ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマーのジカウイルス感染症発生情報(想定内です。パニック不要)

時間の問題とはずっと言われてきたことですが、ミャンマーのジカウイルス感染症
7Daysの報道、そして、外務省の渡航情報。格別想定外のことが起こったわけではなくパニックにならず、基本的な注意事項の確認を。

以下、外務省の渡航情報をコピペします。
おおむね必要なことは盛り込まれています。

蚊対策に比べ、性交感染のルートの知名度はいまひとつのようです。

「蚊に刺されない対策」に加え、滞在中および帰国後6か月間のコンドーム使用は徹底ください。

ジカウイルス感染症の基礎知識については、当管理人が発生前に日本人会HPやパダウ(会報)に書かせていただいております。あわせてご参照ください。

Yangon Japanese Association » No.5 ミャンマーに入ってくるかもしれない病気

 

外務省渡航情報URL
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2016C287.html

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(以下コピペ)

 

海外安全ホームページ: スポット情報詳細

情報種別:海外安全情報(スポット情報)
 

ミャンマーにおけるジカウイルス感染症の発生(妊娠中又は妊娠予定の方は可能な限り渡航をお控えください。)(新規)

2016年10月28日
 
【ポイント】
ミャンマー国内で、初めてジカウイルス感染症の感染者(妊娠中の外国人女性)が確認されたとの報道がありました。
●妊娠中にジカウイルス感染症に感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すおそれがあります。妊娠中又は妊娠予定の方で、やむを得ず現地に渡航・滞在する場合には、最新情報を入手するとともに、厳重な防蚊対策に努めてください。

1 ミャンマー国内における感染の確認
(1)10月27日、ミャンマー国内において、妊娠中の外国人女性1名にジカウイルス感染症が確認されたとの報道がありました。同国内でジカウイルス感染症の感染者が確認されたのは、今回が初めてとのことです。報道によると、女性には、最近、海外への渡航歴があるため、どこで感染したのか特定するのは困難とのことです。
(2)ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかし、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。ついては、ミャンマーへの渡航・滞在を予定している方、既に現地に滞在されている方は、在ミャンマー日本国大使館から最新情報を入手するとともに、以下2を参考に、蚊に刺されないための対策を行ってください。
(3)なお、中南米、アジア・太平洋等を中心にジカウイルス感染症が発生・流行しており、感染症危険情報(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1 )が発出されていますので、あわせてご参照ください。

2 ジカウイルス感染症について
(1)感染経路
 ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。また、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。
流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるとともに、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず最低6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようにしてください。流行地域から帰国した女性は、最低6か月は妊娠を控えるようにしてください。性行為による感染は、男性から女性パートナーのみならず、女性から男性パートナーへの感染例も報告されています。
(2)症状
 ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~12日であり、主に2~7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状を呈しますが、一般的にデング熱チクングニア熱より軽症と言われています。
(3)治療方法
 現在、ジカウイルス感染症には有効やワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。ジカウイルス感染症が流行している地域で蚊に刺された後に発熱が続く、発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関を受診してください。
(4)予防
 ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。流行地域への旅行を予定されている方は、次の点に十分注意の上、感染予防に努めてください。また、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行ってください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やイカリジン等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量や使用上の注意を守って適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウイルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

3 日本帰国時及び帰国後の対応(日本国内の検疫について)
 すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではありませんが、心配な方や発熱等の症状のある方は、帰国時に空港の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
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