ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマービジネスのヒント:あなたの会社名ブランド名を浸透させるヒント

 これはヤンゴンから車で1.5時間北上したダゴン地区にあるMental Health Hospitalの院内です。軍事政権終了後も、ついこの間まで外国人の見学一切お断りでしたが、ヤンゴン大学教授とコネクションつながり、行ってきました。

入ってみたら、いままで外国人をお断りしてたのは何だったの?と思うぐらい、キチンとした運営、食べきれないぐらい山盛りの病院給食、清潔なトイレ、仏像の鎮座する瞑想ルーム、フィットネス器具が並ぶ素敵なフィットネスセンター・・・という世界が広がっているのですが、それでもちょっとユニークな光景は見つかりました。

院内あちこちの案内板が、ほぼ例外なく「スポンサー企業のロゴ入り!」なのです。

 

第4病棟、気分障がい(躁病・うつ病)女性病棟は「SUNメディカル」社のロゴ入り。

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司法病棟(心身喪失や心身耗弱など、病気の症状で判断力が落ちて他人を傷つけてしまった人の入院病棟)も「SUNメディカル」。

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カウンセリング室しかり。

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もっとビックリしたのが、自分ところの「製品名をミリグラム数まで入れちゃった会社!」 処方箋かく医者に「私にもValparin Chloro 300mg torrent出して!」とせがむ患者さん、絶対いると思う(笑)。
(上のミャンマー語は撮影禁止と書いてあるそうですが、「ここ女性病棟だから病棟内の女性撮らないでね」という意味でしょう。ちなみに「撮影禁止と書いてある看板を撮る外国人」は案内してくれる人々に結構ウケて笑いをとってしまいました)

 

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図書室にゆけば本棚にも製品の名前が素朴に貼ってあります。本を読むたびにHEPALUCKYと。本そのものにも。

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本そのものにも。

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ミャンマーでは、ニッポンの常識ではおよそ考えられない場所にも広告が出来る現実があります。バスや鉄道とか、先進国の常識で考え着くところは飽和状態になりつつありますが、そういう常識から離れて、「毎日毎日、人々が目にする場所」「みんながじっと眺める場所」がないか探して、オーナーと交渉してみると良いかもしれません。上の写真で見ても、まだそれに気がついている企業は少数のようです。

教訓:ミャンマーで会社の名前や製品名を広告できる場所は、先進国の常識で考えられない所にもあり。常識から離れて見渡してみよう。