ミャンマーよもやま情報局

関西福祉大学 勝田吉彰研究室。科研費研究でミャンマーに通っています。学会発表や論文には入らないやわらかいネタをこちらで発信しています。取材や照会など連絡先はこちらへ myanmar@zaz.att.ne.jp

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軍事博物館でミンアウンフライン将軍とアウンサンスーチー氏のラブラブ写真

 トルコの軍事クーデター。大統領に反旗ひるがえした軍勢力、160人超犠牲だとかおぞましい報道が世界を駆け巡っていますが、それと対照的な画像がミャンマー発で流れています。アウンサンスーチー氏とミンアウンフライン将軍の仲良しショット。

なにやら美術館でデート中みたいな仲良しムードのこの2人、ご存じ国家顧問とミャンマー軍トップ。この2人が満面の笑みを浮かべてるツーショット自体は総選挙前から何かと流れていました。

歴史的経緯をたどれば♡ムードになるはずもなく、いまトルコで起こっていることが、今年総選挙後にこの国で起こるのではないかと懸念する声さえ(あの頃、一部で)あった位ですが、実際には見事な対照を見せています。殺しあってでも白黒はっきりさせるのではなく、なんとなーくもぞもぞと妥協しちゃうアジアの知恵を感じさせるショットです。ミャンマーも確実に「アジア人の賢さ」を身に着けています。 

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ところで、これらの写真はミンアウンフライン将軍のFBにアップされたものですが、現地各紙は同じ写真を載せています。つまりこの場にマスコミは呼ばれていなかったようです。

その他の展示物を見てみると驚くのがこれ。

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アウンサン将軍コーナーでお父上の遺品に見入る愛娘ですが、注目は展示物の方。後ろにかかっている巨大な額は、日本の旧帝国陸軍の制服ではありませんか! そして愛娘がじっと見入っているのも旧帝国陸軍軍刀(日本刀)です。こういったシロモノが日本国外で堂々と飾られている正式な(⇐ミリタリーおたくが集う同好の館はのぞくという意味)場所はここぐらいなものではないか。

いっそのこと、この博物館、外国人観光客に開放して1人$20ぐらい吹っかけても、ビルメロもミリタリーおたくも続々やって来て、結構もうかるのではないかと愚考します。

写真ソースはミンアウンフライン将軍FB

Senior General Min Aung Hlaing - 写真 | Facebook

 

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海外派遣者のメンタルヘルス 毎日新聞にコメントしています

海外勤務者のメンタルヘルス。グローバリゼーションとともにそのすそ野は年々拡大して大きな問題になっています。派遣元企業は現地の状況に絶えず気を配り、ルーチンにコンタクト続けてメンタルヘルスを支援する必要があります。海外駐在員の自殺をめぐる紛争案件から、毎日新聞に取材コメントしました。

本文は下記ペーストのとおりです。
海外赴任者に対してどのようなケアが必要なのか、私がミャンマーに通いながらデータ集めをやっているのもその追求が目的のひとつです。そして渡航医学会や多文化間精神医学会では毎年活発なディスカッションが展開しています。

海外駐在員の人口に膾炙する「OKY(オマエガ キテ ヤレ)」という言葉に象徴されるごとく、日本の本社が現地の状況に無関心、あるいは情報を得ないまま現実離れした支持を出し(評価をし)、現地駐在員がますます疲れ果ててゆく問題。そして企業としてメンタルケアにもっともっと目を向けてゆくべきであるとの指摘はこれまでもいくつかのメディアでおこなってきたところですが、今回、有名企業の訴訟案件から取材をいただいたのは好タイミングでした。

今回の件で犠牲となられた若手社員の方には、心から哀悼の意を表したいと思います。

mainichi.jp

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<海外出張中の自殺>両親に解決金500万円で和解 - BIGLOBEニュース