ここ最近、ブラジル・コロンビア・エルサルバドルを中心とする中南米でジカ熱の流行が話題化しています。妊婦感染による先天性異常(小頭症)の発生が話題の中心ですが、神経系合併症(ギランバレー症候群)の問題もあります。いまのところ分布地図にミャンマーに色はついていませんが、近隣国まで来ておりますのでご注意を。
ジカ熱は、デング熱と同じ種類の蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)で媒介されます。したがって、デング熱発生のある場所では理論的に(他所から感染者が入ってこれば)感染可能性が出てきます。
隣国タイでは既に分布図に色がついております。
国立感染研HP
ジカ熱感染による症状は発熱・結膜炎・発疹・関節痛ですが、さほど重症にならず1週間以内に回復するケースが大半です。しかし、妊婦が感染し、先天性異常(小頭症)の出産が問題化しており、ブラジルではすでに4,000例に迫っております。
さて、ミャンマーではどうすれば良いのでしょうか。
蚊に刺されないことに、これまで以上に気を配ることです。
蚊取り線香、虫よけスプレー、蚊帳を吊る。
虫よけスプレーは成分表をよく見て「DEET」と書いてあるものを選びます。できれば20%以上のものを。街の薬局やシティマートなどで手に入ります。
妊婦の方は特に注意する習慣づけを、そして、ジカ熱やデング熱にかかった方は絶対に蚊に刺されないようにご注意を。