日本を初めて訪問したミャンマー人は何に魅了され、何を求めたのか。国際学会にお招きした教授たちのアテンドを通じて得たヒントをシリーズでお伝えします。第一回は「パーキング」
国際学会(World Congress of Asian Psychiatry 2015, 2015.3.2-6@福岡)のシンポジウム演者としてお招きしたミャンマー人教授たち。彼らのアテンド中、スマホで無数の写真を撮ってフェイスブックにアップされました。どうしても撮っていただけないもの(病院に入院中の患者さんと、福岡大仏)以外は、一切の制限も加えずせかしたりもせず、通りすがりの人々のプライバシなんてものには目をつぶり、ひたすら自由にマイペースで撮っていただきました。すると、彼らが興味を示し、ミャンマーの同僚に知らせたいと考える対象が浮かびあがってきました。
まず初回は「カーパーキング」、駐車場ですね。撮りも撮りたり十数枚フェイスブックにアップされました。了解もらってごく一部コピーさせていただきました。
そして、こんなコメントが付いていました。
Many car parkings .. No one parking aside the roads..no wonder why clean and easy traffic here!
道の両側にギッシリのカオス状態は、彼ら自身問題意識をもっているのですね。
そしてこんなコメントも。
Parking! Why can't we do???
ヤンゴンの道路が年々カオスの度を増しつつあるのは、現地の方々は日々皮膚で感じておられ、日本の方々は報道等で目にしているところです。そして、ミャンマー人の方々は「これでいい」とは決して思っていないということもはっきりしました。
ここにビジネスチャンスがあるのかもしれません。道路の”本線”の方はJICAさんの仲間に入れてもらうほかないのでしょうが、”道路の脇”の方にチャンスが転がっているのかも。
車を2層3層に入れる仕組みだとか、空いた土地に効率よく入れて収益に結び付ける仕組みだとか。
教訓:
ヤンゴン道路交通のカオスは、現地の人々も現状改革をのぞんでいる。潜在需要がある。
道路”自体”より”脇”の方にチャンスが転がっているかもしれない。
こんな写真までアップされていました。市街地の虫食い空地のコインパーキング。さすがにこれが美しい日本では困るので、こちらは事情を説明させていただきました。これは必ずしも良いことではないのですと(苦笑)