ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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シュエダゴンの入場料が大幅値上げ案公表の波紋

シュエダゴンパヤー。ヤンゴン市民の憩いの場であるとともに、外国人の最大のアトラクション。外国人には入場料が課せられますが、それが大幅値上げ方針で波紋を呼んでいます。上げる、いや、ツアー業者にねじ込まれて延期だと。

シュエダゴンパヤーを訪問する外国人観光客。一定数は団体ツアーで訪れます。そして団体ツアーは(常識として)何か月、いや、1年以上前に募集が始まりその時点で値段が表示されます。

ところが、short noticeで値上げが発表されてしまったため、すでにツアー価格を決めている旅行代理店業界(Union of Myanmar Travel Association:UMTA)から「それはないぜよ! もうツアーを(入場料8000チャット前提で)売っちゃったよ」とクレームでやむなく延期となりました

報道によればこれはあくまでも延期(suspended)であり、実際にUMTAも会員旅行者に向けて「新料金10000チャットでツアー料金を計算しなおせ!」とお触れを出していますから、いずれそのうち値上がりになるのは間違いないでしょう。

構造として、つい先だってのティンジャン(水かけ祭り)連休をめぐる騒動を思い起こします。10連休が赤字になったカレンダーが売り出され半年も経ったこと、唐突に、「10連休を5連休にします」とお触れが出されても・・・と混乱というか、シカトして粛々と休むという行動が一般的でした。準備期間とか周知期間とかいうものをすっ飛ばしてパチンと決めてしまう、いつものペースかもしれません。冒頭、short noticeで・・と書きましたが、これを決めた人の頭の中にはshort noticeという概念がもとより無かったのかもしれません

なお、イラワジ記事によれば、今年元旦から4月いっぱいの間に40789人の外国人観光客が訪れ、その国籍はタイ・中国・ドイツ・フランス・日本がメジャー、その外国人からのドネーションは一日平均わずか182ドル(⇐これでは入場料取り立てるほかありません)だったそうです。

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ソースはイラワジ 

https://www.irrawaddy.com/news/burma/shwedagon-pagoda-suspends-ticket-price-hike.html

www.irrawaddy.com

 

当の6月1日、シュエダゴンの事務局まで突撃されたKGYさんのサイトがお勧めです。
ぜひ、あわせて御覧ください。

melt-myself.com