タイ法廷が、英国人バックパッカー殺人事件にてズサン捜査のあげくミャンマー人出稼ぎ労働者2名にトンデモ死刑判決を出してしまった”タイ版袴田・足利事件”にミャンマー世論が沸騰している問題。「オレが仲介してやろう」と、次から次へと大物が名乗りをあげては大きく報道されるということが続いています。
前回はミンアウンフライン将軍がタイの将軍と話つけてやろうと名乗り出たことを紹介しましたが、今回は大富豪のゾーゾー氏が名乗り上げ。
そして外務大臣も名乗り上げ。
Foreign Minister Calls in Thai Envoy for Koh Tao Talks
なんだか有名人の人気取り競争の様相も呈してきました。これまでタイから上から目線を向けられ蓄積してきた怒りが噴火しているミャンマー世論、そこに解決に導くことが出来れば間違いなくミャンマーの英雄になれます。
一方で、タイ側の言い分が実は正しかったという”恥をかくリスク”がほぼゼロという確信も、水面下では得られているのでしょう。まあ、そこらへんは、タイ当局の捜査キホンがなっていなくて、現場保存からして無茶苦茶だというのはBBC(=先進国)がキチンと報じているところでありますので、その点安心して主張出来るわけです。
タイ側の主張といえば、旧年中に反論会見をしておりましたが、パワポ画像もなく、いかにもやる気なさそうにふんぞりかえったオッサン9名を舞台に並べ面倒くさそーに「でぃいえぬえいは一致したのじゃぞ、再捜査なんてメンドウなことやってられっかよ」ではどう仕様もなく、がんばれミャンマー!ですね。(実際、タイ警察に小遣いせびられた日本人だっていっぱいいるのですから、本当はヒトゴトではないのですけどね)
タイ側反論会見の画像@ANN
【追記@2016.1.11】
続報貼っておきます。タイのデタラメぶりをオーストラリアの法医学者が指摘。
DNA証拠とされるのは1枚紙しかなかった、〇〇%一致といった数字もなかった・・・
In Koh Tao Aftermath, Unlocking the DNA of Doubt