ミャンマーの観光業。トリップアドバイザー他の陰湿なミャンマーいじめの実態と、ミャンマー観光業自体の問題点。興味深い論評がイラワジ紙に載っています。
要旨:トリップアドバイザーは2018 Travelers’ Choice Awards for the best 25 destinations in Asiaからミャンマー関連を削除。一方でタイ・インドネシア・ベトナムはコンスタントにリスト入り(ミャンマーだけ仲間外れ)。対してロンリープラネットのベスト20カ国には入っている。トリップアドバイザーでアジア関連を執筆しているペンネーム “Prof. Victor”, にイラワジ紙が取材したところ、“Asia’s Top 25 Travel Destinations as well as its “Destination on the Rise” list. からミャンマーが削除されていることを認めたものの、その編集責任者や、最近の政治状況が原因であるか否かは明らかにしなかった。
カナダ・英米・スカンジナビアのサイトは毎年、人気の国のパンフレットを掲載しているが、こちらもミャンマーは省略。
今年2018年1~6月にミャンマーを訪れた観光客は180万人で対前年度比38000人減。この事態を、ラカイン州の問題のせいだとする分析もあり。ミャンマー政府の目標(希望?)は2020年までに800万人に。隣国タイは年間3538万人(ミャンマーとひと桁違う!)で、人口の過半数に達している。
ミャンマーには1676件のホテル、67350室があるが、ラカイン州の問題が発生以来、観光収入が減少、欧米・中東からの観光客が減少している。
この状況は、2~3年は続くと見られている。
対して、ミャンマー政府はアジア諸国に目を向けている。現在でも観光客の70%はアジアから(ただし滞在期間は欧米客の方が2~3週間と長く、落とす金も多い)となっているが、さらに、日本・韓国人に対しビザ免除、中国人に対するアライバルビザを始める。
ミャンマー観光の問題は、夜間に行く場所がないこと。ナイトバザールなど、夜の魅力を創らねばならない。アウンサンスーチー氏は、交通機関の近代化がなされれば観光客をひきつけられると言っている。
ラカイン州のベンガル人問題でミャンマーのイメージが悪化しているなか、ビジネスパーソンの間では(欧米系含め)あまり影響うけていない一方で、移りげな観光客は足が鈍る一方で、トリップアドバイザーのイジメまがいの陰湿なこともあり観光客減に拍車をかけています。ここは、ビザ免除にも応えて、我々日本人がどしどしミャンマーに遊びにゆくべきでしょう。トリップアドバイザーがそういう態度なら、我らが迷い方、いや、歩き方はどしどしPRして、日本の航空会社も青組だけじゃなく、赤組も飛ばしていただきたいところ。B787導入で、そんなに需要多くないところにも飛ばせるようになったと言ってベルギーやら何やら飛ばしだしているいま、ミャンマーにもぜひぜひ。