渡航医学会や多文化間精神医学会では毎年活発なディスカッションが展開しています。

海外駐在員の人口に膾炙する「OKY(オマエガ キテ ヤレ)」という言葉に象徴されるごとく、日本の本社が現地の状況に無関心、あるいは情報を得ないまま現実離れした支持を出し(評価をし)、現地駐在員がますます疲れ果ててゆく問題。そして企業としてメンタルケアにもっともっと目を向けてゆくべきであるとの指摘はこれまでもいくつかのメディアでおこなってきたところですが、今回、有名企業の訴訟案件から取材をいただいたのは好タイミングでした。

今回の件で犠牲となられた若手社員の方には、心から哀悼の意を表したいと思います。

mainichi.jp

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<海外出張中の自殺>両親に解決金500万円で和解 - BIGLOBEニュース

 

軍事博物館でミンアウンフライン将軍とアウンサンスーチー氏のラブラブ写真

 トルコの軍事クーデター。大統領に反旗ひるがえした軍勢力、160人超犠牲だとかおぞましい報道が世界を駆け巡っていますが、それと対照的な画像がミャンマー発で流れています。アウンサンスーチー氏とミンアウンフライン将軍の仲良しショット。

なにやら美術館でデート中みたいな仲良しムードのこの2人、ご存じ国家顧問とミャンマー軍トップ。この2人が満面の笑みを浮かべてるツーショット自体は総選挙前から何かと流れていました。

歴史的経緯をたどれば♡ムードになるはずもなく、いまトルコで起こっていることが、今年総選挙後にこの国で起こるのではないかと懸念する声さえ(あの頃、一部で)あった位ですが、実際には見事な対照を見せています。殺しあってでも白黒はっきりさせるのではなく、なんとなーくもぞもぞと妥協しちゃうアジアの知恵を感じさせるショットです。ミャンマーも確実に「アジア人の賢さ」を身に着けています。 

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ところで、これらの写真はミンアウンフライン将軍のFBにアップされたものですが、現地各紙は同じ写真を載せています。つまりこの場にマスコミは呼ばれていなかったようです。

その他の展示物を見てみると驚くのがこれ。

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アウンサン将軍コーナーでお父上の遺品に見入る愛娘ですが、注目は展示物の方。後ろにかかっている巨大な額は、日本の旧帝国陸軍の制服ではありませんか! そして愛娘がじっと見入っているのも旧帝国陸軍軍刀(日本刀)です。こういったシロモノが日本国外で堂々と飾られている正式な(⇐ミリタリーおたくが集う同好の館はのぞくという意味)場所はここぐらいなものではないか。

いっそのこと、この博物館、外国人観光客に開放して1人$20ぐらい吹っかけても、ビルメロもミリタリーおたくも続々やって来て、結構もうかるのではないかと愚考します。

写真ソースはミンアウンフライン将軍FB

Senior General Min Aung Hlaing - 写真 | Facebook

 

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ミャンマー当局が象さんの密猟は許さんゾウ・・と張り切るなかで、ブッシュミート問題も透けてきた

ミャンマーの食事情(食材・グルメ) ミャンマー軍および警察 愛すべきミャンマーの動物たち ミャンマーの事件事故

象さんの密猟者捕物帳。ミャンマー警察が寝込みを襲って2人逮捕、3人取り逃がしという顛末。下手人たちは夜中に象の肉を保存作業していたとのこと、象牙だけじゃなくてブッシュミート問題も透けてきました。

アフリカの密林では密猟者とレンジャーとの戦いは熾烈を極めます。密猟者たちは象牙をちょん切って、さらに中国人ワルの手を経て高級印鑑に化けるという寸法ですが、ミャンマーでも同じことが展開しているとイラワジ紙報道。

イラワジ地方Bhamo Creekで警察が密猟者を急襲、銃撃戦のすえ2人逮捕し3人取り逃がし。いずれも象の肉を加熱し保存作業をおこなってから銃を置いて寝込んだところを急襲するも気が付かれて全員逮捕には至らなかった模様。

 その時、像の肉を加熱して保存作業をしていたと記事にはあります。つまり、密猟者たちが殺した像はただ単に象牙を取って中国人のワルに売り渡すだけじゃなくて、(この写真だけじゃ伝わってきませんが実際のところ)像の肉を食べる。食像行為にも走っているわけです。そして像肉の流通ルートもあるとか。

 

