少数民族との和解をめざしアウンサンスーチー氏主導の「21世紀のパンロン会議」。8月31日の開催を前に、少数民族リーダーたちが何やかや注文をつけて、波高しの雰囲気です。
1947年にアウンサン将軍がシャン・カチン・チン族の頭領たちと合意を交わしながら翌年暗殺されてしまった遺志を引き継いで、アウンサンスーチー氏が民族和解を目指す21世紀のパンロン会議。しかし、一体誰が招かれるのかえ? と癖のある方々がいろいろイラワジ紙に語ってみたりと前途は平穏ではないようです。
9民族から成るUnited Nationalities Federal Council (UNFC)スポークスマンNai Hong Sar氏は、一体誰が招かれるのか聞いていない。あらかじめ明らかにして調整されるべきだ、会の開始までに聞きたいことは山ほどあるとブツブツ。
関心は、一部民族が署名拒否している停戦協定NCA(National Ceasefire Agreement)に署名した民族だけが招かれるのか、それともワ族のように署名していない民族まで含めて招かれるのかという点。それが明らかになれば出席するけれど・・と含みを持たせています。
前政権時に組まれたUnion Peace Dialogue Joint Committee(UPJDC)をそのまま進めてゆくだけでは道を誤るよとのウォッチャーの声も紹介されています。
まあ、そうは言っても会議開催前に新方針を明らかにすれば、そっぽを向いて足を引っ張る向きも必ずや出てくるでしょうから、アウンサンスーチー氏が方針について黙秘を貫いているのもわかる話ではあり、前途予想つきません。
そんな中、会議に先立つ実務者会議も政党・軍・政府が参加して行われています。
http://www.irrawaddy.com/burma/suu-kyis-rushed-peace-conference-worries-ethnic-leaders.html