ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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ミャンマー総選挙場外戦の現実。イラワジ紙サイトがハッキングされアウンサンスーチ氏卵巣がん説!

11月8日まで1か月を切ったミャンマー総選挙。ハッキングされたイラワジ紙の一面をアウンサンスーチー氏病気説が堂々とかざるという珍事が起こっています。

イラワジ紙といえば、バリバリのNLD寄り。その紙面は気持ち悪いぐらい毎回毎回真っ赤っ赤のNLDカラー(日本にも赤旗という新聞がありますが、ミャンマーにおけるイラワジ紙はもうちょっと大きな存在)の写真が躍っています。

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驚くのは、当のイラワジ紙自身が、この写真をFBで堂々と掲げて「わが社はハッキングされた!」と記事にしていることです。たとえば朝日毎日読売産経日経のサイトがハッキングされ安部首相の情けない顔に置き換えられたとして、それをこんな風にアップするでしょうか。ここのところの感覚が、不思議のミャンマーです。

ニセ記事の中身自体は、ごく平凡な怪文書の定番的なものです。いわくアウンサンスーチー氏が卵巣がんに罹患している健康不安説、NLDの男性幹部と不仲説。どこでもありそう新味なし。

イラワジ紙のサイトが乗っ取られたのはここ最近で2回目であるとのこと。

外国マスコミのハッキング攻撃を仕掛けて・・・というのは、中国や北の国が有名ではありますが、アウンサンスーチー氏は先般も北京訪問して習主席とにこやかに握手しヒソヒソ話(つまり、仁義を切りに行っており)、そう恨まれる筋合いもないはず。しからばミャンマーの国内初心者ハッカーの仕業か。そんなのにやられてしまうイラワジ紙サイトは相当脆弱なのでしょうか。イラワジ紙西側応援団いろいろついているんだけど、この方面のノウハウ支援も必要ですね。

総選挙まで1か月を切ったこれから、まだまだ珍事は起こるかもしれない。

ソースはこちら

www.irrawaddy.org