ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマー軍トップは日本でどうアテンドされたか:番外編 これはNG

ミャンマー軍トップが日本を訪問され、「おもてなし」シーンが将軍FBに。

神社仏閣編、定番編、同業施設内と紹介してきましたが、今回はちょっとよろしくないカット。

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浜松基地の体育館のようなところで武道のお稽古をお見せしているのですが・・・

パイプ椅子(!)に座らせています。これはダメダメです。

ミャンマーでは、どのような椅子に座らせるか、相当なるコダワリがあります。
この写真はヤンゴンはミンガラドンの軍事施設内でおこなわれたセレモニーのものです。その椅子は3種類用意され、上級者、中級者、下級者で歴然と区別されます。外来の客人にあてがうべき椅子はこれです。

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そしてチークの椅子の次の列から並んでいるのがお付きの人にあてがうべき椅子。

さらにその後ろ、(写真には写っていませんが)プラスチック製椅子が並んでいます。パイプ椅子やプラスチック椅子は、自衛隊でいえば二士とか一士という階級の方々にあてがう椅子です。

竹・梅クラスの椅子は、将軍のFBにちょうどこんな写真が載っていました。後ろのプラスチックの椅子が、若手向けにいつも置いてある椅子。つまり、自衛隊はこういう所に座らせちゃったのですね。

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あなたの会社でミャンマーのキーパーソンを招待するとき、その相手が(利権をもった)軍の出身者であることはしばしばある。そのとき、座らせる椅子を間違えると、プライドを傷つけてしまうかもしれないから、注意しましょう。

 

ビジネスの場においても、ここは間違えずに、相手のプライドを傷つけないよう注意いたしましょう。