ヤンゴンの工事現場、安全衛生水準が悲惨な状態であることを、以前、労働衛生コンサルタント国家試験の勉強にかこつけてアップしました。それは過去記事を見ていただくとして、一方で、日本の現場と比べてもそう悪くはないよねという場面も、極めて少数ながら目撃することができます。現場の安全衛生水準は極端に二極化しているという現実。
まずは、ボージョーアウンサン通りのあの現場。そのド真ん前の中級ホテルが(研究費予算ではスーレーシャングリラには泊まれない教授の)常宿ですので、毎回至近距離から見ることができます。この現場、2017年までは平凡なミャンマーの現場だったのですが、2018年にはいってメキメキ変わってきました。
現場。ヘルメットをかぶったりかぶらなかったりバラバラ・・・という状況からは卒業できています。通路、立入禁止区域の設定も出来ているようですね。
この現場、2017年2月までの状況は、あまたあるミャンマーの現場と大差ありませんでした。あやしげな足場と動かない重機(夜中になると動いた)
2018年にはいるとエアコン完備の立派な現場事務所が立ち、冒頭のような光景に。
事務所の中も、日本の現場並みには整理整頓がゆきとどいているようです。
作業員の皆さん。
防護具は揃っています。履物もゴムサンダルじゃなくて安全靴になっている模様。
掲示類も、日本の常識と大差ないところまできていますね。
一方で、同じ日の撮影なのにこんな現場が、おなじくボージョーアウンサン通りをほんの徒歩5分ばかりの所に存在しているのも、これまた現実。
ほんの半年前のショット。生命帯なし、保護帽なし、裸足・・・
ミャンマーの現場、安全衛生水準は現場によって絶望的なまでの格差というのが現実。この溝を埋めるべく、労働安全衛生法令の改善が望まれます。。。って、すでにJICA専門家あたり、動かぬカウンターパートナーの尻たたいて、って奮闘始めてるのかな。