複雑怪奇なヤンゴンのバス路線が再編されて1月16日からYBSとして新たなスタートを切りましたが、初日の様子はカオスだったりするようです。
ヤンゴンの市内バス。日本からの中古車目当てにカメラ片手にやって来た一部バスオタク以外のすべての人々にとっての難行苦行のバスが再編され16日からスタートを切りました。新たなシステムは路線を再編し運賃100-300チャット、バスどうしの競争を避けるように路線が重複しないように編成。初日は4000人のボランティアが2000か所の停留所に立って案内にあたりました。NLD政権の音頭とりもありなるもの入りで始まったシステムですが、初日は日本の感覚でいえば「カオス」とか「混乱」とかいう表現がはまりそうな状況だった模様。
イラワジ紙のインタビューに、「私は45分も待ったわ。それでようようやって来たバスは満員でどうしても乗れなかった」と答える49歳のおばちゃんだとか、「路線が変わっちゃって家の方に来なくなったのでわざわざ歩かなければならなくなった」だとかいう声。さらに、待てども待てども来ないバスにしびれを切らしてタクシーをひろう人が出て、ぼったくりまで出来ちゃうタクシー運転手はホクホクだなんて事象まで。
しかしそれでも、ミャンマー人は日本人のように苦情の電話を殺到させたり、車掌さんを飛び降りたくなるまで吊し上げたりはしません(注)。将来については楽観的意見も。
JICA集計によれば毎日260万人がバス通勤するらしいヤンゴンの公共交通の充実を願うばかりです。
イラワジ紙記事
路線図・アプリはこちら
こちらはMizzimaの画。
こちらは7daysの画像。満員で乗れないので窓から入る・・・というのは、かつて昭和の時代、日本の帰省列車でも見られた「いつか来た道」ではあります。
【訂正】
この画像は車内で失神してしまった乗客を救出しているところでした。
情報いただきました。ありがとうございました。
(注)念のため、文中の「車掌を吊るしあげたりはしません」の部分はこの件を前提としています。