ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマー人のプライバシー感覚(その3:入院患者さん)

ミャンマー人のプライバシー感覚、3回目は入院患者さん。
私は商売柄、ミャンマーに行くと医療施設や軍事施設にお連れいただくことが多くなります。こういう微妙な場所で私が使うコツは、「カメラを相手側のお付きの人に渡してしまう」ことです。撮りたいところで、ポーズを撮れば(問題なければ)シャッターを押してくれます。つまり、自分でシャッターを押さず他人に押してもらう。問題が発生する確率は限りなくゼロに近づきます。

さて、このシーンはMental Health Hospitalです。教授たちがアレンジしてくれました。
この病院は軍事政権が終わってもしばらくは外国人禁(少なくとも2013年時点ではそうだった)、私たち外国の専門家が(伝手があれば)入れてもらえるようになったのは昨年2014年あたりからです。施設の紹介はまた別の日にということで、今回のお題はプライバシー感覚。

入院患者さんのお姿をSNSにアップするという行為は、先進国なら大体NGなわけですが、ミャンマーではしばしばフィスブックなどにアップされています。しかしながら、それらをよーく見ると、何でもかんでもOKでもないようです。

だから、彼ら現地の専門家のフェイスブックをしっかり観察して基準にします。彼らのFBに載っているようなパターン=OK、彼らのFBを見ても載っていないようなパターン=NGと思えば大体間違いないでしょう。

この写真はミャンマー人のFBからいただいてきました。つまりこのパターンはOKのようです。(このシーン、ただ単に視察して終わりというもの面白いないので、あらかじめ言っておき、余興にリハ病棟で折り紙教室をさせていただいたのです)

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対して、彼らのFBを見ても載っていないパターンは、ここに載せれないので秘蔵です。女性患者さんは、NGの模様

ある女性患者さんは、私の行く手に立ちはだかって「撮って! 撮って!」とおっしゃり、撮らないと通してもらえない状況、1枚撮って差し上げて見せると歓喜の表情を見せて歌を歌ってくれました。

こんな写真がありますが、見せてあげません!(誰だ笑ってるのは)

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医療施設や軍事施設のような微妙な場所では、自分でシャッター押さずに他人にカメラ渡してしまうのは無難なやり方。

撮影OKでも、SNSに載せてよいかどうかは別の話。現地の人々のフェイスブックや報道をじっくり見て考えよう。

判断能力の無い人から「どうしても私を撮って(^^♪」と言われることもあるけど掲載NGと思っといた方が無難。特に相手が女性ならば。