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こうした、森の中で仕留めた動物の肉を食らうことを「ブッシュミート」といいます。[bush meat]でgoogle検索、画像を出したら実に色々出てきます。
さしあたりこんなあたりでしょうか。

bush meat - Google 検索

これは2014年のエボラ騒動のとき大問題になりました。コウモリがもっていたエボラウイルスがヒトの世界に入ってきたとき、流行国(ギニア・リベリアシエラレオネ)の人々がコウモリを撃ち落として食べたり(実際に上記検索では、自分で撃ち落としたコウモリを喜色満面で広げて見せるJKの画像が出てきたりする)、サルを食べたりする伝統的食行動が大きな役割を果たしました。現地政府はブッシュミート禁止令を出しましたが、エボラ流行が終息し1年もたてば元の木阿弥。ただ単に禁止をかけてもうまくゆかない。それは貧しい森の住民にとって、ブッシュミートは現金を要しない貴重なタンパク源になっていて、それを取り上げれば(ただ禁止すれば)彼らの栄養状態に悪影響を及ぼすからです。効果的にやめていただくには、村落開発で養鶏や養豚などの技術支援をおこなってブッシュミートに代わる蛋白源を得るスキルを伝えることが必要。(実際、アフリカで活動する青年海外協力隊で、村落開発は人気職種)

私にとって、このブッシュミート問題はひとえにアフリカで出会う問題でした。上記に加え、コンゴ民主共和国への定期出張では、キンシャサの路上で自分が仕留めたサルを道行く車に突き出して「美味なサル、買わんかえ~」とやってる住民を毎回目にしては考え込んでいたものです。

今回イラワジ紙の記事で、このブッシュミート問題がアフリカのみに存在するのではなくミャンマーでも密猟した像の肉が重宝されてしまうということが分かったのは、重たい現実でした。ヤンゴン・ネピトーから始まる経済発展が、将来、村人たちに波及して像の肉に手を出す人がなくなることを願っています。

 

 

Dateline Irrawaddy: ‘We Have to Reform the Entire Administrative System’

怖いお坊さんの地雷を踏んだらどうなるか・・・進行中

ミャンマー人が話題にしてること ミャンマーの政治

怖いお坊さん・・・MaBaTha。ヤンゴン担当大臣が「我が国にMaBaThaは要らない」と批判したからさあ大変、支持者がヤンゴン空港に待ち構える騒動、イラワジ紙はstay tunedと言いながら継続的中継モードに。

誰もが腫れもの触る扱いの”怖いお坊さん”MaBaTha、仏教ナショナリストの面々の、虎の尾を踏んでしまったのがヤンゴン担当大臣Phyo Min Thein。出張先のシンガポールで厳しく批判したところ、出張から戻ってくるヤンゴン空港に支持者がプラカード持って待ち構えるは、怖いお坊さんたちがこんな鬼気迫る表情で緊急ミーティングに記者会見をやるわ、、

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なにかにつけてお坊さんたちが巨大な声をあげて騒動を起こす・・というのは、ある時代の日本史の授業でも聞いたことがあるような話ではありますが、逆鱗にふれると何が展開するのか、stay tunesです。

また、怖いお坊さんと同時に学生たちもまた、54年前の1962年7月7日の学生vs軍の衝突事件メモリアルデーとして大声をあげています。SEALDsの皆さんが60年安保OBのお爺さんたちと一緒に国会前でなにやら叫んでいたあの光景を連想していまいました。なかなかかまびすしい七夕の日であります。

 

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今後も何かにつけこの国の行く手に影響を及ぼしてゆきそうな大勢力、次は何をやってくれるのでしょうか。

ソースはイラワジ

Ma Ba Tha Supporters Protest Against Rangoon Chief Minister

The Irrawaddy - English Edition

 

 

アラカン州の住民呼称めぐる迷走・・・いわゆるロヒンギャと呼ばれるものも絡んで

ミャンマーの政治

ラカン州の仏教徒イスラム教徒の呼び方をめぐって、とっても微妙な感情がぶつかりあって迷走しています。

ロヒンギャ”という単語を大部分のミャンマーが極めて嫌がるのは以前も紹介したところです(私もミャンマー人の前でこの単語を口にしない)。

いまアラカン州では、そもそもマジョリティ仏教徒を含めてどう呼ぶか、怖いお坊さんのデモ行進まで起こって迷走しています。

ロヒンギャと称したらたちまち炎上するわけですが、そうじゃなくてベンガル人と呼べというのが大多数の主張。で、妥協策として出てきたのが「アラカン州の仏教コミュニティ」「アラカン州のイスラムコミュニティ」と対等に呼ぶ案。でもこれだと、いわゆるロヒンギャと呼ばれている人々は不法移民だというかねてからの仏教徒側の逆鱗にふれて大炎上。

大炎上をうけて、「アラカン州の仏教コミュニティ」なるニュートラルな呼び方もあきらめて、仏教徒イコール「アラカン民族 Arakan race」と呼びましょうとアラカン州当局は屈した模様。

今後このドタバタ劇がどう展開してゆくのか注目ですが、われわれ日本人としては(人権団体で頑張っておられる方をのぞき)、地雷を踏まないよう注意いたしましょうということに尽きます。

 

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ソースはイラワジ紙

After Protests, State Government to Use Only ‘Arakanese Race’