フェイスブック友達から流れてきたドキンとする画像。タイでミャンマー人に死刑を言い渡したエエカゲンなスピード判決にミャンマー社会が沸騰しています。
報道各紙を総合すると、事実関係はこういうことのようです。
タイのリゾート地Koh Tao で英国人バカンス客が殺害される事件が昨年あった。事件後、タイ警察は2人のミャンマー人出稼ぎ労働者をスピード逮捕した。
この2人のミャンマー人に対してタイ警察は、拷問をおこなって供述をとった(とバンコクポストが書いてる)。タイ警察の取り調べはお粗末なうえ、この2人と殺人事件を結びつける直接の証拠はない(@Mizzina:バンコクポスト云々も記事中)
そしてタイ法廷は、これに対して死刑判決を出した。激怒したミャンマー市民がヤンゴンのタイ大使館前に集結して猛抗議をおこなった(@イラワジ)
事件の舞台となった島は、マフィアの島とされている。だから真犯人を表に出すわけにゆかずミャンマー人が犠牲になったのだろう。この判決の速さは異様だ(@イラワジ@弁護士のインタビュー)
拷問・証拠不十分・死刑判決。まあ平たくいえばタイ版袴田・足利・帝銀事件です。テキトウなタイ警察がマイペンライ!ってやっちゃったのでしょうか。タイ警察にお小遣いをねだられちゃった話を書いてある旅行記ならちょくちょく読んだ記憶がありますが、我々日本人と異なり出稼ぎミャンマー人ではその余裕もないでしょう。
で、ミャンマー市民たちが、私のFB友達たちも激怒して、私のFBにも冒頭の画像が続々というわけです。
抗議行動のデモはふくらむばかりです。タイ司法にJusticeを求めて集まった群衆は、ナショナリストが気勢を挙げる集会に発展しつつあります(そして、私のFB上ではナショナリスト集会化を嘆く声とそうじゃない声が交錯し・・・)
ミャンマー人が数百人もタイ大使館前でこぶしを振り上げている背景には、今回の件だけでなく、ミャンマー人がタイで3K仕事で搾取されてきた経緯、積もり積もったマグマのような感情があります。タイには出稼ぎミャンマー人が300万人おり、その悲惨な境遇は当サイトでも紹介したところでした。
まあ、我々日本も、袴田・足利・帝銀事件なんてことをやらかしてきたわけですから、上から目線でモノを言うのはやめておきましょう。そうではなくて、静かにタイ司法が真っ当になってくれることを願いましょう。
プラカードを見ていると、隣国と関係良くせよ、2人を釈放せよというのもあります。つまり外交問題に発展しそうです。外交の力関係で・・・S紙支局長さんみたいには、やっぱりゆかないかなあ。
Koh Tao Defense Lawyer: ‘It is a Saddening Verdict’
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