スーレーパヤー。街の超ど真ん中にデンと控える、ミャンマーでもっともアーバンなお寺。ここを取り囲むタンナバウトはヤンゴン随一の渋滞名所にて一日中排気ガスをまともにくらっているという、少々気の毒な面がありますが、ヤンゴン市民のなりわいを眺めてきました。
ヤンゴンで騒乱が起こるのもここで、学生デモが機動隊を衝突したのもここ、2007年に反政府デモ取材中の長井健二さんが銃撃されてしまったのもここでした。
そんな、日常にどっぷり溶け込んだスーレーパヤーの境内です。
カップルも、シュエダゴンパヤーより手軽なデートコースとして♡な時間を過ごします。インヤーレイク湖畔の2人がけベンチやシュエダゴンパヤーほどではないですが、単位面積当たりのカップルは結構な数になります。
さて、来世も幸せになりたい人は、金を寄進いたしましょう。
カウンターで金箔を買います。気持次第ですが、数百チャットから1000チャットぐらい、もちろんもっとゴッソリ買っても良いです。
これを目の前のお舟に載せます。すると、鳥型の船は空高く舞い上がり、塔の上まで寄進した金箔を運んでくれます。
空高く舞い上がり種明かしはこれです。ロープウェイ式につるしてある船を、おばちゃんがこうやってハンドルをぐるぐる回して、塔の上まで送ってくれるという仕掛けになっているのです。
もっと一般的な寄進のしかたもあります。カウンターで買った金箔を、自分で仏様に貼ります。これが出来る仏様は指定されていますので、その仏様のみに可能です。
この写真はシュエダゴン・パヤーのものですが基本的に同じやり方です。金箔の包装紙をはがして仏様に押し当ててくっつけ、紙は写真の左下に写っているごみ箱に入れます。
スーレーパヤーの入場料はシュエダゴンパヤーと同じく外国人料金です。
ミャンマー人は普段からやって来ては、しょっちゅう金箔を寄進しているから入場料をとる必要はなく、外国人はそんな事してないから受益者負担で外国人料金を請求するという理屈です。しからば、金を寄進するのは・・・という声が聞こえそうですが、ここは上座部仏教のお寺なのですから、来世もちゃんと人間に生まれていて良き人生になれますようってお祈りしましょう。
ときに、ロンジー姿でミャンマー人になりすましてタダで入った・・・って自慢する日本人の方にお会いするのですが、なんだかなあ(苦笑)
水かけ地蔵じゃなくてブッダですが、昭和の日本にはもっとあちこちにありましたよね。