今年の雨季はとりわけ甚大な洪水被害をうけたミャンマー。いま、この国の精神科医たちがトラウマケアの猛特訓中です。 0otyly
大きな災害に見舞われたとき、心的トラウマに苛まれる人々が大量に発生します。
- 自身が流されかかったり、水没家屋から命からがら救出されたり、濁流のあいだに取り残されたり、直接被害の人々
- 救援に向かった軍関係者や消防関係者やボランティア等々、救援者が凄惨な光景を目撃したり同化したりで受けるトラウマ。これを「惨事ストレス」といいます。
- 自身は助かったけれど、家族や恋人や近い人を亡くし遺された人々が不合理な罪悪感を抱くことがあります。自分が代わりになれば良かったのにと。これを「サバイバーズギルト」と呼びます。
こうした方々に(もちろん)ミャンマー語でケアをする人材が必要になります。そこでトラウマケアのセッションが開催されてテレビ局に入り大々的におこなわれています。
東ダゴンのMyanmar Mental Health Hospital。ヤンゴン大付属のこの国随一の精神科病院です。
最初はヤンゴン医大Ⅰの先々代の教授。この国の精神科医の大ボス。この人は一度神戸に来ていたはず。
この先生は先月定年になったばかりのヤンゴン医大Ⅰの前教授。まだ後任が就任していない今、ボスです。
この女性は院長先生。病院の管理的業務はこちら。
中堅の先生。FB好きでこの病院の光景をちょくちょくアップしてくれます。
この先生は軍医出身です。
みんな和気藹々でしっかり勉強中。
この国の精神科専門医は、国中あつめても100人ほど(日本は14000人ほど)と人口比補正しても70分の1しかいませんが、基礎レベルは高く、大車輪での活躍が期待されます。