ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ご注意!ヤンゴンのデング熱、犠牲8例発生(イラワジ紙)

今季のヤンゴン、すでにデング熱の犠牲者8例発生とイラワジ紙報道。ご注意ください。

公衆衛生当局発表、今年のデング熱は1477例報告、8例死亡、2010年以来最悪ペースと。

ヤンゴンで発生目立つのは
Hlinetharyar Townshipで200例以上、 South Dagon, Dala, East Dagon, and Twanteで100例以上

といった地区です。

なお、上記数字は、実際のデング熱発生の一部しか反映していないと考えられます。デング熱の検査として「NS1抗原」というものがあり(血液検査)、ビクトリア病院の検査オーダーフォームにその項目があるのは実際に確認していたりはしますが、しかし、一般庶民の医療においてそのようなコストのかかる事は通常行われません。症状からデング熱「だろう」と言われて解熱剤を処方され、帰宅して寝ているというのが一般的な取り扱いです。ミャンマー人医師たちと話ていると、「デング熱? 子供の病気だろう」というのが平均的認識。子供の頃から何度もかかるうちに大人では軽症で済んでしまうのが多数派ミャンマー人。

一方で、死亡に至るような重症例の発生は、異なるタイプの複数回感染でリスクが上がります。デング熱ウイルスには4つのタイプがあり、あるひとつのタイプに初回感染で抗体ができます。次にまったく同タイプが来れば撃退できますが、異なるタイプが来れば重症化リスクが上がるというものです。

デング熱の媒介はネッタイシマカヒトスジシマカ (いわゆるヤブカ)です。これらは昼間~夕に活動、主として薮に潜んでいる「待ち伏せ型」の蚊です。吸血対象となる動物が50㎝いないに近づいてきたときにセンサーがスイッチオン。ですので、茂みから50cm以上離れる(たとえば公園では道のど真ん中を歩き、道端の草から距離をおく。ベンチなんか座らない)ことでリスクを減らすことが出来ます。

今年は例年にもまして蚊に刺されないようご留意のほどを。

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