ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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クリスマスの聖夜につらつらと考えた

闇夜に浮かぶツリー、消毒薬と並ぶトナカイさん。。。深夜の病院当直です。今年のイブの夜はこんな夜になってしまいましたが、フェイスブックで「シンガポールの病院で当直あてられてしまったミャンマー人」と傷をなめあうようなやりとり(笑)しながら・・・

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 FBのメッセージになにげにHi ってきたので、シンガポールのクリスマスは素敵だろう、こっちは当直だよって返したら、俺もだと返ってきて盛り上がり、Not Special But Peacefulな夜をサンタさんに祈ろうということで意見一致(笑)。幸いにして、こちらの病院もシンガポールの病院もかなえていただけた模様です。

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で、患者さんにもトラブル無いPeacefulな夜に当直室でつらつら考えたこと。

イブの夜に当直あてられちゃった彼、なんでだろ。ドクター日本人ばかり平等な日本では、(たとえば私の場合)「たまたま第4木曜日がイブに当たっちゃった」それ以上でも以下でもない。でもシンガポールとかタイとかでは、人の嫌がる仕事の一環としてミャンマー人とかインド人とかにいっちゃうのかなと。UKでも米でも、僻地の病院とかは有色人種のドクター率が俄然高くなります。

そういえばここ最近、当サイトでも、他国に出稼ぎに行ったミャンマー人が虐げられる話題が続いています。イブの当直どころじゃない過酷な話。賃金ピンハネもあれば不法ブローカーもあれば、テキトウな裁判で冤罪死刑判決まで。後発開発途上国ゆえの悲哀。これからミャンマーが爆発的経済成長をはたして、このような事象が一掃されることを願ってやみません。

 

www.myanmarinfo.jp

 

 

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ところで、私の聖夜の素敵な素敵なディナーもお目にかけましょう。メインの一品は、当直入りの時間帯のスーパーではとってもLovelyな黄色いステッカーが貼られていました(笑)。でも横のステッカーに目をやると「タイ産」と書かれています。タイからキチンと管理された農場からコールドチェーンで大量に運び込まれてきます。ミャンマーの農業セクターもキチンと整備され、鶏がヤンゴン下町やら環状線ホームを走り回るのではなく、清潔なコールドチェーンで運び込まれてくるようになれば、このラベルが「ミャンマー産」になるのかもしれません。そしてその時には、タイの農場でコキ使われているミャンマー人が故郷に戻り正統な賃金でその任にあたっている、そう夢想する聖夜でした。

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おまけ、ミャンマーの病院食もお目にかけておきましょう。

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