ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ワ州の大親分がタイ警察に捕まってしまった。覚せい剤やケシ大量に所持

ミャンマーの違法薬物生産の親方衆のひとり、ワ州の司令官がタイ チェンマイで御用に。写真ではくたびれたおっちゃんのように見えるけれど、後ろに並んだタイ警察の人数が、下手人の超大物ぶりを表しています。

ワ州のWa National Organization (WNO)副議長MaMa氏。またの名をTat Ma Har氏。

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今回の罪状は、メタアンフェタミン覚せい剤)10㎏および26400錠、未精製のケシ7.5㎏の所持。また680万バーツの現金を所持していたとか。タイといえば麻薬系犯罪に厳しいので有名、ミャンマー人に厳しいので有名。麻薬所持で死刑判決、ミャンマー人相手だと冤罪(の可能性の高い)死刑判決を出してミャンマー中が大炎上してしまったのも当昨年紹介したところです。このワ州副議長の運命もおそらく・・・

なお、Wa National Organization (WNO)は、9つの少数民族軍からなるUnited Nationalities Federal Council (UNFC)の一角をしめ、まだ休戦協定(NCA)に同意していません。

今回、大親分のひとりが捕まってしまったワ族ですが、このケシ栽培地帯に長期間滞在しリアルなレポートが出版されています。私も割と最近手に入れて一気に読み進めました。ミャンマーの関心のある人にとっては、実に面白い本です。これを読んでから、もう一度このニュースに接するとさらに実感わきます。

アヘン王国潜入記| 高野 秀行| 集英社文庫(日本)|BOOKNAVI|集英社

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ソースはこちら

Wa Military Leader Arrested For Drug Trafficking