ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ディアスポラの活動がミャンマーを発展させる

Diasporaやむなく国を出たミャンマー人たちが、民主化した祖国に支援の手を伸ばしています。

 ディアスポラδιασπορά、英:Diaspora, diaspora、ヘブライ語: גלות)とは、(植物の種などの)「撒き散らされたもの」という意味のギリシャ語に由来する言葉で、元の国家や民族の居住地を離れて暮らす国民や民族の集団ないしコミュニティ、またはそのように離散すること自体を指す。難民ディアスポラの違いは、前者が元の居住地に帰還する可能性を含んでいるのに対し、後者は離散先での永住と定着を示唆している点にある。(WIKIより)

ディアスポラ - Wikipedia

民主化以前の政治的あれやこれやによって、祖国に戻れないことになっているミャンマー人たち。実は、今を去ること24年前、オックスフォードに留学していたときつるんでいた仲間にも一人います。上海人やらカナダ人やら、それぞれ国に戻って教授になっているなかいまだにUKにいる。

そんな人々も、いま、民主化したミャンマーに自分の技術を提供して支援しようとしています。

このdiasporaの方々は何人いるか。

ミャンマー国籍者 8543人
 うち医療従事者 600人
 さらにそのうち精神科医 30人

彼らは、NGO 「Mind to Mind」を立ち上げて祖国のメンタルヘルス向上に活動しています。

チャリティクリニックの運営。事務作業はお坊さんが買ってでてくれます。

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ミャンマープライマリケア医に、メンタル医療のワザを伝えてゆく活動。
精神科医が全国あわせても200人とまったく足りないこの国で、これは効きます。

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はからずも先進国に逃れた結果、先進国のわざを身に着けたdiasporaたちの活動に期待です。

 

 

www.mindtomind.org