ミャンマーの新年前後、得度式がよく行われます。一生に一度は得度をするこの国では、(本格的にお坊さんになりたい人は別として)水かけ祭りの休暇中に1週間ぐらい出家するパターンが多いのですが、お子ちゃまを連れて得度式という人も多い。
で、ちびちゃんたちもこの季節、かわいい小僧さんに変身!
その光景があちこちにアップされます。
情報大臣FB,将軍FB,そして私自前の写真を交えて、ご覧ください。
バリカンで剃られるのを嫌がってる風にはまったく見えません。
宗教情操教育が家々に行き届いているのか、行き届いているご家庭の子供が連れてこられるのか。
バゴーのチャカワイン僧院。食事時間帯も自由に入れます。ドネーション窓口もありますから、いくらか寄付しておくと来世、良いことがあるかも。
私のうしろ、ずう〜っと向うの方が下座になっています。年功制の下座にゆくと・・・
下座は「小僧さんの席」になっています。
あらら、目の前にいるのが「カメラ構えたガイジン」だったら、決して叱られないことはお見通しなんですね(笑)
もちろん、偉いお坊さんの前では殊勝にしています。ちゃんと言う事を聞きます。
偉い人じゃなくても、先輩の前でもお利口さんです。
ミャンマーの小僧さんの写真を見ていて気が付くのは、清潔でこぎれいで、とってもお行儀の良いことです。ミャンマーの僧院が、上級僧が、教育機能をキチンと備えていることが読み取れます。
私が前職時代に在勤していたセネガルでは、一見似ているけれど中身がまったく異なるシステムが存在していました。「タリベ」という制度。
やはり子供たちが修行の建前で、イスラム導師に預けられるのですが、児童搾取労働の側面があって、赤い缶をもって托鉢に回る姿は埃まみれ、皮膚症状が頻繁に見られる衛生状態のストリートチルドレン状態。実際にも人権団体から問題視されています。
http://www.hrw.org/africa/senegal
外国人と見るや、うわっと群がるという雰囲気がまったく無いミャンマーの光景は、宗教がきちんと宗教の役割を果たしているのが見て取れます。
ミャンマーの仏教は教育的機能をキチンと果たしている。