ミャンマーの定番中の定番の観光地。この国がかつて軍事政権をやっていなければ、とっくに世界遺産に登録されていたはずの巨大寺院です。
外国人は入口で入場料を払い、入場券がわりのステッカーを貼って入ります。靴をぬぐのも忘れないで。
すぐにガイドが寄ってきますが、公定料金制で、他国の定番観光地に比べればそんなにスレてもいないので依頼しても構わないと思います。特に時間が限られている人は「30分以内で」とか「1時間ぐらいで」と指定すれば、その時間内でツボをおさえたポイントへ連れていってくれるので便利です(フリーで30分以内だと、かんじんな場所を見逃したりする)。
ここの面白さは、「定番観光地」と「地元庶民のレジャーランド」が同居しているところでしょう。地元のミャンマー人は入場料なし、無料で入れます。ミャンマー人は普段から金など自発的に寄進しているから要らないのだという説も聞きますが真偽のほどはわかりません。
そんなミャンマーの人々の行動を観察していると興味がつきません。
- 家族づれ、町内会のピクニック:一家族、あるいは明らかに複数家族が寺院内でお弁当を広げ、子供たちが走り回る・・・という光景。代々木公園の機能。
- デートコース:仲むつまじく♡マークがただよいます。ミャンマー人のフェイスブックには、しばしばシェダゴン・パゴダを背景のアツアツ写真がアップされます。ディズニーランドやお台場の機能。
- 祈る人:まあ、本来の機能ですね。
- 瞑想にふける人:仏像に向き合うでもなく、ひとり瞑想の世界に没頭しています。リラクセーションサロンの機能。
- そして外貨をおとす外国人観光客:奈良大仏や金閣寺の機能。
というわけで、「奈良大仏・金閣寺+代々木公園+ディズニーランド+リラクセーションサロン」をあわせたようなところと理解すればよいです。
だから、たっぷり時間をとってゆき、最初の30分ないし1時間ガイドを雇い、あとは気の向くまま一日でもぶらぶら過ごす・・・というのがお勧めです。
あっ、そうそう、功徳も積んでおきましょう。お手軽なのは、金箔を買って仏像にペチャっと貼り付けておきます。こんなふうに。来世のQOLがちょっぴり良くなります。