ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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アウンサンスーチー氏が手術を受けていた

ミャンマーでM6.9の大地震が発生しているのに、アウンサンスーチーが陣頭指揮をとったり現場入りしたりの(当然期待される)画が現地メディアに載らないなあと思ったら、手術を受けていたのでした。

アウンサンスーチー氏の白内障の手術を先週と本日(2016.4.16)の2回にわけて実施。無事終了して退院。

白内障は、眼球の中のレンズ(水晶体)が混濁して視力が低下する病気です。一部、外傷によるものとか先天性とかありますが、大部分は加齢によるものです。70歳超えの年齢を考えれば、加齢によるものです。

手術そのものはシンプルです。濁ってしまった水晶体(レンズ)を取り出して、代わりに人口水晶体を入れます。人工水晶体は、厚さを調整して焦点をあわせるなんて機能はありませんから、近いところを見るバージョンか、遠いところを見るバージョンを選択してどちらかを入れます(選択したバージョンと異なる方を見るときには眼鏡で矯正。今後はアウンサンスーチー氏の眼鏡姿が見られるかもしれません。コンタクトを選択しなければ)。

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今回の手術も1時間半ほどで問題なく終了しています。もちろん健康不安説なんてことは余地なく、人並みに70代だったということです。

そして、アウンサンスーチー氏はミャンマー国内でできる医療処置なら国内で済ませ、簡単なことでも先進国に出かけてやる多くの途上国リーダーとは違うという(ミャンマーの医療を信じている)ことも銘記されます。

 

手術はネピトーの専門病院で実施

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ソースはイラワジ紙

https://www.facebook.com/theirrawaddy/

【追記】
その後、手術チームの画像も友達のFBから流れてきました。

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Helen Aye Kyaw - ေစတနာေမတၱာ ဂရုဏာ အရင္းခံၿပီး... | Facebook